【秋山登山】聖岳~南アルプス屈指の美しい稜線を巡る旅~

2017年9月26-27日の日程で、南アルプス南部の聖岳に二泊二日のテント泊登山にいってきました!

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聖岳の紹介

聖岳は、日本アルプスでは最南端に位置する標高3000m峰です。
聖岳の山名の由来は、一説によると「南アルプスの中でもとりわけ奥深く、世俗を脱した聖なる山」とのことです。

このブログのタイトルに相応しい山名です。

また、聖岳~易老岳間の稜線は、南アルプス南部でも特に美しい稜線歩きを楽しむことができる、と言われています。

今回は、初日に聖岳頂上に登り、二日目に稜線を歩いた記録を紹介します。

ブログ主は諸事情により、本山行を二日間に詰め込みました。
しかし、本コースはCT(コースタイム)が長いため、本来はもう一泊追加して3日間で登るべきです。

コース
(初日)椹島→聖沢登山口→聖平小屋→聖岳→奥聖岳→聖岳→聖平小屋(CT12.5h)
(二日目)聖平小屋→上河内岳→茶臼小屋→茶臼岳登山口→畑薙ダム夏季臨時駐車場(CT11h)

プロローグ~三保海岸~

時刻は9月25日の10時半。
三保松原にやってきました。

なぜブログ主はこんなところにいるのでしょう?
⇒運転途中に仮眠したところ、見事に寝坊して登山に間に合わなくなったためです。開き直って海を観光することにしました。
海と山を両方楽しめるなんて、なんと恵まれているのでしょう。
三保を散歩。なんつって。



ひらけた海岸に出ました!


ダイナミックな波です。


なんといい天気なのでしょう。
絶好の登山日和です。


椹島ロッジ~聖平小屋

その後、畑薙ダムの夏季臨時駐車場に車を停め、東海フォレストの終バス(15時発)に乗って椹島ロッジにやってきました。ここで前日泊します。

バス代+宿泊代+夕飯代+翌朝の弁当代は、合計で¥8,000です。
尚、椹島ロッジなど、東海フォレストが運営している山小屋に宿泊しないとバスに乗れないため、要注意。

椹島ロッジは、お風呂有り、個室宿泊可の設備の整った宿です。


日付は変わり9月26日未明。未明の3時台に登山開始です。
登山初日のコースタイムは約12時間半と、長丁場です。
(6:15発のバスで聖沢登山口まで送迎してもらうこともできますが、今回は早めに出発したいためバスを利用しませんでした)


まずは聖平小屋を目指します。コースタイムは7時間です。
このコースは、橋と沢の多いコースです。


トリカブトが咲いています。
この山域では、鹿の食害のため咲いていない種類の高山植物も多いです。
トリカブトには毒があるため、鹿に食べられずに済んだとのことです。


樹林帯を登っていきます。


このコースでは沢沿いを何回も横切ります。
ただし、山と高原地図では水マークが付いていない沢もあるので、飲料用に使う場合は自己判断で。


どこを見ても一目の木々。
南アルプス南部は森林限界が高く、山深いです。


何度目かの沢と橋を越えていきます。


もうすぐ幕営地・聖平小屋に着きます。


時刻は10時すぎ。聖平小屋に到着しました!
尚、この時期の聖平小屋は営業を終了しています。
テント、シュラフ、食料を持参すれば素泊まり可能です。
水は小屋裏の沢から入手可能です。
素泊まりされている方も何人かいらっしゃいました。


テント場を独り占めです。
結局、今回は自分のテントを含め二張までしか増えませんでした。

シーズンオフの南アルプス南部=静かな山の真骨頂です。


聖岳

時刻は12時過ぎ。
テントを幕営し、昼食と仮眠を取った後、聖岳山頂を目指します。
聖平小屋から聖岳山頂までのコースタイムは2時間55分です。


上部に近づくにつれて、紅葉が増えてきます。


森林限界を超えました。
ここから大展望ハイクの始まり!
と意気込んでいたところ、ガスが沸いてきました。


ガスに巻かれた登山道を登っていきます。


小聖岳山頂(標高2,662m)に到着しました。
小聖岳山頂は兎岳の好展望地です。…が、ガスのため当然見えません。


聖岳山頂を目指します。


標高を上げるにつれて、ガスの切れ目が見えてきました。


ガスの上部に出ました!あたりは一面の雲海です。
もうすぐ聖岳山頂です。


聖岳山頂(標高3,013m)に到着しました!
日本アルプス最南端の3,000m峰です。
長い山行の末にたどり着いた山頂で、とても達成感があります。


聖岳山頂からは、南アルプス南部を代表する赤石岳を間近に望むことができます。
赤石岳は、聖岳以上に登山口から遠い山です。いつかいってみたいものです。


奥聖岳

時間に余裕があるので、さらに奥聖岳を目指すことにします。
聖岳~奥聖岳間は、往復45分の行程です。


雲海上の気持ちのいい稜線ハイク。


登山道横の風景。


ところどころ草紅葉しています。


奥聖岳山頂(標高2,978m)に到着しました!


上の写真の稜線は、聖岳東尾根。
椹島ロッジの近くに直接下ることができるバリエーションルート(非一般道)です。
今回はいきません。


赤石岳ドーン


来た道を辿り、聖岳に戻ります。


雲海上の稜線ハイクです。


聖岳山頂に帰還しました。

次ページでは、頑張った初日のご褒美に夕日と星空を堪能します。
そして二日目は、いよいよ南アルプス屈指と言われている美しい稜線歩きです。

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