2019年12月8日に、木曽駒ケ岳に日帰り雪山登山にいってきました!
目次
木曽駒ケ岳の紹介
木曽駒ケ岳は、中央アルプスを代表する標高2,956mの山です。
ロープウェイで標高2,612mの千畳敷までアクセスできるため、日帰りでの登山が可能です。
ロープウェイは通年で運行しています。
6月の雪解けの時期には高山植物を、10月には紅葉を、12~4月には雪山を楽しむことができます。
登山ルート詳細
登山ルートの詳細を以下に記します。
千畳敷→乗越浄土→中岳→木曽駒ケ岳→乗越浄土→千畳敷(コースタイム4.5時間)
駐車場~ロープウェイ下車まで

時刻は深夜3時。
菅ノ平バスターミナルの駐車場にて車中泊します。
おやすみなさい…

木曽駒ケ岳と満点の星空がとても美しいです。来てよかった!
(翌朝気付いたのですが、この山は単なる里山でした。恥ずかしすぎます)

時刻は翌朝7時過ぎ。
朝を迎えます。

明るくなったので菅ノ平バスセンター駐車場の紹介を。
- 駐車台数…350台
- 駐車料金…800円/1日
ちなみに、この駐車場が満車になった場合、さらに木曽駒ケ岳に近い黒川平に駐車せざるを得なくなります。この場合、後述するロープウェイへと向かうバスに乗る時間が遅れる可能性があります。
この日は、始発のバスの時間帯には菅ノ平バスターミナルの駐車場は満車にはなっていませんでした。

駐車場はトイレ付です。

木曽駒ケ岳登山口へは、バスとロープウェイを使ってアクセスします。
皆さん、バス乗り場にザックを置いて順番を確保しています。
朝7時頃からザックを置き始める方が多かったです。

チケット売り場にてバス・ロープウェイの共通チケットを購入する必要があります。(往復¥4,200也)
売り場が空く前から、チケット売り場に並びます。

7時40分ごろになると、チケット売り場が開きます。

7時55分始発のバスに乗り、駒ケ根ロープウェイの山麓駅(しらび平)へとやってきました。
すぐにロープウェイへ乗り換え、山頂駅(千畳敷)を目指します。
(ちなみに、この時期のバスの運行間隔は1時間に1本となっています)
登山開始~乗越浄土

時刻は9時前。
ロープウェイ山麓駅・千畳敷を降りると、雪を被った中央アルプスの大絶景が姿を現しました!
左の山が宝剣岳です。
木曽駒ケ岳は、山の向こうに隠れておりその姿を見ることはできません。

宝剣岳のアップ。

この鳥居をくぐると登山開始です。
この日は、スタートの時点から12本アイゼン・ピッケル・ヘルメットを装備して登山を開始していきます。
斜度が急で、積雪量もそれなりに多いためです。
尚、積雪期にはここから先にトイレはありません。ロープウェイ山頂駅で済ませておくようにしましょう。

序盤はトラバース気味に、急斜面のすぐ下を通過していきます。
積雪期には雪崩の危険性が高いため、このルートは登山禁止となっていることが多いです。(より東側のルートを通らなければなりません。)
しかし、今回は積雪量が少ないため、このルートを進んでいます。


数多の登山者たちが先を進んでいます。
積雪期・木曽駒ケ岳はロープウェイを使えば日帰りで登頂でき、さらにピッケルを使いこなせれば登れるため、人気の雪山となっています。

標高を上げるにつれて、背後に富士山が見えてきました。
この時期は空気が澄んでいるため、遠くの山を見渡すことができます。

ピッケルと12本アイゼンを使い、カール地形を進んでいきます。

このトラバースを終えると…

乗越浄土に到着しました。
中岳、木曽駒ケ岳山頂

宝剣山荘を越え、中岳を経由し木曽駒ケ岳を目指します。

ここから先はなだらかな稜線歩きとなります。
ピッケルをダブルストックに持ち替えてもよいでしょう。

えびのしっぽが発達しています。

標高を上げるにつれて、周囲の展望が効くようになってきます。
こちらは南アルプスです。
左から、甲斐駒ヶ岳、仙丈ケ岳、北岳、間ノ岳、農鳥岳。
南アルプス北部オールスターズですね。

経由地・中岳に到着しました。

中岳の向こうには…
御嶽山が見えます。
冬季御嶽山は登山口までのアクセスが悪く、容易に登ることができない山と化します。

さらに木曽駒ケ岳を目指し、いったん標高を下げていきます。

こちらは夏山用の標識です。この時期はあてにしない方がよいでしょう。
夏山用の道は、雪山用の道としては危険な場合があるためです。
事前の情報収集が必須です。

駒ケ岳頂上山荘まで下ってきました。
ここから木曽駒ケ岳山頂へと登り返していきます。

木曽駒ケ岳山頂(標高2,956m)に到着しました!

山頂標識のアップ。

木曽駒ケ岳山頂からは、さらに周囲の展望が効くようになります。
こちらは北アルプス前衛の乗鞍岳。

こちらは北アルプス・穂高連峰と槍ヶ岳。

こちらは北アルプス北部の山ですが、山座同定できず…
日本海に近いため、積雪量が多く真っ白になっているのがわかりますね。
下山

来た道をそのまま戻り、下山していきます。
絶景の下山路です。

中岳へ登り返します。

仙丈ケ岳(左)と北岳(右)です。
2019年の台風被害により、仙丈ケ岳へと至る登山道の大部分は通行不能となってしまいました。


南アルプスの山々。

乗越浄土へと向かいます。

乗越浄土まで帰還しました。
写真の山は和合山です。
時間が許せば、ピッケルの練習に登ってみるのもよいでしょう。

ロープウェイ山頂駅(千畳敷)へと下っていきます。
斜度が急なため、12本アイゼン、ピッケル、ヘルメットが必須です。
登りよりも下りの方が難易度が高いです。ピッケルを正しい位置に持ち、不安な場合には慎重に下っていきましょう。

ロープウェイ山頂駅が見えてきました!
この時期、ロープウェイの運行は1時間間隔、最終は15:55です。
(ソースはこちら)
乗り遅れないようにしましょう。

ロープウェイとバスを乗り継ぎ、菅ノ平バスターミナルの駐車場へと戻ってきました。
駐車料金800円を払い、駐車場を後にします。

菅ノ平バスターミナルから車で2~3分の距離にある、こまくさの湯にやってきました。
入浴料金¥620を払い、汗を流していきます。

木曽駒ケ岳、最高の山でした。
十分な積雪量と快晴に恵まれ、2019年シーズン最高の雪山始めとなりました。
今年も安全第一で雪山に登っていきたいものです。

