【おすすめ】OM SYSTEMのOM系ミラーレスカメラ本体の選び方

OMデジタルソリューションズ(旧オリンパス)は、小型軽量のミラーレスカメラであるOM SYSTEMを発売しています。

OM SYSTEMのカメラでは青空や海がとても美しく写ります。この色は、いわゆるオリンパスブルーと呼ばれているものです。筆者はこのオリンパスブルーがとても好きで、オリンパスのカメラを愛用しています。

現在、OM SYSTEMには主に5種類のミラーレスカメラ本体があり、それぞれ特徴が異なります。今回の記事では、OM SYSTEMの各カメラの特徴と選び方を紹介します。

オリンパスブルーの作例。
オリンパスのカメラでは、空が美しい水色に写る。


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選び方

OM SYSTEMのミラーレスカメラを選ぶ際には、主に以下8点の機能に着目をすればよいです。

OM SYSTEMのカメラモデルによる主な機能の違い
①防塵防滴、耐寒性の有無
②素材(マグネシウム合金 or プラ)
③手振れ補正の強さ
④星空オートフォーカスの有無
⑤インテリジェンスAFの有無
⑥手持ちハイレゾショットの有無
⑦ライブNDの有無
⑧重さ

以下に詳しく解説します。

防塵防滴・耐寒性

アウトドア環境や雪山に行く人には、防塵防滴性・耐寒性の付いたモデルがおすすめです。多少の埃や水滴がついてもカメラが壊れる心配をしなくても良いからです。また、耐寒性のないモデルだと冷所で急に電源が入らなくなったり、誤作動を起こすことがあります。

素材

見た目や触ったときの高級感や頑丈さを重視する人には、マグネシウム合金製のモデルがおすすめです。一方、軽さを重視する場合にはプラスチック製のモデルがおすすめとなります。

手振れ補正の強さ

夜景を手持ちで撮影する人には、ボディ内手振れ補正の補正段数が強いモデルがおすすめです。上位モデルであれば(使用するレンズによっては)10秒程度の手持ち撮影が可能な場合もあります。

星空AF

星空撮影をする人には、星空オートフォーカスの付いたモデルがおすすめです。というのも、星空撮影における最難関はマニュアル操作で星空にピントを合わせることです。普通のカメラの場合、一見ピントがあっているように見えても、PCで見てみるとピンボケしているということはよくあります。初めて星空を撮影する人にとっては、星空に完璧にピントを合わせるのはまず不可能だと言っても過言ではないでしょう。このモデルであればその心配から解放されます。星空オートフォーカス機能が付いているのはOM SYSTEMの一部機種のみです。

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インテリジェンスAF

鳥、犬、猫、飛行機、電車などを撮影する人には、インテリジェンスオートフォーカスの付いたモデルがおすすめです。普通のカメラの場合には、木の中に隠れる鳥や素早く動く動物などにピントを合わせるのは至難の業です。ピントを合わせているうちに被写体が逃げてしまうことでしょう。

手持ちハイレゾショット

風景を手持ちで高解像度で撮りたい、あるいは逆光など明暗差のある場面でダイナミックレンジを広げたい場合には、手持ちハイレゾショットの付いた機種がおすすめです。

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ライブND

滝などを流して撮りたい人には、ライブNDの付いたモデルがおすすめです。ライブNDとは、デジタルでNDフィルター(レンズへの光の透過量を少なくするフィルター)を付けられる機能です。三脚やNDフィルターを使うことなく、手持ちで滝を流して撮影することができるようになります。

長秒露光で滝を流して撮ったイメージ図


重さ

重さについては、その他の機能とのトレードオフとなります。当然機能が多いほど重くなります。

機種紹介

以下にOM SYSTEMのミラーレスカメラ本体を紹介します。最初に紹介するほど上位機種で、最後になるほど下位機種という位置付けになります。

OM-1

OM-1はフラグシップ(最上位)機種です。

OM-1は防塵防滴・耐寒性を有しています。これはなんちゃって防滴というレベルではなく、水を意図的にカメラに吹き付けても壊れない、というとても優れた機能です。詳細は以下動画をご覧ください。

OM-1 Splash test



OM-1はボディ単体で7段、一部レンズとの協調で8段となる驚異的な手振れ補正を有しています。広角レンズを使った場合、慣れた人であれば驚異の10秒手持ち撮影をすることも可能です。これは、センサーサイズが小さく高感度ノイズの出やすいマイクロフォーサーズ機で夜景を撮影する人にとっては、とても優れた機能となります。

OM-1には、星空オートフォーカス機能が付いています。世の中には様々なカメラメーカーがありますが、星空オートフォーカスが付いているのはOM SYSTEMのカメラのみです。星空撮影における最難関はマニュアル操作で星空にピントを合わせることです。普通のカメラの場合、一見ピントがあっているように見えても、PCで見てみるとピンボケしているということはよくあります。このモデルであればその心配から解放されます。

OM-1には、インテリジェンスAFが付いています。これは、鳥、犬、猫、飛行機、電車などに自動でフォーカスを合わせてくれるモードです。普通のカメラの場合には、木の中に隠れる鳥や素早く動く猫にピントを合わせるのは至難の業です。ピントを合わせているうちに動物は去ってしまうかもしれません。


OM-1にはライブNDが付いており、デジタルで(フィルターを付けずに)最大6段の減光が可能です。ライブNDを強力な手振れ補正と組み合わせることで、手持ちで滝や川を流して撮影することが可能です。

