テント内でガスバーナーを使う際の8つの注意点

一般的に、テント内ではガスバーナーを使ってはいけないとされています。火事や酸欠のリスクがあるためです。

実際に、テント内でガスバーナーを使ったために起きた事故は多いです。

ガス缶には「テント内・車内使用厳禁」の文字が書かれている


しかし、実際にはテントの中でガスバーナーを使う人は多いです。山中のテント場では、ほぼ全員がテント内でガスバーナーを使っていると言っても過言ではありません。
日没後の高所は寒くなるため、とても外には(じっとしたまま)滞在できなくなるからです。

テント内でガスバーナーを使う際に気を付けるべきは、主に以下の3点です。

テント内ガスバーナー使用時の注意点
・引火させない
・鍋ややかんの中身をこぼさない
・酸欠を起こさない

今回の記事では、筆者の実体験を元にして、テント内でガスバーナーを使う際の注意点を8つ紹介します。

尚、本記事を参照して起こったいかなる事故についても、当ブログは責任を負いかねます。

ガスカートリッジホルダーを付ける

ガスカートリッジホルダーを使い、ガス缶を倒れにくくしましょう。

ガス缶が倒れると鍋の中身がこぼれるばかりではなく、ガス缶の火がテントに引火します。

ただし、地面がデコボコだと、ガスカートリッジホルダーを使っていてもガス缶は倒れてしまいます。必ず火を付ける前に、ガス缶が倒れにくい安定した地面を見つけましょう。

ガス缶にカートリッジホルダーを付けた図。
底面積が広がり倒れにくくなる。
ただし地面がデコボコしていると倒れてしまうことには要注意。


火のそばから物をどかしておく

基本的なことですが、火を付ける前にガス缶の近くから物をどかしておきましょう。

物がガス缶に当たって転倒したり、火が物に引火する可能性がある為です。

面積の広い五徳を使う

面積の広い五徳を使いましょう。

面積の小さな五徳を使っていると、ちょっとした傾斜でも鍋ややかんが倒れてきます。水分をテント内にこぼしてシュラフやダウンを濡らしてしまうと、保温性が失われます。これが雪山だとそれだけで致命的です。

筆者も、このパターンでテント内で水をこぼしたことがあります。幸いこの際はやかんの近くから物をどかしていたため、大事には至りませんでしたが…。(これを機に面積の広い五徳に買い替えています)

面積の広い五徳だと、1リットルの鍋を置いても余裕がある


火の勢いを強くしすぎない

火の勢いを強くしすぎないようにしましょう。

強すぎる火は周りに引火しやすく、さらにテント内の酸素を速いスピードで消費してしまうためです。

世の中には強火でしか使えないガスバーナーもあります。弱火調整が可能で、面積の広い五徳としてはprimusのP-153がオススメです。(ただし、高所では非電子式のライターが無いと着火できないことに注意)

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ベンチレーションと入口を開けておく

テントの入り口を少し、そしてベンチレーションを全開で開けておきましょう。

こうすることでテント内が換気されるようになり、酸欠を防ぐことができます。

テントの壁面上部に開いている丸い穴がベンチレーション


火から目を離さない

基本的なことですが、火から目を離さないようにしましょう。

水が沸騰するまでに時間が掛かるため、テント内の片づけなどをしたくなるところですが…。

確実に火を消す

確実に火を消すようにしましょう。

「えっ、あたりまえじゃん」と思われるかもしれません。しかし、五徳によっては火力調整部が弱っており、強くひねらないと火が消えないものも存在します。

恥ずかしながら、筆者もテント泊初心者の頃に火を消したと思いこんだまま20分程度弱火で火をつけっぱなしにしていたことがあります。しかも、その状態でガス缶の近くにはシュラフがありました。危うく焼け死ぬところでした。

暖房の代わりに火を付けない

特に厳冬期の雪山では、夜中に寒さで目が覚めることがあります。

この際に「ガス缶を付けると暖かいんだけどな…」と誘惑にかられることがあります。やめましょう。ガス缶を付けてうとうとし、気が付いたら寝ています。

恥ずかしながら筆者もこの経験があります。このときは数分ほど眠りに落ちてしまったのですが、はっと気が付いて火を消すことができました。あやうく酸欠死体になるところでした。

ガス缶以外の方法で暖を取れるようにするべきです。

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思い起こすと、筆者もかなり危ない事がありました。すでに3回くらいは死んでいるのではないでしょうか。

今回の記事は以上になります。

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