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【風景・山岳】筆者が使っているマイクロフォーサーズレンズ4選

カメラやレンズを一台だけで撮影に臨んだ場合、レンズの焦点距離が制限され、その結果として撮れる写真・被写体に制限が生じます。

例えば、超広角レンズを付けていると、遠くの山のアップや動物を撮影することができません。
また、標準ズームレンズを付けていると、風景を広くダイナミックに撮影することはできません。

かといって、一部の撮影用途では頻繁にレンズを変えることはできません。例えば登山がその一例で、頻繁なレンズ交換は内部への埃の混入・時間ロスによる日没・(不安定な環境でのレンズ交換による)レンズの落下、などのリスクを生じるからです。

そこで筆者は、登山にサブカメラとサブレンズを持っていくようにしています。サブカメラとサブレンズとしてオススメしたいのがマイクロフォーサーズ規格です。マイクロフォーサーズとは主にオリンパスとパナソニックが発売するミラーレスカメラに搭載されている規格で、一番の特徴はカメラ本体とレンズを軽量化できることです。

今回の記事では、筆者が使用しているマイクロフォーサーズ向け交換レンズとその特徴、そして作例を紹介します。

レンズ紹介

ED 14-150mm F4.0-5.6 II

1つ目のレンズは、ED 14-150mm F4.0-5.6 II(以下、ED 14-150mm)です。

ED 14-150mmの特徴は以下の通りです。

ED 14-150mmの特徴
用途:中景・遠景の山や、動物、高山植物を切り取りたいとき
使用場面:日中
重量:285 g

ED14-150mmは、35mm判換算で28-300 mmの焦点距離をカバーする高倍率ズームレンズです。(マイクロフォーサーズでは、レンズ名に記載されている焦点距離が2倍になります)
重量は285 gとなっており、高倍率ズームレンズとしては驚異の軽さを誇ります。

焦点距離50~100mmでは中景の山や高山植物を、焦点距離300mmでは遠くの山や動物を切り取って撮影することができます。

以下に作例を示します。

2キロメートルほど離れた距離にある十勝岳と手前の稜線をアップで撮影。
焦点距離は90mm(換算180mm)

八ヶ岳から、約100キロメートル離れた距離にある北アルプスの山々を撮影。
焦点距離は150mm (換算300mm)

登山道脇に咲いていたハクサンイチゲ。
ハクサンイチゲと撮影者との間にはロープが敷かれていたため、ハクサンイチゲに近づくことはできない。レンズの望遠性能が威力を発揮する。

登山道脇の高山植物近くに佇む雷鳥を撮影。
撮影者が高山植物内に入ることは許されないため、望遠レンズで遠くから撮影することになる。

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ED 14-150 mmの28mmの焦点距離を使うと、風景撮影も可能です。
しかし、できれば風景撮影にはより広角な(焦点距離の短い)レンズを使いたいところです。
よって、風景撮影についてはメインカメラとなるX-T3 + XF 10-24mmにその役割を委ねています。

45mm F1.8

2つ目のレンズは、45mm F1.8です。

45mm F1.8の特徴は以下の通りです。

45mm F1.8の特徴
用途:遠くの夜景を撮りたいとき
使用場面:夜間、日中
重量:116 g

45mm F1.8は、35mm判換算の焦点距離で90mmという中望遠域をカバーします。よって、遠くの被写体を撮るのに適しています。
F値は1.8となっておりかなり明るい部類に入ります。
それでいて重量はわずか116g(!)となっております。交換レンズとして鞄に忍ばせても、もはや誤差レベルの軽さです。
実売価格も2万円台となっており、お財布にも優しいです(いわゆる撒き餌レンズ)

45mm F1.8を、オリンパス製カメラの優秀な手振れ補正と組み合わせることで、夜景を手持ちで撮影することができます。

以下に作例を示します。

未明の八ヶ岳登山道から、麓の街明かりを手持ち撮影。
設定はF2, 1/2秒, ISO2500.
速度が遅いが手振れは発生していない。
ISO感度を2500まで下げられたので、ノイズもそこまで気にならない。


三脚を使うことで、星景写真(星空と風景を撮影した写真)を撮ることも可能です。ただし、焦点距離が長いために星が流れやすくなることには注意が必要です。

八ヶ岳の行者小屋から、横岳と星空を撮影。
カメラ設定はF1.8, 10秒, ISO2000.
シャッター速度が速いため、星は点として写っている。


カメラ設定を変えて、上記と同様の場面で撮影。
F1.8, 60秒, ISO640.
シャッター速度が遅いため星が流れている。これはこれで有りだと思う。


夜景や星空を広く写したい場合には、メインカメラとなるX-H1 + XF 16mmf1.4 R WRにその役割を委ねています。

ED 75-300mm F4.8-6.7 II

3つ目のレンズは、ED 75-300mm F4.8-6.7 II(以下、ED 75-300mm)です。

ED 75-300mmの特徴は以下の通りです。

ED 75-300mmの特徴
用途:動物を撮りたいとき
使用場面:日中
重量:423 g

ED 75-300mmは、35mm判換算で150-600 mmの焦点距離をカバーする、いわゆる超望遠ズームレンズです。
筆者は、ED 75-300mmを動物を撮るために特化して使っています。

重量は423 gとなっており、このクラスのレンズとしてはとても軽量です。(APS-Cやフルサイズの場合、このクラスのレンズの重量は1.5~2キロ以上となります)



