雪山テント泊の装備・道具チェックリスト

雪山テント泊では、準備する装備の数は膨大となります。しかも、ものによっては忘れると命に係わる装備もあります。

アイゼンやピッケルを忘れれば滑落に、シュラフなどの防寒着を忘れれば凍死に、グローブを忘れれば凍傷に、ガスバーナーや五徳を忘れれば水や食料不足に繋がります。雪山テント泊登山は死と隣り合わせです。そこで、雪山テント泊に持っていく準備や装備をあらかじめリスト化しておき、登山前にこのリストを見ながら準備をすることをオススメします。今回の記事では、筆者が使用している雪山テント泊装備/準備リストを紹介します。これを応用すれば雪山日帰りや山小屋泊装備/準備にも使えます。

尚、初めての雪山テント泊を行なうときには必ず経験者に同行してもらい、なおかつ営業小屋のテント場で幕営するようにしましょう。

準備/装備リストの紹介

以下の表に装備を記載します。

表中の「必須装備」の欄には、忘れると命に係わる装備には◎を、基本的に必須となる装備には〇を、場合によって必要となる装備には-を付けてあります。尚、筆者の独断も入っているため、異なる意見があるかもしれないことを付け加えておきます。

ギア系

レインウェアやヘルメットなどのギアを以下に示します。

ギア名必須装備備考
雪山用登山靴
12本アイゼン
軽アイゼン斜度の緩い登山道や積雪量の少ない登山道においては、
軽アイゼンがあると良い。
斜度の緩い登山道の登りでは軽アイゼンの
登坂能力があれば十分である。
積雪量の少ない登山道で12本アイゼンを使うと爪を
登山道に引っ掛けたり、刃先が丸まったりする。
アルパインゲイター
トレッキングポール
スノーバスケット
ピッケルピッケルが必要な山では、忘れると致命的。
ただし山によってはピッケルは不要となる。
ピッケルホルダー
カラビナカラビナとスリングは、ピッケル使用中に
ピッケルの落下紛失防止に使う。
スリング
(長さ1.2m程度)
カラビナとスリングは、ピッケル使用中に
ピッケルの落下紛失防止に使う。
ワカン or スノーシュー12~3月に人気の少ない山にいったり、
積雪直後の山に行く場合にはワカンかスノーシューがあるとよい。
ラッセルが楽になる。
ヘッデン(ヘッドランプ)
ヘッデン予備電池
ヘルメットピッケルを使うような滑落の危険がある場所では、
ヘルメットも要着用。
ピッケルとヘルメットはセットで使うと覚えておくとよい。
サブザックテント泊時に、重い荷物をデポする場合にあると便利

ウェア系

レインウェアやヘルメットなどのギアを以下に示します。

ギア名必須装備備考
厳冬期用靴下
ハードシェル上
(or レインウェア上)
ハードシェルは高いため、レインウェアでも代用可能。
しかしレインウェアにはハードシェルほどの防風性能や
滑落時の滑り止め効果は無い。
ハードシェル下
(or レインウェア下)
よほどの悪天候でない限り、下半身はハードシェルよりも
レインウェアの方が扱いやすい。
アウターグローブグローブを飛ばされたり落としたときに備えて、
予備グローブがあるとよい。
グローブを無くすと凍傷で指を無くす危険性有。
インナーグローブグローブを飛ばされたり落としたときに備えて、
予備グローブがあるとよい。
グローブを無くすと凍傷で指を無くす危険性有。
ニット帽ニット帽の上からヘルメットを被れるように、
ニット帽はポンポンが付いていないタイプのものが良い。
ネックウォーマー
バラクラバ
フットウォーマーテント泊時に、気軽にテントの外に出る場合に使う。
ダウンジャケット
ダウンパンツ
夏山用ハット付き帽子3月を過ぎると日差しが強くなってくる。
地面からの照り返しもあるので猶更である。
よって3月以降の雪山では夏山用の帽子があるとよい。

上記のギア、ウェア系装備については、下記記事にて詳細を紹介しています。

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小物系(行動中)

