目次
北アルプス
次は北アルプス編です。
北アルプスは日本海側に近く、冬型の気圧配置の日には日本海からの湿った冷たい空気の影響を強く受けるため、豪雪地帯となります。その結果、遅い時期まで雪が残るため、夏山装備で登ることができるのは7月中旬~10月上旬の限られた時期になります。また、積雪量が多いため大きな樹木が育ちにくく、標高2,400mが森林限界となります。
白馬岳
猿倉や栂池を起点とすることで、白馬岳に登ることができます。
猿倉からは、日本三大雪渓の1つである白馬大雪渓を登ることができます。雪渓を通過中には涼しい風が吹いてくるため、8月でもとても涼むことができます。
宿泊場所となる白馬頂上宿舎や白馬山荘は森林限界よりも上に位置するため、大絶景を堪能することができます。例年、8月中旬ごろに訪れるペルセウス座流星群に合わせて登山をすると、天候さえよければ夜には流星群を見ることができます。筆者が登った際には、5分に1度のペースで流星を発見することができました。
白馬岳からは、白馬鑓ヶ岳や白馬乗鞍岳方面へ縦走することができます。いずれも森林限界上の稜線ハイクを堪能することができます。
常念岳と蝶ヶ岳
三俣を起点として、常念岳と蝶ヶ岳に登ることができます。
三俣~常念岳の登山道では、岩々とした登山道を楽しむことができます。岩好きには是非オススメしたい登山道です。また、蝶ヶ岳から三俣に下る登山道では、ゴジラのような見た目の木、通称「ゴジラの木」があなたを出迎えてくれます。
宿泊地には常念小屋と蝶ヶ岳ヒュッテの2か所があります。どちらも森林限界より上に位置する山小屋のため、絶景を堪能することができます。
常念岳~蝶ヶ岳間の稜線では、終始森林限界上の絶景ハイクを楽しむことができます。
燕岳と大天井岳
正しく読めたでしょうか。燕(つばくろ)岳と大天井(おてんしょう)岳です。
中房温泉を起点とすることで、これら2つの峰に登頂することができます。燕岳~大天井岳間の稜線は、いわゆる表銀座と呼ばれる登山コースの一部となっており、絶景の稜線ハイクを堪能することができます。北アルプスを代表する登山道です。
宿泊場所となる燕山荘(えんざんそう)や大天荘(だいてんそう)はいずれも森林限界より上に位置する山小屋であり、絶景を堪能することができます。
五色ヶ原
五色ヶ原は、標高2,500mの台地です。
池塘、高山植物、残雪を楽しめる山域です。コースタイムも片道5~6時間となっており比較的短く、さらに標高2,420mの室堂まで立山アルペンルートでアクセスできるため、比較的楽に辿り着くことができます。
登山口までの交通経路について
登山口までいくためには、大きくわけて車か夜行バスの2つの選択肢があります。
車を利用する場合には、家を前日発することが好ましいです。理由は、当日発をすると駐車場が満車になってしまうばかりではなく、登山開始が遅れて山小屋に付く前に日の出を迎えてしまう可能性があるためです。
夜行バスを利用する場合には、計画的にはやめに夜行バスの予約をしておく必要があります。人気があり比較的早い段階で予約が埋まってしまうためです。夜行バスの代表的なものには、毎日新聞社が運行する毎日あるぺん号や、アルピコ交通社の運行するさわやか信州号があります。
関連記事
アルプスではコースタイムの長い山が多いため、給水のために毎回ザックを下ろすのは大変です。ザックを下ろさなくても給水できる水筒「ハイドレーション」がオススメです。
アルプス上部は森林限界を超えています。森林限界より上部で雨に降られると、モロに風雨を受けてしまい遭難に繋がります。そこで、登山用レインウェアを常に携行する必要があります。
「山小屋に泊まるときに、自分の体臭が匂わないか不安…」という場合には、以下記事をご覧ください。
標高の高いアルプスでは、地上よりもはるかに日焼けしやすく、特別な対策が必要となります。
今回の記事は以上になります。