ED 75-300mmの作例を以下に示します。
残念ながら、このレンズを付けていて動物に出会ったことはまだないので、風景写真のみとなっています。

右は、ED 75-300mmの望遠端で撮影した立山の管理区域内の源泉とその調査隊。
左は、同じ風景を焦点距離21mmで撮影した参考例で、赤丸が右の写真の撮影箇所に相当する。
ED 75-300mmが以下に遠くのものを拡大して撮影できるかがわかると思う。


上記厳選の動画も撮ってみました。熱湯とガスの迫力が伝わるかと思います。
規制区域のため観光客は近くまで寄ることができません。

立山・立ち入り禁止区域の源泉



風景撮影についてはメインカメラとなるX-T3 + XF 10-24mmにその役割を委ねています。

ED 8mm F1.8 Fisheye PRO

4つ目のレンズは、ED 8mm F1.8 Fisheye PRO(以下、Fisheye PRO)です。

Fisheye PROの特徴は以下の通りです。

Fisheye PROの特徴
用途:広大な風景や、夜景・星空を撮りたいとき
使用場面:夜間、日中
重量:315 g

Fisheye PROは、画面隅が湾曲して写る魚眼レンズです。一風変わった写真を撮ることができます。
以下に作例を示します。

登山道脇の木とその陰を撮影。
木や影が湾曲した不思議な写真となった。

焦点距離が短いため、風景を広大に撮影したり、手前の被写体を枠内に入れて撮影をすることも可能です。以下に作例を示します。

唐松岳の登山道にて、登山道と後の山並みを撮影。

浅間山と、手前のスノーモンスター(雪を被った樹林)を撮影

Fisheye PROのF値は1.8と明るいため、夜景を手持ちで撮影することも可能です。

マジックアワーを手持ち撮影。
カメラ設定はF1.8, 1/2秒, ISO400.
このシャッター速度でも手振れは全く起こしていない。さらにISO感度を400まで下げられたので、ノイズも全く気にならない。


三脚を使えば星空撮影も可能です。焦点距離が短いため、シャッターを長い時間開いても星が流れにくいです。(理論上、星が流れないシャッター速度の目安は500÷(8×2)≒31秒)

塩見岳手前の三伏峠にて撮影。
カメラ設定はF1.8, 30秒, ISO1000.
この焦点距離のレンズでは、シャッターを30秒間開いても星を点として写すことができる。


オリンパスの一部上位機種では、フィッシュアイ補正を使うことでFisheye PROを通常の超広角レンズとしても使うことができます。詳細は以下記事をご覧ください。

ED 8mm F1.8 Fisheye PROを登山にオススメする6つの理由
先日、オリンパスの魚眼レンズ「ED 8mm F1.8 Fisheye PRO」(以下、fisheye pro)をレンタルし、登山にいってき...


動物などの小さい被写体や、遠くの山を切り取って撮影をする用途には、メインカメラとなるX-T3 + XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WRにその役割を委ねています。

おすすめカメラ本体の紹介

これらのレンズを付けるカメラ本体としてオススメしたいのは、オリンパスOM-D E-M5 MarkⅢです。

このカメラはボディー単体で最大5.5段の手振れ補正、防塵防滴・耐寒性、電池とメモリーカードを含む重量が414 gと軽量で、性能のバランスが良いです。

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体力と金銭に余裕があれば、上位機種のOM-D E-M1 MarkⅢもおすすめです。

重さは同580 gになっていますが、手振れ補正はボディー単体で最大7.0段になっています。

関連記事、品々の紹介

以下に、カメラやレンズと合わせて準備すると便利な品々や、関連記事を紹介します。


埃の多い環境下でレンズを使う際には、保護フィルターを付けることをオススメします。
レンズに付いたゴミを直に拭いてしまうとレンズを傷つけてしまいます。反射率がわずか0.3%のHAKUBA製「XC-PRO」であれば、画質の劣化はありません。コスパの高い保護フィルターです。(レンズの径にあったフィルターを選択しましょう)



カメラやレンズを通常環境に放置すると、数年後にはカビが生えてしまい画質に影響が出ます。一度生えたカビを除去することはとても困難です。カビが生える前に防湿庫で保管することをオススメします。

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レンズキャップに紐を付けましょう。
レンズキャップを落下させる場所によっては、回収できなくなります。



ブロワーを用意しましょう。
レンズや保護フィルターに埃が付いても、ブロワーで拭き飛ばせば傷つくことはありません。



ブロワーで拭き飛ばせない汚れについては、レンズクロスで落としましょう。
ティッシュで汚れを落とすと、高確率で傷がつきます。



登山中にはバッテリーが切れても充電することができません。特に、ミラーレスカメラは一眼レフよりもバッテリーの持ちが悪いです。そこで、モバイルバッテリーを持っていくと良いでしょう。



登山中にカメラを首から下げて持ち歩くと危ないですし、カメラも傷つきやすいです。そこで専用の携行方法をオススメします。

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カメラやレンズの家電をネットショップで買うと、実店舗で買うよりも数万円安く購入することができます。
ネットショップの最安値は、価格.comとは限りません。amazon、楽天、Yahooショッピングのいずれかが最安となることが多いです。

価格.comが最安!...ではない。カメラ、レンズ、家電をネットで安く買う方法の紹介。
カメラやレンズは、安くても10万円、高いと20万円もします。よって、購入方法(どこでどのように買うか)によって、価格が数千~数万円も違って...





今回の記事は以上になります。

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