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滝や川の写真を流して撮る方法【NDフィルター有 or 無】

シャッタースピードを遅くして(=露光時間を長くして)滝や川を撮影すると、水の流れを表現してなだらかな雰囲気の写真を撮ることができます。
今回の記事では、滝や川を流して撮る方法を紹介します。

本記事の対象者
・マニュアル設定可能なカメラ(一眼レフ、ミラーレス、高級コンデジ)を持っている人
 尚且つ
・NDフィルターや三脚無しで滝を流して撮影したい人
・NDフィルターや三脚を使い、滝を流して撮影したい人

ND(減光)フィルターや三脚が無い場合

滝を流して撮るためには、ND(減光)フィルターや三脚といった道具が必要です。
しかし、毎回レンズにフィルターを付けて、三脚をセットして…というのはかなり手間だと思います。
そこでまずは、これらの道具に頼らずに滝や川を流して撮る方法を紹介します。

カメラ設定

カメラを以下のように設定します。

カメラ設定
①シャッター速度優先
②ISOは拡張最低感度
③手振れ補正ON

②でISO感度を最低感度にする理由は、シャッタースピードを遅くするとその分光を多く取りこんでしまうため、ISO感度を下げて光量を低くしたいからです。通常のISO感度下限では足りないので、拡張感度を使って限界まで下げます。

カメラの設定で、拡張ISO感度(LOW)を設定する


撮影方法

滝の撮影をしていきます。

まずはシャッター速度を1/2秒で滝を試し撮りします。
この際、写真が明るくなりすぎて警告が出るようなら、シャッタースピードを1/4秒に落とし、再度撮影をします。
それでも警告が出るようなら、さらにシャッター速度を1/8秒に落として、同様に繰り返していきます。

以下右はシャッター速度1/4秒(ISO100、F22)で撮影した三条の滝です。
左に参考例としてシャッター速度1/4000秒で撮影した例を載せます。

右では、左と比べて滝が流れて糸のようになり、なだらかさを表現することができました。




この撮影方法では、絞りが大きくなることで、回折現象による画質の悪化が起きます。F値は8程度がベストで、これよりも大きくなるほど画質が悪化していきます。カメラの種類にもよりますが、個人的にはF13くらいまでは許容できて、F20だと明らかに画質が悪化しているように思います。

以下左はF5.6で、右はF22で撮影した写真の拡大図です。
F22の方は明らかに写真がもわっとして木々の輪郭が失われており、解像度が低下していることがわかると思います。これが回折現象による画質の悪化です。

NDフィルターと三脚がある場合

NDフィルターと三脚を使うと、回折現象による画質の悪化を気にすることなく、シャッタースピードを遅くすることができます。

道具

必要な道具を紹介します。

1つ目はNDフィルターです。NDフィルターは、その種類によって減光の強さが異なります。よって、撮影時の光の強さやシャッタースピード等によってフィルターの種類を変えなければなりません。Kenko製の可変NDフィルターであれば、ND3-400の間で減光の強さ調整することが可能です。晴天時でもシャッター速度1/4~1/2秒程度までであれば、これ一枚があれば事足ります。



1/2秒以上の長秒露光をしたいのであれば、ND1000フィルターと上記のフィルターを重ねて取り付けるのが良いでしょう。



2つ目は三脚です。軽さと剛性を両立したカーボンタイプのものがオススメです。

登山向け三脚の選び方とSLIK製おすすめ三脚の紹介【軽い・高剛性・高コスパ】
三脚を選びで重要なのは「パイプ径」「素材」「段数」「重量」です。カメラ種類別にオススメとなる三脚を紹介します。

設定

カメラを以下のように設定します。

カメラ設定
①シャッター速度優先
②ISO感度はオート
③手振れ補正OFF
④レリーズシャッターを使うか、タイマー2秒程度で撮影
⑤フォーカスモードは、オートとマニュアルを併用

③の理由は、三脚を使うと手振れ補正機能が暴走することがあるためです。手振れ補正機能は三脚のブレを補正することはできません。

④の理由は、シャッターを押したときのブレを防ぐためです。

撮影

以下①~⑦の手順で撮影をしていきます。

① カメラの設定を上記に合わせます。(シャッター速度は1/2秒にします)
② NDフィルターをセットしたカメラを三脚にセットします。
③ NDフィルターを回転し最も光を透過する角度にします。
④ オートフォーカスでピントを合わせます。(このとき、もしも暗すぎてピントが合わないようであれば、NDフィルターを外してピントを合わせた後、再度NDフィルターを取り付けます)
⑤ フォーカスをマニュアルに切り替えます。
⑥ 減光フィルターを回転し、撮影します。絞りがF11~5.6となる角度を探し、撮影します。
⑦ 滝の流れ具合を見ながらシャッター速度を調整し、再度⑥を実施しても良いです。



このようにして撮影した三条の滝の写真を以下に示します。
NDフィルターはND400を使いました。カメラ設定は1/2秒、F11、ISO80です。
回折現象で画質を悪化させることなく、滝を流して撮影することができました。

オススメカメラの紹介

以下におすすめしたいカメラを紹介します。

富士フイルムのX-T4では、ISO、シャッタースピード、絞り調整ダイヤルがすべて独立しており、カメラの設定を変更しやすいです。
今回のようにNDフィルターを使った撮影時には設定を変更しやすく、おすすめできます。



オリンパスのOM-D E-M1 Mark Ⅲには、ライブNDといってデジタルでNDフィルターの効果を掛けることができます。
ライブNDと、最大7.5段の強力な手振れ補正とを組み合わせることで、NDフィルター無しで手持ちで滝を流して撮影することができます。とても機動力に優れたカメラです。



今回の記事は以上になります。

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