【山の天気予報】SCWの特徴と使い方を紹介します

山で不意に悪天候に襲われると、低体温症、視界不良による道迷い、水による転倒滑落など、致命的な状況に陥ることもあります。

そこで、各種天気予報を見てから山にいくわけですが、てんくら(てんきとくらす)の予報がよく外れる」「てんくらの予報がコロコロ変わる」「平地の天気予報は良かったのに、登ってみたら山の天気は悪かった」「予報精度の良いヤマテンだと、2日先までの一部の有名な山の予報しか見られない」などのように悩んでいる方は多いと思います。

そこで、SCWを利用することをオススメします。SCW(Super Computer Weather)はスーパーコンピューターを使った天気予報サイトです。主な特徴は以下の5点です。

SCWの特徴
・スーパーコンピューターを使っており、天気予報の精度が高い
・マイナーな山の天気予報を見られる
・最大5日先までの天気予報を見られる
・無料で使える
・スマートフォンにも対応している

今回の記事では、SCWの特徴、使い方、画面の見方を紹介します。

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使い方・見方の紹介

以下はSCWのトップ画面です。このトップ画面を使って、見方や使い方を紹介します。

①解析モード

①は解析モードです。「(a)雨量・雲量」「(b)気圧・風速」「(c)気温・湿度」「(d)波浪」の4モードがあります。登山で最も使えるのは(a)です。(b)や(c)は見にくく使いにくいため、筆者は使っておらず、今回の記事でも紹介しません。(d)は登山ではほとんど関係がないので、同様に今回の記事では紹介しません。

②概略地図 ③中心部分の詳細地図

画面全体に見えている②の画面は概略地図です。地図上の白い線は県境や海と陸の境目を表しています。今回、画面の中心部分は中部地方を写しています。日本であれば表示範囲を移動することが可能です。


左下の③は、②の概略地図の中心部分を表す詳細な地図です。今回は北アルプスの五竜岳を写しています。マイナーな山でも、マウスで移動したり、スマホ画面で指をなぞることで表示をすることが可能です。


画面上の黒い部分には雲が掛かっていないことを表しています。グレーは雨雲ではない雲を表しており、白に近づくほど雲の量が増えます。


画面上の色のついた部分は雨雲を表しています。紫→青→緑→赤の順に降水量が増えます。

④解析日時

画面下の④は解析日時を示しています。最大で5日先までの予報を見ることができます。この日時を変更すると、これに応じて概略地図②上の雲も移動していきます。

⑤予報範囲

画面右下の、下から2番めのバー⑤は、地図の拡大量を示しています。「局地」「詳細」「詳細51」「広域」「広域264」の5つから選ぶことができます。

基本的には、予報範囲が狭くなるほど予報精度は良くなり、その代わりに短期間先までしか予報できなくなります。例えば詳細や詳細51では2日先までしか予報できない代わりに、予報精度は良くなります。

反対に、予報範囲の広くなる広域や広域264では1週間弱先まで予報できる代わりに、予報精度はやや落ちます。

登山の1週間弱前までは広域や広域264を使い、登山数日前や登山中には、詳細や詳細51、そして時には局地を使うのが良いです。

予報範囲どれくらい先まで
予報できるか
予報精度
局地2時間とても良い
詳細2日良い
詳細512日+数時間良い
広域5日半普通
広域2644日普通

⑥予測 or 観測

画面右下のバー⑥は、予測(未来予報)か、観測(過去の観測結果)かを選べます。基本的に観測を使うことはあまりないので、ここは予測にしておけば問題ありません。

まとめ

SCWは、雲量や降水量を見るのにとても役立つサイトです。一方、風速についてはヤマテンてんくらを使うことが多いです。ヤマテンは有料サイトなので予報の精度は高く、てんくらについては雲量、降水量の信用度は劣るものの、風速については当たることが多いと感じています。

今回の記事は以上になります。

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