日焼け止めやサングラスなど、行動中に使う頻度の高い小物を以下に示します。

小物名必須装備備考
ゴーグル気温が低く尚且つ風速の強い日に、
顔の凍傷防止と太陽光の照り返し防止にゴーグルを使う。
4月以降になると気温が高くなってくるためゴーグルは必要なく、
サングラスを使えばよい。
サングラス
ザックのレインカバー降雪のある気温の高い日には、
標高の低い場所では雨になることがある。
この場合にはレインカバーがあると良い
汗拭きタオル
熊鈴3月を過ぎると徐々に熊が冬眠から目覚める。
また、冬眠に失敗した穴無し熊もいる。
よって雪山といえども人気の少ない雪山の樹林帯を通る場合には
熊鈴があると良い。
テント内明かり
カラビナ付ストラップスマホの落下防止に用いる
ストッパ
温度計温度計があると現在の温度を客観的に把握できる。
なくても良い。
日焼け止め3月を過ぎると日差しが強くなってくる。
地面からの照り返しもあるので猶更である。
よって3月以降の雪山では特に日焼け止めを塗った方がよい。

小物系(休憩中)

充電器や耳栓など、休憩中に使う頻度の高い小物を以下に示します。

小物名必須装備備考
ビニール袋就寝時に登山靴をビニールに入れてテント内に居れておくと良い。
吹雪で靴の中が濡れた場合、
翌日の登山で足の指先が凍傷となる。
シャベルテントの下を整地したり、
風よけに雪のブロックを積むためにシャベルを使う。
コンタクトレンズ
眼鏡
眼鏡ケース
耳栓テント場や山小屋では他人の話声や
いびきがうるさく眠れないことも多い
スマホ充電器とケーブル
歯ブラシ歯磨き粉無しタイプが良い。
歯磨き粉は山の環境を痛めるため、
ほとんどの山小屋やテント場で使用禁止となっている。
アイマスク
たわしザックについた雪をたわしで落としてから、
テントの中にしまうと良い。
携帯トイレ
テントシューズ足元は冷えます
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食料/水系

食料や水に関連する装備を以下に示します。

食料/水名必須装備備考
保温性水筒雪山といえども人は水分を失うため、水筒は必須。
保温性の水筒でないと水が凍り付く。
水          
ガス缶
(ハイパワー)
雪山用のハイパワーガス缶が良い。
水を溶かすと多くのガスを消費するため、必ず予備のガス缶を持っていきましょう。
雪山ではガス缶を無くした瞬間に遭難の一歩手前となる。
ガス缶ホルダーガス缶は転倒しやすい。転倒防止にホルダーがあると良い。
五徳
チャッカマン五徳の着火機能は劣化しやすい。
チャッカマンがあると確実に着火可能。
やかん雪を溶かして飲料水を作るのにやかんが必要。
コッヘルだと水に食品の匂いが移ってしまう。
ビニール袋(45L以上)水を作るための雪を入れておくためにビニール袋を使う。
食料(バーナーでの調理用)
コッヘル
リード 新鮮保存バッグゴミの保管用にリード新鮮保存バッグがあるとよい。
丈夫なためザックの中でのゴミ漏れの恐れがない。
コップ
トイレットペーパーコッヘルの簡易清掃に使う
スプーン汁物ご飯を食べる場合にはスプーンが必要
行動食
行動食を入れるポーチ行動食の種類によっては、ポーチがあると便利
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テント

テント装備を以下に示します。

テント装備名必須装備備考
インナーフライ
スノーフライ
グラウンドシート雪面ではグラウンドシートは必要無い。
グラウンドシートは岩や木からテントが破れるのを防ぐためのものだからである。
ただし、テントによってはグラウンドシートが無いと設営できないものがあることに注意。
ポール
スノーペグ雪山においては、夏用のペグではテントを固定できない。
スノーアンカー雪山では岩がないため、代わりにスノーアンカーでテントを固定する。

寝具系

テントの中で就寝する際に必要となる装備を以下に示します。

寝具、着替え名必須装備備考
厳冬期用シュラフ(寝袋)
シュラフカバーシュラフを水でぬらすと保温力が無くなる。
雪山ではシュラフを濡らした瞬間に遭難する。
シュラフの濡れ防止にシュラフカバーがあるとよい。
また、シュラフカバーにはシュラフの保温力をやや高くする効果もある。
マット
エアピロー(空気枕)
エアーマットやエアピローの空気入れエアーマットに口から空気を入れると、
エアーマットの劣化を速めてしまう。
そこで空気入れがあると良い。

カメラ系

カメラ装備を以下に示します。当然、すべて必須装備ではありません。

カメラ装備名必須装備備考
カメラ本体
交換レンズ
SDカード
バッテリー
予備バッテリー
フィルターケース
ブロワー
クリーニングクロス
カメラケース
カメラ防水カバー

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今回の記事は以上となります。本記事が、皆さんの安全で快適な山行に繋がれば幸いです。尚、本記事で紹介しているリストのエクセルを、このリンクからダウンロード可能です。各自で編集してお使いください。

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