海の日の連休を利用し、2017年7月15-16日の日程で、南アルプスの甲斐駒ヶ岳と仙丈ケ岳に一泊二日のテント泊登山にいってきました!
目次
甲斐駒ヶ岳と仙丈ケ岳の紹介
甲斐駒ヶ岳と仙丈ケ岳は、南アルプス北部に位置する標高3,000m級の山です。
甲府からその姿を見ることができますが、その姿は対照的です。
甲斐駒ヶ岳は尖ったピークを持つ鋭い山容が特徴です。

一方、仙丈ケ岳はなだらかな稜線が特徴的な、通称「南アルプスの女王」です。

今回の記事では、長衛小屋に幕営し、初日に甲斐駒ヶ岳を、二日目に仙丈ケ岳を落とす山行を紹介します。
今回のコースの詳細
(初日)北沢峠→長衛小屋→北沢峠→双児山→駒津峰→甲斐駒ヶ岳→摩利支天→仙水峠→仙水小屋→長衛小屋(CT 8:00)
(二日目)長衛小屋→大滝ノ頭→小仙丈ケ岳→仙丈ケ岳→仙丈小屋→大滝ノ頭→長衛小屋(CT 7:30)
本コースの詳細については、「山と高原地図 北岳・甲斐駒」に記載されています。
遭難防止のため、地図を持って登山をするようにしましょう。
幕営地・長衛小屋まで

芦安市営駐車場(駐車料金無料)にて前日車中泊し、翌朝の4時半にバス乗り場にやってきました。
南アルプスは環境保護のためマイカー規制されているところが多いです。
5時15分 芦安駐車場始発の南アルプス林道バスに乗り、さらに広河原で別のバスに乗り換え、登山口の北沢峠を目指します。
(補足)
芦安駐車場は分散して約600台の車を駐車可能ですが、この時期は深夜のうちからどんどん上部の駐車場が埋まっていきます。下部の駐車場からバス乗り場まではかなり歩きます。
よって、可能であれば早い時間に前日発して、車中泊をすることが望ましいです。

バスに揺られること1時間弱、北沢峠に到着しました。

北沢峠から歩くこと15分、長衛小屋に到着しました。
小屋にて二日分のテント料金(1人あたり¥2,000)を支払い、テントを幕営します。
時刻はまだ8時ですが、テント場の8割は埋まっていました。
3連休の南アルプス、恐るべし…。
甲斐駒ヶ岳
テントの中に重量物をデポし、初日は甲斐駒ヶ岳を目指します。
破線ルートとの分岐まで

序盤は樹林帯の中を登っていきます。

しばらく歩くと森林限界を超えます。
大展望ハイクの始まりです。

南アルプスの7月は残雪が溶けて、さまざまな高山植物が顔を出す季節です。
「見てごらん…花が綺麗だよ…」と呟きそうになりますが、残念ながら今回の山行パーティーには野郎しかいません。

あいにく甲斐駒ヶ岳はガスの中に隠れています。
恥ずかしがるなよ…脱いじゃえよ….

とかくだらないことを考えてたら、ガスが取れて甲斐駒ヶ岳がその姿を現しました。

甲斐駒ヶ岳をパシャリ。

さらに登っていきます。
北沢峠~甲斐駒ヶ岳山頂の標高差は、約1,000mです。
標高差自体は標準的ですが、標高3,000mを超える高所のため、呼吸がすぐに荒くなります。

山深い南アルプスを眼下に収める。

つぼみ。
甲斐駒ヶ岳 頂上へ

駒津峰と甲斐駒ヶ岳頂上の間にある分岐点です。
右から巻いて頂上を目指す安全な一般道と、直登して頂上を目指す破線ルート(非一般道)の2つに道が分かれます。
ブログ主たちは後者を選びます。写真のように、両手両足を使ってひたすら上へと登っていくことになります。
3点支持ができれば、問題なく登っていくことができます。
ストックをザックにしまい、念のためヘルメットを装備すると良いでしょう。



高山植物たち。

岩場の急登を超え、比較的なだらかな箇所に抜けました。

振り返る登り。



高山植物’s part 2.
もうお気づきでしょうか。ブログ主が高山植物の名前に疎いことを。

岩と茶色土の登山道

明日登る予定の仙丈ケ岳が見えます。
待ってろよ!

頂上へ向かいます。


高山植物’s part3.


だいぶ登ってきました。

登りの終わりが見えてきました。


高山植物

ここを登り切れば山頂です。

山頂標識を視界に捉えました。

甲斐駒ヶ岳山頂(標高2,967m)に到着しました!
時刻は12時過ぎ。
摩利支天、仙水峠

山頂で朝食を取った後、安全な巻き道を通りテント場へと帰還することにします。

下山の途中で摩利支天に立ち寄ることにします。
上の写真で正面の山が摩利支天です。

時刻は1時半。
ガスが沸いてきました。山の午後はガスが出てくることが多いです。
山登りは早朝出発に限ります。


摩利支天に到着!
かっこいい剣が刺さっています。
伝説の勇者が抜きに来るのか…とかくだらないことを考えていましたが、よく見ると剣の部分が上を向いているので無理ですね。


摩利支天を後にします。


仙水峠に到着しました。

仙水峠からテント場までは、岩の転がる岩稜帯を歩いていきます。


樹林帯に突入しました。
苔が美しいです。


神秘的な森を抜けて

テント場へと帰還しました。
この後、テントに入り眠りに入ります。
楽しかった1日目も終わりを告げます。
翌日は仙丈ケ岳を目指します。