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各社ミラーレスカメラ用超広角ズームレンズの紹介

超広角レンズを使うと、風景を広くダイナミックに撮影することができます。
今回の記事では、各社から発売されているミラーレスカメラ用の超広角ズームレンズを紹介します。

超広角域の作例紹介

超広角レンズとは、目安として(35mm判換算で)24mm未満の焦点距離をカバーしているレンズのことです。

各社の超広角ズームレンズを紹介する前に、超広角レンズで撮影した作例を以下にいくつか紹介します。

3月の大雪山・旭岳(北海道)にて。
手前の雪原、奥にそびえる旭岳、低い高度にある太陽を1枚に収めることができた。


10月の立山(北アルプス)にて。
斜面を彩る紅葉と、その奧に聳える大日岳を1枚に収めることができた。
超広角レンズを使うと足元近くまで撮影できるため、写真を見た人がまるでその場にいるかのような写真を撮ることができる。


10月の立山(北アルプス)にて。
立山三山の終点である別山、そこに向かう登山者、両者をつなぐ稜線を1枚に収めることができた。
目の前に続く稜線を撮影するのに、超広角レンズは使い勝手が良い。


10月の立山にて。
手前のロープウェイと、奥に広がる紅葉を1枚に収めることができた。
超広角レンズでは、被写体(この場合はロープウェイ)に思いっきり近寄るといい写真を撮りやすい。


3月の南アルプス北部を撮影。
左から塩見岳、農鳥岳、間ノ岳、北岳、仙丈ケ岳。
南アルプス北部を代表する3,000m峰を1枚に収めることができた。


超広角レンズには「余計なものが写り込みやすい」というデメリットもありますが、そのような場合にはズームして広角~標準域を使うと解決できます。

風景撮影をするのであれば、超広角ズームレンズをおすすめします。

メーカー別、超広角ズームレンズの紹介

前置きが長くなりましたが、各社のミラーレスカメラ用の超広角ズームレンズを紹介します。

ニコン(Zマウント)

ニコンのフルサイズミラーレスカメラ(Z5, Z6, Z7, Z6Ⅱ, Z7Ⅱ)では、Zマウントが採用されています。

Zマウント用の超広角ズームレンズとしては「①NIKKOR Z 14-30mm f/4S」「②NIKKOR Z 14-24mm f/2.8S」がラインナップされています。


は14-30mmという比較的広い焦点距離を有しており、超広角域での風景撮影の他にも、30mmを使えばポートレート撮影にも使いやすいです。重量も485gとなっており、フルサイズ用のズームレンズとしては比較的軽量な部類に入ります。その代わりにF値は4とそこまで明るくないため、夜景や星空撮影にはあまり向いていません。(ただし、カメラ本体の手振れ補正を活かして手持ちしたり、三脚を使えば撮れないことは有りません)



では、焦点距離が14-24mmと望遠側が短くなっている代わりに、F値が2.8と明るくなっています。このため夜景や星空撮影にも使いやすくなっています。重量は650gとなっていますが、これでもフルサイズ用のズームレンズとしては標準的な重さです。



尚、ニコンのAPS-CミラーレスカメラであるZ50にも①、②のレンズを取り付けることができます。ただし、この場合には焦点距離が1.5倍となってしまいます。

キヤノン(RFマウント)

キヤノンのフルサイズミラーレスカメラ(EOR R5, EOS R6, EOS R, EOS RP)では、RFマウントが採用されています。

RFマウント用の超広角ズームレンズは「③RF15-35mm F2.8 L IS USM」の1択です。RFマウントは(Zマウントと同様)2018年から販売が開始された為、レンズの種類が少なくなっています。


は15-35 mmの超広角~ギリギリ標準域をカバーするズームレンズです。このため、風景撮影からポートレートまで幅広く使うことができます。F値も2.8と明るいため、夜景や星空撮影にも使いやすいです。その代わりに重量は840gと重くなっています。

ソニー(Eマウント)

