2018年1月14日に、厳冬期の浅間山の外輪山に雪山登山にいってきました!
目次
冬の浅間山の外輪山の紹介
浅間山の外輪山は、主に黒斑山(標高2,404m)、蛇骨岳(同2,366m)、仙人岳(同2,319m)、鋸岳(同2,264m)から成ります。
コース上は展望の良い箇所が多く、東側3km先には噴煙を上げる浅間山を、西側には北アルプスを眺めることができます。
冬の浅間山外輪山は、黒斑山が雪山初心者向けによく紹介されています。
今回は、黒斑山よりも足を延ばし、蛇骨岳、仙人岳、そして鋸岳まで行ってきました。
ブログ主の感想としては、仙人岳までならばピッケル無しでいくことができ、雪山初心者の方におすすめできると感じました。
一方、鋸岳までいく場合は、一応12本アイゼンとピッケルが必要であり、これらの練習に最適かと感じました。
本ルートの詳細
高峰高原ホテル→黒斑山→蛇骨岳→仙人岳→鋸岳(ピストン)
本ルートについては、山と渓谷社の「厳選 雪山登山ルート集」に一部詳細が記されています。
雪山では雪崩防止のため、通行できるルートが限られています。
必ずルートを下調べしてから通行するようにしましょう。
登山開始~黒斑山、蛇骨岳、仙人岳まで
車で前日初し、高峰高原ホテルの駐車場に前日車中泊します。(駐車料金は無料、台数50台)
なお、この駐車場が満車だった場合は、車でさらに2~3分ほど走った先のアサマ2000スキー場の駐車場に駐車することができます。(駐車料金は無料、台数500台)

満点の星空のもと、早朝5時前に登山開始します。

上記警告看板の横が登山口となります。しかし、日の出まで約2時間あるため周囲は暗闇で、おまけに雪が道を隠しているため登山口がとてもわかりにくいです。ヘッドライトと、山と高原地図アプリをダウンロードした寒さに強いスマホが必須です。これがないと登山口までたどり着けません。
登山口がわかると、その後はトレースをたどってハイクアップしていきます。
斜度も緩くトレースも豊富だったため、軽アイゼンとダブルストックで楽に登っていくことができました。

登ること1時間20分、トーミの頭に到着すると、浅間山がその姿を現します。

さらに黒斑山山頂に向かって歩を進めていきます。

トーミの頭から黒斑山に向かっている途中に朝日を迎えました。
朝もやがかかった浅間山の横から登る朝日はとても神秘的でした。

この世の終わりと思うような真っ赤な朝日でした。

トーミの頭から20分、黒斑山の頂上に着くころには、朝日も落ち着いてきました。

ここからさらにスノーモンスターの中を歩きながら、30分かけて蛇骨岳を目指していきます。


蛇骨岳にたどり着きました。まだまだ軽アイゼンにダブルピッケルで問題ありません。

さらに歩を進めること30分、仙人岳に到着しました。

上の写真は、仙人岳から蛇骨岳を振り返ったところです。
蛇骨岳~仙人岳間は途中から樹林帯が完全になくなり、大展望が楽しめます。
そして鋸岳へ

左の岩の露出した稜線を30分かけて歩き、鋸岳を目指します。
装備をこれまでの「ダブルストック+軽アイゼン」から「ピッケル+12本アイゼン+ヘルメット」に換装します。

稜線の左側をトラバース気味に進んでいきます。
このあたりは西側に山がないため、西風がもろに吹き付けます。
ハードシェルやバラクラバ、ネックウォーマーが防寒にとても役立ちます。

歩いてきた稜線を振り返ります。
いい感じに痩せています。

鋸岳手前の分岐点です。右に進むと浅間山方面ですが、傾斜がきついためこの時期は進まない方が無難でしょう。
直進し鋸岳を目指します。

山頂標識が見えました。残念ながら山頂はガスに包まれてしまいました。

鋸岳山頂にて記念撮影をします。

ガスの中、来た道を戻っていきます。

復路を戻っているとガスが取れてきて、再び浅間山がその姿を表してくれました。
噴煙がもくもくと上がっています。

北アルプスも見渡すことができます。

スノーモンスター×浅間山プリンのコラボ。
今年のカレンダーの1月の写真にしました。

スノーモンスターの脇を抜けて下山していきます。

復路で、初めて他の登山者たちに会いました。
今回も静かな山を堪能することができました。
今回の記事は以上になります。
