写真のノイズ低減ソフト比較(DxO, DeNoise, lightroom)

カメラ・レンズの性能や設定によっては、星景写真を撮ると高感度ノイズが出やすいです。そこで高感度ノイズを低減するための写真編集ソフトが各社から発売されています。どのソフトが最も性能がいいのかと悩む方も多いのではないでしょうか。そこで今回の記事では、ノイズ低減3台ソフトであるDxO PureRAW, Topaz DeNoise AI, lightroomを比較した結果を紹介します。結論としては、DxO PureRAWの性能がずば抜けて高いという結果になりました。

各ソフトの特徴

各ノイズ低減ソフトの特徴を、以下の表に示します。

DxO PureRAWは、RAWデータをノイズの少ない別のRAWデータに変換することができます。RAWデータからjpegを生成することも可能です。

DeNoise AIは、AIを使ってノイズを低減するレタッチソフトです。jpegやRAWデータから、低ノイズのjpeg写真を作成することができます。

lightroomは、言わずも知れたRAW現像ソフトです。jpegやRAWデータを加工して、jpeg写真を作成することができます。機能の1つに、ノイズ低減処理があります。

ソフト名メーカー特徴価格
DxO PuraRAWDxORAW変換ソフト¥12,900
(買い切り)
DeNoise AIToPazレタッチソフト$79(約¥9,000)
(買い切り)
lightroomadobeRAW現像ソフト¥12,936
(毎年更新が必要)

比較対象の写真

今回は、以下の星景写真を使いました。各ソフトで前景の山を明るく持ち上げて、さらにノイズ低減処理をし、以下の出来栄えを比較しました。

比較項目
・山のディテールがどれくらい損なわれているか
・暗い星がどれくらい見えなくなるか(いわゆる星食い)

今回比較に用いた写真。本体:E-M5 MarkⅢ (MicroFourThirds), 40sec, ISO2000, f1.8, 45mm (90mm)


現像方法

同じ条件で比較できるように、各ソフトの現像条件を以下のようにしました。

  1. DxO PureRAW…DxO PureRAWでrawデータを変換後、lightroomで前景を持ち上げる処理を施した。lightroomでのノイズ低減処理は実施しなかった。
  2. DeNoise AI…まず、lightroomでrawデータに対し1.と同様の処理を施した。次に、lightroom上でプラグインとしてDeNoise AIを立ち上げ、ノイズ低減処理を施した。lightroomでのノイズ低減処理は実施しなかった。
  3. lightroom(ノイズ処理有)…lightroomでrawデータに対し1.と同様の処理を施した。次に、山のノイズが消えるギリギリの調整量で、lightroomに備わっているノイズ低減処理を施した。
  4. lightroom(ノイズ処理無)…3.のノイズ低減処理無ver.

比較結果

以下に現像結果を示します。尚、DeNoise AIでは非ライセンス版を使ったためウォーターマークが入っています。ライセンスの有無による性能の違いはありません。

1.DxO PureRAW(全体画像)


2.DeNoise AI(全体画像)

3.lightroom(ノイズ処理有)(全体画像)

4.lightroom(ノイズ処理無)(全体画像)

全体図では分かりにくいので、写真中央やや上の星を拡大した写真を以下に示します。この比較結果から、以下のことが分かります。

  • 1.DxO PureRAWでは、4.lightroom(ノイズ処理無)と同程度に暗い星が消えずに残っているにも関わらず、空のノイズは低減している。
  • 2.DeNoise AIや3.lightroom(ノイズ処理有)では、4.lightroom(ノイズ処理無)と比較してノイズが減ってはいるものの、暗い星が消えている。また、明るい星のディテールが弱くなっている。
  • 1~3では、1.DxO PureRAW>2.DeNoise AI>3.lightroom(ノイズ処理有)の順に弱い星が見えている。

一言でまとめてしまうと、DxO PureRAWが圧倒的にその他のソフトに勝っています。

1.DxO PureRAW
2.DeNoise AI
3.lightroom(ノイズ処理有)
4.lightroom(ノイズ処理無)

同様に、写真中央やや下の山を拡大した写真を以下に示します。この比較結果から、以下のことが分かります。

  • 1.DxO PureRAWでは、4.lightroom(ノイズ処理無)と同程度に山のディテール(輪郭)が消えずに残っているにも関わらず、ノイズは低減している。
  • 2.DeNoise AIや3.lightroom(ノイズ処理有)では、4.lightroom(ノイズ処理無)と比較してノイズが減ってはいるものの、山のディテールが潰れている。
  • 1~3では、1.DxO PureRAW>2.DeNoise AI>3.lightroom(ノイズ処理有)の順に山のディテールが残っている。

先ほどと同様に、DxO PureRAWが圧倒的にその他のソフトに勝っているという結果になりました。

1.DxO PureRAW
2.DeNoise AI
3.lightroom(ノイズ処理有)
4.lightroom(ノイズ処理無)

まとめ

まとめます。

DxO PureRAWが価格、性能の両面から最もオススメできるソフトとなりました。RAWデータが無い場合には、次点としてTopaz DeNoise AIをオススメします。尚、DeNoise AIの購入時には「mountain15」と入力することで15%の割引を受けることができます。今回の記事は以上になります。

DxO PureRAWの紹介【星景・明暗差の激しい写真向き】
センサーサイズが小さかったり、画素数の大きなカメラでISO感度を高くして夜景を撮ると、高感度ノイズが目立ちます。かといってlightroo...
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