ソニーのフルサイズミラーレスカメラ(α9, α7系)では、Eマウントが採用されています。

Eマウント用の超広角ズームレンズは、

④FE 16-35mm F4 ZA OSS
⑤FE 16-35mm F2.8 GM
⑥FE 12-24mm F4 G
⑦FE 12-24mm F2.8 GM
⑧17-28mm F/2.8 Di III RXD
⑳14-24mm F2.8 DG DN

の6種類です。
これらのうち④~⑦はソニー製、⑧と⑳は他社製のいわゆるサードパーティーレンズとなっています。

ソニーは2013年からフルサイズミラーレスカメラを発売しており、さらにマウント情報を第三者に開示していたため、レンズの選択肢が多くなっています。


は16-35 mmの超広角域~ギリギリ標準域をカバーするズームレンズです。このため、風景撮影からポートレートまで幅広く使うことができます。重量も518gと比較的軽量です。その代わりにF値は4とそこまで明るくないため、夜景や星空撮影にはあまり向いていません。(ただし、カメラ本体の手振れ補正を活かして手持ちしたり、三脚を使えば撮れないことは有りません)



は、④のレンズの焦点距離はそのままで、F値が2.8と明るくなっています。このため夜景や星空撮影にも使いやすいです。重量は680 gですが、それでも同じスペックを持つキヤノン製の③より160 gも軽くなっています。



は、④や⑤の焦点距離が広角側にシフトしたレンズです。焦点距離12mmというレンズはとても珍しいです。この焦点距離でどのような写真が撮れるのか、筆者には経験が無いためわかりません。



は、タムロンから発売されているレンズです。
焦点距離は17-28 mmと狭いですが、その代わりにF2.8と明るく、さらに重量は420gと軽量になっています。



は、シグマから発売されているレンズです。
焦点距離が14-24mmと短く重量も795gあるため、他のレンズと比較すると優先順位は落ちてきます。



尚、ソニーのAPS-Cミラーレスカメラであるα6000シリーズにも④~⑧、⑳のレンズを取り付けることができます。ただし、この場合には焦点距離が1.5倍となってしまいます。よって、α6000シリーズには⑥や⑦のレンズを付けると使いやすい焦点距離になりそうです。

パナソニック, シグマ(Lマウント)

フルサイズセンサーを搭載するパナソニックのカメラ(S1, S1R, S1H, S5)やシグマのカメラ(sigma fp)では、Lマウントが採用されています。

Lマウントとはパナソニック、シグマ、ライカの共通規格であり、お互いのレンズを使用することができます。

Lマウント用の超広角ズームレンズは「⑨LUMIX S PRO 16-35mm F4」「⑩LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6」「⑪14-24mm F2.8 DG DN」の3種類です。


は16-35mmという比較的広い焦点距離を有しています。超広角域での風景撮影の他にも、ギリギリ標準域となる35mmを使えばポートレート撮影をしやすいです。重量も500gと比較的軽量です。その代わりにF値は4とそこまで明るくないため、夜景や星空撮影にはあまり向いていません。



は、焦点距離20-60mmという超広角~標準域をカバーする珍しいズームレンズです。超広角ズームレンズというよりは、標準ズームレンズに近いです。(通常の標準ズームレンズは焦点距離24mm始まりのものが多いです)

⑩は超広角域での撮影から、ポートレート、一部の被写体を切り取るなど、幅広い用途に使うことができます。しかも重量も350gとなっており、フルサイズ用のズームレンズとしては超軽量になっています。



の焦点距離は14-24mmと狭いですが、その代わりにF2.8と明るいため夜景や星空撮影に使いやすいです。

富士フイルム(Xマウント)

APS-Cセンサーを搭載する富士フイルムのカメラ(X-T4, X-S10などのXシリーズ)では、Xマウントが採用されています。

Xマウント用の超広角ズームレンズは「⑫XF10-24mmF4 R OIS」「⑬XF10-24mmF4 R OIS WR」「⑭XF8-16mm F2.8 R LM WR」の3種類です。

尚、APS-Cセンサーでは、レンズ名に表記されている焦点距離が、実用上1.5倍となることに注意が必要です。(いわゆる35mm判換算の焦点距離です)


