目次
難関の双子尾根と杓子尾根を行く

二日目も快晴です。

テントを撤収し、双子尾根を登り杓子岳頂上を目指します。
今回の計画では、全日重い荷物を背負って歩く必要があります。
技術力の他に、体力も求められます。

斜面にピッケルを刺しながら登っていくメンバーたち。
序盤の斜度はゆるやかです。

斜度が徐々にきつくなってきます。

クラックを巻いていきます。

東側の杓子尾根に合流するため、トラバース気味に進んでいきます。
進行方向右側に滑落すると下まで止まらない可能性があります。
アイゼンを蹴りこみながら進んでいきます。

杓子尾根に合流しました!
気の抜けない、細い尾根が続きます。

杓子尾根を進むメンバーたち

杓子尾根最上部。
岩が出ており、岩を強引によじ登るか、左から巻くか選択する必要があります。
前者は脆い岩がネックです。後者は、左側が鋭く切れ落ちていることがネックです。
前者を選ぶ方がやや安全でしょう。

岩を登ることを選択したメンバー。
気持ちがいいのでしょうか、彼は日焼け止めも付けずにずっと半そでで行動しています。
下山後には、水膨れのためこの笑顔が凍り付くことになります。
日焼け防止のため、山では長袖を着たほうが良いです。
杓子岳と白馬鑓ヶ岳の頂上へ

無事に杓子岳頂上に到着しました!
山頂標識が日に焼けていてほぼ解読不能です。
下山後の我々の姿を予知しているかのようです。

杓子岳山頂からは、北アルプス北部と、さらにその向こうに日本海を見渡すことができました!

毛勝三山。北アルプスにしては珍しく、ほぼ一般登山道の開拓されていない山です。残雪期に稀に登られるそうです。
まともな人はなかなか登ろうとは考えません。
あぁ、登りてぇ…

岩と氷の殿堂、劔岳です。

絶景を前にスケッチの止まらないKI氏。

お見事。
写真は機材があれば誰にでも撮れますが、スケッチはそうはいきません。

白馬山荘です。
1,000人以上の収容人数を誇る日本最大の山荘です。

白馬鑓ヶ岳に向かって歩を進めます。
平和な稜線歩きが続きます。

絶景の稜線ハイクです。

20kgの重い荷物を背負って難易度の高い双子尾根、杓子尾根を登った後です。
精魂尽き果てたようです。
先ほどの笑顔は微塵も見られません。

おや?なにやら雪上を動く物体が…

あ!やせいの
らいちょうが とびだしてきた!

白い雷鳥を目の前に撮影の止まらないえとぅー氏。
数分間ずっとこの恰好だったので、ヒマラヤで動かなくなった凍死体にしか見えません。

つがいの雷鳥も現れました。
顔が赤い個体はオスです。
今回、つがい(恋人)のいないメンバーのためにらいちょう作文を作ってあげました。
ら…来年の
い…今頃は
ち…近くに
よ…寄り添う人がいると
う…うれしいね
あまり雪山でこういうことを言うとピッケルか氷柱で撲殺されかねません。

気を取り直して、白馬鑓ヶ岳に向けて再出発します。

もうすぐ山頂です。

山頂に到着しました!

白馬鑓ヶ岳山頂は、後立山の絶好の展望地です。
白馬鑓温泉へ

二日目の幕営地である白馬鑓温泉小屋へと向かいます。

白馬鑓ヶ岳頂上から白馬鑓温泉小屋へと進む夏道は尾根上ルートですが、
今回はあえてやや南側の沢筋を下山していきます。
理由は、夏道は急峻な岩場となっており積雪期には難易度が高くなるためです。
沢筋の状況は、入山時にパトロールの方にヒアリングをしておいた方がよいです。
華麗にシリセード※で下山していたら、買ったばかりのパンツに穴を開けてしまいました。ヒップソリは必ず持ってこよう!
※雪の下り斜面を尻で滑って下る事

白馬鑓温泉に到着しました。
40℃を超すであろう温泉に入浴することができます。
ただし、脱衣所はありません。水着を持ってくるか、あるいは暗くなってから入るのがよいでしょう。
あまりに熱いので、スコップで雪を入れて冷やすことをおススメします。
皆同じことを考えるのか、温泉の周りの手ごろな雪はすべて取りつくされていました。さながら江戸時代末期の金山のようでした。

三日目の朝を迎えました。この日も最高の天気です。

おはようテント場。

三日目はサクッと下山しました。
最高の山行をありがとう、白馬岳。
今回の記事は以上となります。