【残雪期・雪山登山】燧ケ岳~雪に覆われた尾瀬沼の脇を抜けて~

2017年5月20日の日程で、残雪期の燧ケ岳と尾瀬沼に日帰り雪山登山にいってきました!

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燧ケ岳の紹介

燧ヶ岳は、福島県南部に聳え立つ標高2,356mの山です。
東北地方の最高峰としても知られています。
燧ケ岳自体は一般人にはマイナーかもしれませんが、その麓にある尾瀬沼はとてもよく知られています。

燧ケ岳への登山口は、群馬県の大清水と福島県の御池があります。
前者はコースタイムが約14時間かかるため、山小屋を利用した一泊二日の計画が一般的です。
後者はコースタイムが約6時間であり、十分に日帰りで登頂可能です。

今回は、あえて大清水から日帰りで燧ケ岳に登りました。
山小屋の営業期間外のため、非常に入山者が少ないです。

静かな燧ケ岳の頂へ。

ルート詳細

今回の記事で紹介するルートを以下に記します。

今回のコース
大清水→沼尻→ナデッ窪→燧ケ岳→燧新道→長蔵小屋→大清水
(コースタイム14時間)

詳細については、昭文社から出版されている「山と高原地図 尾瀬 燧ヶ岳・至仏山・会津駒ヶ岳 (山と高原地図 14)」に記載されています。
地図を持たない登山は危険です。かならず地図を持って入山するようにしましょう。

登山開始~尾瀬沼まで

未明の2時に駐車場に到着しました。
天の川がきれいです。
「見てごらん、天の川がきれいだよ…」と呟きますが、すべて独り言です。
今回は一人登山なのだから。


仮眠できないまま、未明の3時半に出発します。


序盤は1時間の林道ハイクです。
月が明るいです。
登山道とソロ登山者のすさんだ心を明るく照らしてくれます。


一ノ瀬休憩所に到着しました。
ここから先は山道になります。


上州武尊山でしょうか。


積雪が増えてきました。


この樹林帯を抜けると、尾瀬沼です。

尾瀬沼の大展望

尾瀬沼と燧ケ岳が見えました!
沼は雪に覆われた部分と、水面とが混在しています。
この景色を見られるのは残雪期後半の限られた時期のみです。


湖面を時計周りに周回し、燧ケ岳を目指します。
木道が雪に隠れていてとても歩ける状況ではなかったため、沼に張った氷の上を軽快に歩いていたところ氷にヒビが入り非常に怖い思いをしました。
ここヒビ入っているから気を付けなよ!と呟きますが、すべて独り言です。
今回は一人登山なのだから。

氷の状態が不安な場合は、歩きにくくても林の中を進んでいった方がよいです。


池塘に積もった雪の上を歩いていきます。


尾瀬沼ハイク終盤です。


看板が半分以上雪に覆われています。
今年の積雪量は多いです。
このあたりからナデッ窪に取り付きますが、場所がとてもわかりにくいです。
GPSを利用することをオススメします。


ミノブチ岳・俎グラ・柴安グラ、3つのピーク

ナデッ窪序盤から、尾瀬沼を振り返ります。
このあたりで初めて他の登山者の方とすれ違いました。
今回も静かな山が楽しめています。


ナデッ窪の中盤です。
急斜面となっており、12本アイゼン・ピッケル・ヘルメットが必要です。


ナデッ窪終盤でルートロストをしながら、なんとかミノブチ岳直下のはしごまでたどり着きました。
大事なことなのでもう一度いいます。GSPは利用した方がよいです。
ブログ主はGPSを使いながらルートロストしました。
文明の利器を使いこなせていません。

(それくらい雪山は迷いやすいということです)


ミノブチ岳から俎グラへと至る道です。
ミノブチ岳頂上の展望はどうしたって?
HDDがクラッシュして消失しました。
人生は失ったものを数えるのではなく、残されたものを最大限に活かした方が有意義です。
残った写真で本ブログを書いています。
今度からバックアップを取るようにしよう…


2つ目のピーク、俎グラ直下です。


俎グラ頂上に到着しました!
頂上からはこの大展望です。


俎グラ頂上は、福島側登山口となる御池からの登山者で溢れています。
御池からであれば、無理をせずとも日帰りで登頂可能です。
なんでブログ主は人と同じことができないんだろう…。


さらに3つ目のピークである柴安グラを目指します。
柴安グラ頂上はほぼ垂直の雪壁となっています。
俎グラから一度鞍部に下り、そこから柴安グラ頂上を目指します。


柴安グラ頂上に到着しました!
道中の写真はどうしたかって?
HDDがクラッシュして消失しました。
大事なことなのでもう一度言います。人生は失ったものを数えるのではなく、残されたものを最大限に活かす方が有意義です。


柴安グラと俎グラの鞍部まで帰還しました。
下りの難易度がとても高かったです。
ピッケルがないと、登れたとしても降りられない可能性が高いため要注意です。


下山することとします。頂上からの眺めも見納めです。


逆さ燧ケ岳

燧新道を下っていきます。
燧新道は単調な樹林帯ですが、ピンクテープが豊富なため道がわかりやすいです。


尾瀬沼まで帰還しました。


雪が解けている箇所も多いです。
あと1か月ほどで山開きです。


長蔵小屋です。
小屋の方が山開きの準備をされていました。


尾瀬を時計周りに周回し、下山していきます。


奇跡的に! 雪が部分的に溶けており、なおかつ風も穏やかで、
雪の隙間から尾瀬沼に反射した逆さ燧ケ岳が見られました!
来てよかった。
最高の山行をありがとう、尾瀬。

今回の記事は以上になります。

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