は15-36mmという比較的広い焦点距離を有しています。超広角域での風景撮影の他にも、ギリギリ標準域となる36mmを使えばポートレート撮影をしやすいです。F値は4とそこまで明るくないため、夜景や星空撮影にはあまり向いていません。



は、⑫の改良版レンズです。
防塵防滴性が付き、手振れ補正段数が2.5段から3.5段に高くなり、さらに重量も410gから385gへと軽くなっています。新たにレンズを購入するのであれば(そして金銭が許すのであれば)、⑫よりも⑬をおすすめします。



では、焦点距離が14-24mmと広角側にシフトし、さらにF値が2.8と明るくなっています。このため夜景や星空撮影にも使いやすいです。その代わりに重量は805gと、フルサイズ用の最も重いズームレンズと同程度になっています。

オリンパス、パナソニック(マイクロフォーサーズマウント)

フォーサーズセンサーを搭載したオリンパスのカメラ(OM-D, PENシリーズ)やパナソニックのカメラ(Gシリーズ)では、マイクロフォーサーズマウントが採用されています。

マイクロフォーサーズマウントはメーカーの枠を超えた共通規格であり、それぞれのメーカーのカメラには異なる会社のレンズを取り付けることができます。

これらのカメラに取り付け可能な超広角ズームレンズは、

⑮M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
⑯LUMIX G VARIO 7-14mm F4.0 ASPH.
⑰LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm F2.8-4.0 
⑱M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO
⑲LEICA DG VARIO-SUMMILUX 10-25mm F1.7 ASPH.

の5種類です。

尚、フォーサーズセンサーでは、レンズ名に表記されている焦点距離が、実用上2倍となることに注意が必要です。


は、18-36 mmの超広角域~ギリギリ標準域をカバーするズームレンズです。しかも重量は今回の記事で最軽量となる155g(!)です。このような軽くて使いやすいレンズが多いのことが、マイクロフォーサーズマウントの特徴です。日中しか撮影をせず、軽さを求める場合には第一選択肢となるレンズです。



は、14-28 mmの超広角~広角域をカバーするズームレンズです。F値は4通しとなっています。重さは300gとなっています。焦点距離が狭く、そこまで軽くはなく、そして暗い割には値段の高いレンズです。個人的には⑯よりも、後述する⑰をおすすめします。



は、16-36mmの超広角域~ギリギリ標準域をカバーするズームレンズです。
F値は可変となっており、広角側でF2.8, 望遠側で4.0です。広角側であれば夜景や星空撮影をしやすいです。幅広い焦点距離、広角側の明るいF値を有していながら、重量はわずか315gしかありません。マイクロフォーサーズの銘玉です。



は、14-28mmの超広角~広角域をカバーするズームレンズです。
F値は2.8通しとなっており、全域で夜景や星空撮影をしやすいです。その代わりに、重量は534 gとフルサイズ用ズームレンズに迫る重さになっています。



は、20-50mmの超広角~標準域をカバーするズームレンズです。風景からポートレートまで幅広く使うことができます。
F値は、なんと脅威の1.7(!)となっています。今回の記事で紹介するレンズの中で最も明るいです。F1.7というのは、F2.8よりも1.5段明るいです。これは、ISO感度かシャッター速度を1.5分の1にできることを意味しています。

⑲は各焦点距離の単焦点レンズを3本集めたようなレンズです。重さは690 gとなっていますが、単焦点レンズ3本を持ち運んで交換する手間を考えれば、十分許容できる重さなのではないかと思います。

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レンズキャップに紐を付けましょう。
崖下にレンズキャップが落下してしまうと回収できなくなります。



ブロワーを用意しましょう。
登山ではレンズや保護フィルターに埃や汗が付着しやすいのですが、ブロワーで拭き飛ばせば傷つくことはありません。



ブロワーで拭き飛ばせない汚れについては、レンズクロスで落としましょう。
ティッシュで汚れを落とすと、高確率で傷がつきます。



今回の記事は以上になります。

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