DxO PureRAWの紹介【星景・明暗差の激しい写真向き】

DxO PureRAWは、RAWファイルの高感度ノイズを低減できる前処理ソフトです。ノイズの出やすい星景写真や、明暗差の激しい写真のシャドウを持ち上げてRAW現像したいときに有効です。筆者が試したところ、lightroomにもともと備わっているノイズ低減処理機能よりもはるかに優秀で、写真のディテールを損なうことなく高感度ノイズを低減することができます。

今回の記事では、星景写真等にDxO PureRAWを適用し、写真の高感度ノイズを低減した例を紹介します。

尚、DxO PureRAW自体はRAW現像ソフトではありません。あくまでも「RAWデータのノイズを少なくする」機能に特化したソフトになります。RAW現像には別途lightroomやphotoshopなどのソフトが必要になります。

DxO PureRAWの詳しい使い方はこちらを参照!

使用機材の紹介

カメラ本体にはOM-D E-M5 MarkⅢを、レンズにはM.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8を使用しました。いずれもオリンパス製です。このカメラのセンサーサイズはフォーサーズとなっていて、フルサイズセンサーと比べると暗所ノイズが出やすくなっています。よって、DxO PureRAWの使用により適しています。

適用例紹介

以下にDxO PureRAWの適用例を紹介します。

星景

Dxo PureRAWは星景写真に最適です。
星景写真では、手前の景色が黒く潰れて見えなくなっていることがほとんどです。そこで、RAW現像でシャドウを持ち上げて手前の景色を見えるようにする処理が必須となります。しかし、シャドウを持ち上げるほどノイズが出てしまいます。そこで、DxO PureRAWでRAWファイルを前処理しておいてからRAW現像することで、ノイズを減らすことができます。

以下に、残雪期の山並みを前景として、星空を撮影した星景写真を示します。jpeg撮って出しで未編集の状態です。星空に対しては露出が合っている一方で、山並みは黒く潰れておりほとんど見えていません。



そこで、上記写真にDxO PureRAWを適用してみます。以下写真の右は、DxO PureRAWでRAWデータを前処理後、lightroomでシャドウを持ち上げるなどのRAW現像を適用した例です。左はDxO PureRAWを使わずに、lightroom単体でシャドウを持ち上げるなどのRAW現像を適用した参考例です。


上記写真の中央部を拡大した例を以下に示します。


右のDxO PureRAWを適用した写真の方が、明らかに前景の山や空のノイズが少ないことが分かるかと思います。また、ソフトによってはこのようなノイズ低減処理をすると弱い星が消えてしまう(いわゆる星食い)ことがあるのですが、星食いはまったく見られません。

DxO PureRAWを使ってもわずかにノイズが残っていますが、これはフォーサーズセンサーの性能に起因するものです。lightroomで追加のノイズ低減処理を施すか、フルサイズセンサーを搭載したカメラで撮影をすることで、さらにノイズの少ない写真を生成することができます。



lightroomのノイズ軽減処理との比較

lightroomには、もともとノイズ低減処理機能が備わっています。「このノイズ低減処理と、DxO PureRAWとどちらが優秀なのか?」と疑問に思う方もいるでしょう。結論としては、DxO PureRAWの方が優秀です。


以下に1組の例を示します。左は、lightroom単体でシャドウを持ち上げて、さらにノイズ低減処理を70まで上げてRAW現像した参考例です。右は、先ほど示したDxO PureRAWを適用した例です。


上記写真の中央部を拡大した例を以下に示します。


左のlightroomのみを使用してノイズ低減処理をした写真では、右のDxO PureRAWを使用した写真と比べると山のディテールが損なわれていて、さらに弱い星が食われかけています。よって、DxO PureRAWの方が優秀ということになります。

その他、DxO PureRAWの適用例紹介

同じ理由で、黒潰れをしている写真のシャドウを持ち上げたい場合にもDxO PureRAWは適しています。以下左は、紅葉の渓谷を撮影した作例です。紅葉や空に対しては露出が合っている一方で、右下の谷の部分は黒く潰れてしまっています。



上記写真のRAWデータをDxO PureRAWで前処理後、lightroomでシャドウを持ち上げた例を以下に示します。ノイズをほとんど出すことなくシャドウを持ち上げることができました。

注意点

DxO PureRAWは、富士フイルムのXシリーズのカメラには対応していません。というのも、XシリーズのカメラではX-TRANS配列と言って、センサーの配列が特殊になっている為です。将来的に対応されるのを待ちましょう。



今回の記事は以上になります。

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