フレーム効果の作例紹介(風景・山岳写真)

写真を撮るときには、ついつい被写体を中央に写しがちです。しかし、これでは味気ない写真となってしまうことが多いです。そこで、フレーム(額縁)となるものを写真の隅に配置して撮影をすると、中央の被写体が協調され良い写真となることが多いです。これをフレーム効果と呼び、写真の構図テクニックの1つとして知られています。

今回の記事では、筆者の撮影した写真を元にしながら、フレーム効果を使った写真の撮り方や、山中でフレーム(額縁)として使える被写体について解説していきます。

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前準備

まずは前準備の解説です。

レンズの用意

フレームとして手前の被写体を使いたいのであれば広角レンズを、中景の被写体を使いたいのであれば望遠レンズを用意しましょう。大抵の場合には、手前の被写体をフレームとすることが多いです。超広角ズームレンズや、標準ズームレンズがあれば使いやすいです。

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F8以上に絞る

撮影時には、絞りをF8以上に絞り、なおかつピントを中景に合わせるようにしましょう。こうすることで、中央の被写体にピントを合わせながらも、ある程度フレームにもピントが合うようになります。尚、F値を小さくすると前景となるフレームがボケます。意図的にフレームをぼかしたい場合には、F値を小さくすることが有効です。

作例紹介

それでは作例紹介に移ります。

テント

以下の写真は、テントの中から北アルプスの山並みを撮影した作例です。テントの入口がフレームの役割を果たし、北アルプスの山並みを引き立てています。テントの入口はフレームとして使いやすいです。テント場についたら、ぜひ絶景方向に入口を向けてテントを設営してみてください。気軽にフレーム効果を使った写真を撮ることができます。


以下の写真は、4月に山麓から冠雪した越後三山を撮影した作例です。桜の木の枝がフレームの役割を果たし、越後三山を引き立てています。4月は春と冬が同居する季節です。北アルプスや上信越などの山深い山域にいったら、ぜひ桜の名所がないか探してみてください。桜と雪山を同時に撮影することができます。

鳥居

以下の写真は、鳥居の隙間から御嶽山を撮影した作例です。鳥居がフレームの役割を果たし、御嶽山を引き立てています。鳥居は山中に沢山建てられています。鳥居はフレームとして使えることがあるので、見つけたら要チェックです。

木々

以下の写真は、樹氷の隙間から浅間山を撮影した作例です。樹氷がフレームの役割を果たし、浅間山を引き立てています。



今回の記事は以上になります。

他の構図についての記事はこちらを参照

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