2020年3月某日、北海道の旭岳に1泊2日で登ってきました!
目次
旭岳の紹介
旭岳は、北海道の大雪山系を構成する標高2,291mの山です。
途中まで旭岳ロープウェイが通年運航しているため、冬の時期でも(天気さえ良ければ)コースタイム5.5時間で日帰りで登ることが可能です。
北海道は豪雪地帯です。
そのため、ロープウェイ山頂駅の標高1,610mから山頂まで、終始森林限界より上の大展望を楽しむことができます。
旭岳は活火山です。
ロープウェイ山頂駅からは、大迫力の噴気とその向こうがわに聳え立つ旭岳を見ることができます。
今回は、あえてテントを持って1泊2日で登ってきました。
(ただし、ちゃんとゴミや糞尿は持ち帰りましょう)
ルート詳細
今回のルート詳細を以下に示します。
(1日目)姿見駅→旭岳石室→旭岳山頂→鞍部
(2日目)鞍部→裏旭岳山頂→鞍部→朝日岳山頂→旭岳石室→姿見駅
登山前日

時刻は夜8時。
羽田空港を出発し、旭川空港に着陸しました。まずは空港内のセブンイレブンに立ち寄ります。

お目当てはガス缶。
ガス缶を飛行機に持ち込むことはできないため、コンビニで購入する必要があります。

次は、事前予約しておいた旭川空港内のレンタカー会社のカウンターに向かいます。

レンタカーショップは、車で5分の距離にあります。
送迎車に乗ってレンタカーを受け取りにいきます。

レンタカーを受け取りました。
時刻は午後8時。腹ごしらえ…ということで、笹一さんで夕食を取ります。

海鮮丼を食します。値段は約1,500円也。とても美味しいです。
(語彙力がなく、なんとも表現できず…。ブロガーとしては致命的ですね)

事前予約しておいたOYO HOTEL Iyasu Hostelへ宿泊します。
¥3,000前後で泊まれて、内装もおしゃれなとてもいいホテルです。
(ただし、防音性はそこまでないので、耳栓を持っていた方がいいでしょう)

ホテルの前はスーパーになっており、食料品の買い出しが可能です。

ホテルの内装。数年前にオープンしたばかりで、とても綺麗です。
各部屋にシャワーも備え付けられています。

階段上部にはボルダリングのホールドがあります…が、ボルダリングはできません。

ホテル1階の内観。

1杯200円のビールを頂きます。
コスパが良くついつい飲みすぎてしまいますが、翌日は登山のため3杯程度に留めておきます。
ロープウェイ

翌朝を迎えました。天気は快晴です。
宿から車で1時間の距離にある旭岳ロープウェイを目指します。
道中の道路からは、大雪山系の山を見渡すことができます。
左が旭岳、中央はトムラウシ、右は十勝岳です。

旭岳ロープウェイに到着しました。

ロープウェイに乗って旭岳山頂駅を目指します。
運賃は往復¥2,200円、ロープウェイ始発は9時です。

山頂駅では、登山計画書を出すとともに、予定を紙に記入します。
(ネットから出していれば、登山計画書は必要なし)

廊下と階段を抜け

扉をくぐると…!

旭岳が姿を現しました!
抜群の快晴です。
登山開始。旭岳石室まで

登山開始です。
序盤は斜度が緩いため、ツボ足(ノーアイゼン)+ダブルストックで登っていきます。
普通であれば、積雪量が多いためワカンやスノーシューがあると良いでしょう。
(ただし、今回は積雪がしばらくなかったのか、12本アイゼンしか使いませんでした)

旭岳は活火山です。

噴気孔の近くまで近寄ることが可能です。

登山道東側には、十勝岳を見渡すことができます。
十勝岳も有名な活火山です。激しく噴煙が出ています。
快晴×白い山々。絶景です。来てよかった。

噴煙と旭岳のアップ。

快晴の中の雪原ハイクです。
遠くの山々を一望できます。

旭岳山頂を目指します。

旭岳石室に到着しました。
ベンチがあるので休憩可能です。
旭岳山頂まで

旭岳山頂を目指します。
12本アイゼンにダブルストックで登っていきます。

ところどころ、地面が出ている箇所も。
今年の積雪量は少ないです。北海道も例外ではありません。

写真左の山は美瑛富士。
形が富士山にそっくりです。
ただし標高は1,888mしかないのに、完全に雪で覆われています。
豪雪地帯・北海道。恐るべし。

八合目まで上がってきました。
しかし、重量20kg越えのザックのため、全然スピードが上がりません。
一方、周りの登山者は軽装で軽快に登っていきます。
なんでだろう、普通の人と同じことができない…。

旭岳山頂が近づいてきました。

写真左の岩は金庫岩。
完全に雪で覆われています。

金庫岩を超えると、旭岳山頂までは10分程度です。
(写真中央が旭岳山頂)


旭岳・山頂(標高2,290m)に到着しました!
きつかった…。

こちらはトムラウシ。
夏には旭岳からトムラウシへ縦走する人も一定数いますが、今の時期にはほぼ皆無でしょう。

こちらは美瑛富士と十勝岳。

写真は新井岳、北海岳方面です。
等高線もなだらかで、展望もよさそうな北海岳のあたりに幕営しようと思っていましたが、雪がない…。
(注:北海岳にはテント場は無いため、無積雪期には幕営不可能です)
幕営地を探しさまよう刃

旭岳~裏旭岳の間の平な箇所に幕営できないか、探索することとします。
まずは裏旭キャンプ指定地へ向かい下っていきます。

下ってきた旭岳東斜面を見返します。
写真でもわかるとおり、ガチガチのアイスバーンになっています。
12本アイゼンとピッケルがあっても怖かったです。

裏旭キャンプ指定地のあたりに到着しました。
しかし地面が全面アイスバーンになっており、ペグが刺さらないのでテントを設営できません。
しかもこのあたりだけ強風になっています。

周囲をさまようこと数分間。
どこも一面のアイスバーンです。とてもペグは刺さりそうにありません。
ロープウェイ近くまで戻らないと幕営できなさそうなので、来た道を引き返します。

ところが、運よく旭岳と裏旭岳の間の鞍部に、風が弱く雪の柔らかい箇所を発見しました。
ここを本日の宿にします。
(注:無積雪期にはこの地点に幕営することはできません)

テントから外を眺める。
重量20kg以上のザックを背負ってここまで登ってきた苦労が報われます。
至福の瞬間です。

テントから数歩移動すると、そこはお花畑…ではなくアイスバーンです。
一見積雪している箇所でもその下がアイスバーンになっていて、転倒してお尻を強打しました。
(頭はヘルメットで無事だった)
アーベントロート

時刻は夕方6時ごろ。
周囲の山々がアーベントロートの赤色に染まります。
強打したブログ主のお尻も赤く腫れています。

こちらは美瑛富士と十勝岳。
夏に縦走したいですね。

こちらはトムラウシ。

テントも夜を迎えようとしています。

十勝岳のアップ。

美瑛岳のアップ。
もうすぐ当たりは暗闇に包まれます。
次ページは満点の星空です。