2020年1月11日に、四阿山に日帰り雪山登山へいってきました!
目次
四阿山の紹介
四阿山(あずまやさん)は、群馬・長野県境に位置する標高2,354mの山です。
山容が4つの屋根のように見えることから、この名が名づけられたとのことです。
山麓には牧場があり、その脇を通って登山をすることができます。
夏には牛が見られますが、冬季には牛が居ない代わりに、なだらかな牧場ハイクを楽しむことができます。
登山コースの詳細
今回の記事で紹介するコールは以下の通りです。
あずまや高原ホテル→四阿山山頂→あずまや高原ホテル(コースタイム6時間)
尚、本コースを紹介した雪山登山の本は見当たりませんでした。
参考までに、対応する山と高原地図を以下に示します。
登山開始まで

あずまや高原ホテル(あずまや温泉)さんの無料駐車場に駐車します。
冬季には、あずまや高原ホテルが最もメジャーな四阿山への登山口となります。

以下に駐車場の情報を記載します。
- 道が積雪しているため、スタッドレスタイヤが必須です。(ただし2WDで問題ない)
- 駐車可能台数は、約30~50台程度です。
- 夜間に利用可能なトイレがなさそうだったため、前日発する場合には途中のサービスエリアで仮眠を取るのがよいでしょう。
- 下山時には駐車場は満車になっており、路肩駐車している車も多数見られました。

今日は7時に朝日が昇ります。
朝日とともに登山を開始します。

ここが登山口となります。
雪原ハイク

林道を数分進んだのち、鉄製の柵(ゲート)を超えていきます。

樹林の隙間から差し込む朝日。
本日は移動性高気圧に覆われ快晴です。
絶景への期待が高まります。

ところどころ標識やテープがあるため、道はとてもわかりやすいです。


樹林帯を抜け…

牧場の中を歩きます。

雪に太陽があたると、とても美しい。


標高を上げるにつれて、北アルプスが見えてきました。
四阿山は北アルプスの好展望台です。

山麓には低い雲が掛かっています。

右奥ピークが、目指す四阿山です。

北アルプス北部までばっちりと見渡すことができます。

こちらは、高妻連峰のあたりですね。

雪の付いた枯木が美しい。
夏季にはなんてことのない木かもしれませんが、積雪期には何もかもが新鮮な景色と化します。

再び樹林帯に突入します。

標識があります。
「文京…?」
東京都文京区のことでしょうか。(そんなわけない)

樹林帯からでも、北アルプスを眺めることができます。

ラッセル用にスノーシューを持ってきたのですが、トレースががっつりついているため使わずに済みそうです。
このコンディションであれば、ダブルストック+軽アイゼンが最も上り下りしやすいでしょう。
ブログ主は、ダブルストック+ツボ足で進んでいきます。
(しかし、雪山では常に12本アイゼンを携行しておく必要があります。
山によっては、12本アイゼンが無いと、登れたとしても降りられない場合もあるためです)

徐々に木の密度が低くなってきた気がします。

本日は移動性高気圧に覆われ、一面の快晴です。

大きな岩があります。
座って休憩するにはちょうどいいです。

まだまだ標高を上げていきます。

噴煙を上げる浅間山が見えてきました。
浅間山では先日、登山規制が緩和され、実質的な最高峰である前掛山まで登れるようになりました。
積雪期に浅間山に登った記事は、以下を参照

先へ進みます。

スノーモンスターたち。

スノーモンスターの間を通るように登山道が付けられています。

浅間山・アゲイン。
低い雲がかかっており、幻想的な眺めです。

浅間山頂上まで、あともう少し。
そして山頂へ

右奥に四阿山山頂が見えてきました!


巨大な木の隙間を縫うように進んでいきます。
木の巨大迷宮のようですね。

雪上には、動物の足跡が無数に付けられています。
この形は、うさぎの足跡でしょう。

山頂直下にて。
山頂まで、あともう少し。

四阿山・山頂(標高2,354m)に到着しました!

祠は雪に埋もれかけています。

頂上からは360度の大展望が楽しめます。
こちらは火打、妙高、高妻連峰の方角。

火打、妙高、焼山のアップ。
画面中央やや左の三角ピークが、おそらく焼山でしょう。
活火山であり、1年ほど前に入山規制が解除され登頂可能となった山です。

こちらは後立山連峰。
予報どおり、後立山連峰向こう側の日本海から、ガスがやってきています。

みたびの浅間山。
下山

絶景を楽しんだのち、下山していきます。

クイズ。
この中にオブジェが隠れています。さてどこでしょう…

答えは画面中央です。
十字架の形をしたエビのしっぽです。

十字架と青空。

冬季には気の葉っぱが落ちるため、樹林帯からでも展望が効くようになります。

四阿山は開山1300年です。
とても歴史のある山です。


もうすぐ駐車場へと帰還します。
結局この日は、終始ツボ足(ノーアイゼン)とダブルストックで登山しました。
本当はツボ足+軽アイゼンが、最も良かったでしょう。
ただし雪質によっては12本アイゼンやワカンが必須です。
(クラストした急斜面では12本アイゼンが、降雪直後のノートレースの登山道ではワカンが必須です)
特に、クラストしていると危ないため、雪山では常に12本アイゼンを持ち歩くようにしましょう。
下山後のお楽しみ

昼食を頂きに、さはんじさんへとやってきました。

そばのメニュー。

ラーメンもあります。

ブログ主はくるみそば大もり(¥850+¥200)を頂きます。
くるみがとても美味しいです。
今回の記事は以上となります。