長秒露光で滝を流して撮ったイメージ図



OM-1の重量は511 gとなり、マイクロフォーサーズとしては標準的な重さです。



OM-1の特徴

防塵防滴・耐寒性
素材マグネシウム合金
手振れ補正最大8.0段
星空AF
インテリジェンスAF
手持ちハイレゾショット
ライブND有(64ND)
重さ511 g

OM-D E-M1 Mark Ⅲ

E-M1 Mark Ⅲは、OM-1の1世代前のカメラになります。

OM-1にあってE-M1 Mark Ⅲにない機能のうち、主だったものはインテリジェンスAFです。また、手持ちハイレゾショットの合成に15秒ほど掛かることもデメリットとなります。逆に言うと、これら以外の機能はOM-1とほぼ同等です。これらのデメリットが許容できる場合には、金額的におすすめできる機種となります。



OM-D E-M1 Mark Ⅲの特徴

防塵防滴・耐寒性
素材マグネシウム合金
手振れ補正最大7.5段
星空AF
インテリジェンスAF
手持ちハイレゾショット
ライブND有(32ND)
重さ504 g

OM-D E-M1X

E-M1Xも、OM-1の1世代前のカメラになります。

OM-1にあってE-M1Xにない機能のうち、主だったものは星空AFです。また、手持ちハイレゾショットの合成に15秒ほど掛かることもデメリットとなります。また、E-M1Xはがっちりとホールドして撮影する思想になっているため、重量が849 gと重くなっています。一方、これら以外の機能・特徴はOM-1とほぼ同等です。これらのデメリットが許容できる場合には、金額的におすすめできる機種となります。



E-M1Xの特徴

防塵防滴・耐寒性
素材マグネシウム合金
手振れ補正最大7.5段
星空AF
インテリジェンスAF
手持ちハイレゾショット
ライブND有(32ND)
重さ849 g

OM-D E-M5 Mark Ⅲ

E-M5 Mark Ⅲは、ミドルレンジ(中級)機種です。

OM-1から星空AF、インテリジェンスAF、手持ちハイレゾショット、ライブNDといった飛び道具的な機能が省かれています。ボディーはエンジニアリングプラスチックになって軽量化が図られています。手振れ補正も最大6.5段になっていますが、これでも他社と比べて同等以上の優れた性能となっています。

防塵防滴・耐寒性は健在で、普通に使う分には十分すぎる機能を有しています。重量は366 gとなっており、マイクロフォーサーズとしてはかなり軽量な部類になります。E-M5 Mark Ⅲは、性能、価格、重量のバランスが最も優れており、普通の用途として使いたい場合には最適な選択肢となります。筆者もE-M5 Mark Ⅲを愛用しています。

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OM-D E-M5 Mark Ⅲの特徴

防塵防滴・耐寒性
素材エンジニアリングプラスチック
手振れ補正最大6.5段
星空AF
インテリジェンスAF
手持ちハイレゾショット
ライブND
重さ366 g

OM-D E-M10 Mark Ⅳ

E-M10 Mark Ⅳは、OM SYSTEMのエントリークラス(初級)に位置付けられる機種です。

E-M5 Mark Ⅲからさらに防塵防滴性・耐寒性が省かれ、最低限の機能を有しています。しかし、カメラの心臓部であるセンサーはE-M1 Mark Ⅲまでの機種と同じものが使われており、撮れる画は同じになります。アウトドア環境や、夜景手持ち撮影をしないのであればE-M10 Mark Ⅳは十分な機能を有しています。「まずはOM SYSTEMのカメラを使ってみたい」という場合にもっともおすすめしたいのが、E-M10 Mark Ⅳになります。


OM-D E-M10 Mark Ⅳの特徴

防塵防滴・耐寒性
素材プラスチック
手振れ補正最大4.5段
星空AF
インテリジェンスAF
手持ちハイレゾショット
ライブND
重さ335 g



余談ですが、OM SYSTEMにはOM系のカメラの他に、PEN E-PL7や、PEN E-LP10といったPEN系のカメラ本体も存在します。PEN系のカメラは、E-M10 Mark Ⅳから電子ビューファインダーが除かれた簡易な構造をしていることが特徴となります。

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埃の多い環境下でレンズを使う際には、保護フィルターを付けることをオススメします。レンズに付いたゴミを直に拭いてしまうとレンズを傷つけてしまいます。反射率がわずか0.3%のHAKUBA製「XC-PRO」であれば、画質の劣化はありません。コスパの高い保護フィルターです。(レンズの径にあったフィルターを選択しましょう)



カメラやレンズを通常環境に放置すると、数年後にはカビが生えてしまい画質に影響が出ます。一度生えたカビを除去することはとても困難です。カビが生える前に防湿庫で保管することをオススメします。

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レンズキャップに紐を付けましょう。レンズキャップを落下させる場所によっては、回収できなくなります。



ブロワーを用意しましょう。レンズや保護フィルターに埃が付いても、ブロワーで拭き飛ばせば傷つくことはありません。



ブロワーで拭き飛ばせない汚れについては、レンズクロスで落としましょう。ティッシュで汚れを落とすと、高確率で傷がつきます。



登山中にはバッテリーが切れても充電することができません。特に、ミラーレスカメラは一眼レフよりもバッテリーの持ちが悪いです。そこで、モバイルバッテリーを持っていくと良いでしょう。



登山中にカメラを首から下げて持ち歩くと危ないですし、カメラも傷つきやすいです。そこで専用の携行方法をオススメします。

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