目次
ウェア
続いてウェアの紹介です。
保温性インナーウェア(上下)
インナーウェアです。素材はメリノウールや、ブレスサーモといった運動用途・保温性のある素材がおすすめです。
体を保温するためにインナーウェアを肌の一番近い場所に着ます。インナーウェアは、行動中や休憩中を問わず常に着っぱなしになります。
インナーウェアは、保温性によって各社から3ランクくらいが発売されていることがあります。この場合、最も暖かいランクのものを着てしまうと逆に暑いです。これは、登山では体がそれなりに発熱するためです。例えばmizunoの場合には、「ウールヘビーウエイト」「ヘビーウエイト」「ミドルウエイト」の3種類がラインナップされていますが、ヘビーウエイトくらいがちょうどよいです。
尚、ユニクロのヒートテックをインナーウェアとして使うことは避けましょう。ヒートテックは汗を吸収しやすいため、汗が凍ってしまい凍傷の元となります。
フリース(トップス)
上半身には、インナーウェアの上からフリースを着ます。フリースは、フードが付いていないものが使いやすいです。というのは、雪山ではフリースの上からハードシェルやジャケットを着ることが多く、フリースにフードが付いていると邪魔になってしまうからです。
パンツ
下半身には、インナーウェアの上から保温性の高いパンツを着ます。尚、ダウン素材のもこもこしたパンツは行動中にははかない方がよいです。逆に暑くなりすぎます。
ハードシェルジャケット(or レインジャケット)
ハードシェルジャケットです。
ハードシェルの主な役割は、「強風から身を守る」です。さらに、ハードシェルの表面はざらざらしているため「滑落時に摩擦を増やし滑落スピードを緩める」という効果もあります。ちなみに、ハードシェルには保温性はありません。
ハードシェルの商品名には「ハードシェル」と書かれていないため、どれを買えばいいのかがとても分かりにくいです。(説明文を読むと、ハードシェルと記載されている場合も有り)
山用のジャケットで、元の値段が¥40,000を超えているものはハードシェルであることが多いです。以下の記事でハードシェルジャケットの選び方と、おすすめのハードシェルを紹介しています。
尚、強風に吹かれることや滑落のリスクの少ない樹林帯がメインの山では、レインウェアでも代用可能です。
ハードシェルパンツ(or レインパンツ)
ハードシェルパンツです。
ハードシェルパンツの役割はジャケットと同じになります。ですが、ハードシェルパンツはオーバースペックなことが多いです。筆者も、厳冬期だったとしても下はハードシェルではなくレインウェアを着ることが多いです。
厳冬期用ソックス
厳冬期用のソックスを着用します。
登山靴が厳冬期用だったとしても、それだけでは指先はとても冷えてしまいます。かならず、冬山用の保温性に優れたソックスを着用しましょう。指先の保温性が悪いと行動中に足が痛くなり、転倒や最悪の場合凍傷になります。様々なメーカーからソックスが発売されていますが、それらの中でもフィッツ社のヘビーラグドブーツをおすすめします。フィッツ社は靴下専用メーカーでとても機能が高く、その中でも」ヘビーラグドブーツは厳冬期用のモデルとなります。
アウターグローブ
アウターグローブです。
行動中にはアウターグローブが必須となります。雪をかき分けたり、道具を持つときにアウターグローブがあると手が直接雪や金属などに触れません。
インナーグローブ
インナーグローブです。
インナーグローブは、アウターグローブの下に常に着用しておきます。靴ひもを結んだり、スマホを操作するときには一時的にアウターグローブを外します。その際に指や手を保温するためにインナーグローブが必要になります。
インナーグローブは一度の山行に2セット以上を持っていくのが望ましいです。インナーグローブを濡らして保温性を無くしたり、穴が空きやすかったりする為です。指先は冷えやすいため要注意です。
ダウンジャケット
休憩中には一気に体温が下がるため、ハードシェルジャケットをダウンジャケットに着替える必要があります。普通のダウンでは保温性が悪いため、雪山用の600FP(フィルパワー)以上のものが保温性が高くおすすめです。
ネックウォーマー、バラクラバ、ニット帽
首元を保温するネックウォーマー、顔全体を保温するバラクラバ、頭部を保温するニット帽です。
尚、ニット帽としては、頭頂部に丸いポンポンが付いていないものがおすすめです。なぜならば、ヘルメットを被ったときに干渉してしまうためです。
関連記事
以下に関連記事を紹介します。
雪山では、地面からの照り返しがあるため夏山よりも日焼けしやすくなります。特別な日焼け対策が必要となります。
日帰りだったとしても、バーナーを持っていくと心強いです。周囲の雪を溶かせば、それだけで体を温められるお湯の出来上がりです。
今回の記事は以上になります。













