2019年8月9~11日に、お盆休みを利用して二泊三日の白馬、雪倉、朝日岳周回登山にいってきました!
本ルートの醍醐味は、なんといっても二日目の白馬~雪倉~朝日岳の縦走路です。
稜線上はほぼ森林限界よりも上で、遠望を見渡すことができます。
道中では満開を迎えた高山植物や雷鳥の親子にも会うことができ、とても感動の登山となりました。
しかもロングルートになるため、お盆でも人が少ない。静かな山が好きな人にはうってつけです。
尚、本コースは人も少なく、長い縦走路の途中には営業小屋もないため足を挫いても助けてくれる人はいません。
他のアルプス山域で十分に鍛錬を積んでから挑戦するようにしましょう。
目次
コースタイム
コースタイムを以下に示します。
(初日)蓮華温泉→白馬大池→小蓮華山→三国峠→白馬岳→白馬岳頂上宿舎[CT:7h]
(二日目)白馬岳頂上宿舎→白馬岳→三国峠→雪倉岳→朝日小屋[CT:8h]
(三日目)朝日小屋→朝日岳→蓮華温泉[CT:8h]
尚、本ルートの詳細は昭文社「山と高原地図 白馬岳 (山と高原地図 35)」に記載されています。
地図を持たない登山は危険です。かならず地図を持って入山するようにしましょう。
蓮華温泉~白馬大池

蓮華温泉の駐車場にて車中泊し、翌朝6時に登山開始です。
蓮華温泉の駐車場は、70台駐車可能な広い駐車場です。(駐車料金は無料)
登山開始時にはまだ駐車場に空きがありましたが、下山時には満車となっており、林道数十分手前のスペースに駐車している車も見られました。

トイレの前のアスファルト道を進んでいきます。

アスファルトの道を進むと、1分程度で蓮華温泉へと到着します。
蓮華温泉は分岐点となっており、今回のように白馬大池を経由し白馬岳を目指す場合には左折します。ついつい直進したくなるため要注意です。
(ブログ主は間違えて10分ほど直進してしまいました)


白馬大池までは、奥多摩的な樹林帯の中を登っていきます。


高山植物の季節です。

こちらはマルバダケブキ。

樹林帯からは、ときどき雪倉岳が顔をのぞかせます。
アルプスに来ていることを思い出させます。
今回、雪倉岳には二日目に登る予定です。

クルマユリ!
…ではなく、コオニユリです。
葉っぱの形状が見分け方のコツです。


好展望地・天狗の庭に到着しました。

天狗の庭から1時間20分ほど掛け、白馬大池を目指します。



白馬大池山荘に到着しました。
ここで幕営することも可能ですが、今回はさらに先を目指します。
水分がなくなった場合は、こちらで補給していきましょう。
今回は、タンクの水を無料で頂くことができました。

池のほとりに咲いていたチングルマ。
小蓮華山

次は小蓮華山を目指します。

チングルマの群生。
高山植物でさえ群れているのに、ブログ主はソロです。


時刻は10時。
周囲がガスに包まれてきました。
夏山では、昼前にガスに包まれて展望が悪くなりやすいです。

ガスに包まれていく鉢ヶ岳。


岩場に咲いていたイワギキョウ。
(もしかしたらチシマギキョウかも)


小蓮華山(標高2,766m)に到着しました!
白馬岳

さらに、三国峠を経由して白馬岳を目指します。

ガスは取れたり掛かったりを繰り返しています。

写真左奥の白馬岳を目指します!
(頂上はガスで見えない)

高山蝶。
一羽で舞っていました。ブログ主の仲間です。

三国峠に到着しました。
長野・新潟・富山の3県を分ける峠です。

三国峠から、雪倉岳方面を望みます。
こちらは明日歩く予定です。

初日は、写真の白馬岳を目指します。


白馬岳山頂(標高2,932m)に到着しました!
白馬頂上宿舎

幕営地・白馬岳頂上宿舎を目指して下ります。

白馬山荘まで下ってきました。
少々わかりにくいのですが、白馬山荘は幕営地ではないため、さらに下にある白馬岳頂上宿舎を目指します。

下ります。

時刻は1時過ぎ。
白馬岳頂上宿舎に到着しました。
夏山の午後には積乱雲が発達し雷が発生することもあるので、遅くともこの時間には幕営地に到着するようにしましょう。
白馬岳頂上宿舎の幕営料金は一人当たり¥1,200です。
沢から引いてきた水を無料で頂くことができます。

白馬頂上宿舎内の自動販売機。
アルコール類は500~700円です。

最新の登山道情報が掲示されています。

登山道の状態や自身の装備に不安がある場合は、常駐隊の方にヒアリングしましょう。
夕日

時刻は移り変わり夕刻。
夕日に照らされる旭岳です。


夕日に照らされる杓子岳と白馬鑓ヶ岳。

夕飯を食し、眠りに着きます。
一日目が終わりを告げます。
いよいよ翌日は、雪倉岳を経由する絶景の稜線歩きです。