2019年11月4~6日の二泊三日の日程で、九州のくじゅう連山を大縦走してきました!
今回の記事では、3日目にくじゅう連山のうち三俣山(みまたやま)に登った記録をご紹介します。
初日の大船山登山については、以下記事をご覧ください。
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目次
くじゅう連山の紹介
くじゅう連山では、標高1,700m級の山々が連なっており、“九州の屋根”とも呼ばれています。(九州本土最高峰の中岳も、くじゅう連山に属します。)
5月下旬から6月上旬には、国の天然記念物・ミヤマキリシマが山頂をピンクに染め、秋には鮮やかな紅葉が山々を彩ります。
くじゅう連山では場所によって山容が大きく異なります。
木々の生い茂る大船山、噴煙の吹き出す荒涼とした硫黄岳、九州最高峰の中岳、高層湖の御池など、様々な姿で登山者を楽しませてくれます。
登山コースの紹介
3日目の登山コースを以下に記します。
法華院温泉山荘→諏蛾守越→三俣山→諏蛾守越→長者原
(コースタイム5時間半)
尚、昭文社「山と高原地図 阿蘇・九重 由布岳 (山と高原地図 58)」に本ルートの詳細が記載されています。
地図を持たない登山は危険です。必ず地図を持って入山するようにしましょう。
尚、今回のルートを考えるにあたり、西日本新聞社「季刊のぼろVo.26」がとても参考になりました。
普通の本ではなかなか紹介してくれないルートまで、オススメポイントの解説付きで網羅されています。
諏蛾守越
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時刻は6時過ぎ。
2日間お世話になった法華院温泉山荘を日の出と共に出発します。
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まずは分岐点・諏蛾守越(すがもりこし)を目指します。
写真は朝日に染まる三俣山方面。
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お世話になった坊がつるが遠ざかってきました。
またいつか、数十年後になっても来たいものです。
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この登りを終えると…
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いったん平らな箇所に出ました。
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ここを左奥に行くと久住山、右奥にいくと諏蛾守越です。
右奥に進みます。
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ガレ場を登っていきます。
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諏蛾守越に到着しました。
諏蛾守越には屋根付きベンチがあります。
ここに荷物をデポし、三俣山(みまたやま)を目指します。
三俣山(西峰、本峰)
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三俣山は、山麓から見上げたときに3つのピークを有することからその名前が付けられました。
実際には三俣山は西峰、南峰、北峰、本峰の4つのピークから構成されています。
今回は、これらのうち西峰、南峰、本峰の3つのピークを目指します。
北峰にも登山は可能ですが、いわゆる破線ルートとなっておりやや難易度が高いです。
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周囲の山の紅葉がきれいです。
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初日に続き、ミヤマキリシマっぽい花が1輪だけ咲いています。
開花時期は5月下旬のはずですが…
間違えて咲いてしまったのか、それとも別種の花なのか。
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気温が低く、霜柱が立っています。
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この山域の地面は黒土になっており、雨や溶けた霜で濡れるととても滑りやすいです。
特にブログ主のような体重の重い人間が滑った場合には落石ならぬ落デブとなり、周囲の登山者に襲い掛かります。注意しましょう。
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ここを登りきると…
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三俣山の1座目・西峰(標高1,678m)に到着しました!
背後の山は荒涼とした風景の美しい星生山(ほっしょうざん)です。
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風力発電の風車。
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こちらは沓掛山(くつかけやま)ですね。
紅葉が残っており綺麗です。
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つづいて、三俣山の本峰を目指し進んでいきます!
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三俣山本峰と、南峰との分岐に到着しました。
左に進みます。
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このあたりまで来ると、新たな展望が開けてきます。
写真の右奥は双峰が特徴的な由布岳です。
写真の左手前は日本屈指の温泉街・湯布院です。
よく見るといたるところから温泉の湯気が出ています。
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本峰の山頂標識を視界に捉えました。
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三俣山・本峰(標高1,744m)に到着しました!
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こちらは、三俣山・北峰です。
道の難易度がやや高いため、今回はスルーします。
山と高原地図では、難易度の高いルートを示す破線ルートとなっています。
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三俣山から北西方面には指山がありますが、直登ルートは通行禁止となっています。
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こちらは阿蘇山方面の展望。
外輪山の切り立った崖がかっこいいです。
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阿蘇山の噴煙。
阿蘇山自体は別の山の影に隠れてしまっています。
三俣山(南峰)
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つづいて、三俣山残りの1座・南峰を目指します。
南峰への道は藪が深く道がわかりにくいため、無理をしていかない方がよいかもしれません。
行く場合にはGPS機能付き登山アプリがあると良いです。
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早速道を間違えました。
山と高原地図には存在しない三俣山Ⅳ峰に到着してしまいました。
未開の山を開拓した気分になれて嬉しい反面、道迷いはあまり褒められたものではありません。
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正規ルートに復帰し、南峰を目指します。
両脇から伸びた枯木が刺さって痛いです。
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登山道で見つけた美しいコケです。
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三俣山・南峰(標高1,743m)に到着しました!

南峰山頂からは、なんと…
遠く150kmも離れた四国の石鎚山が見えました。
空気が澄んでいないととても見えない距離です。
石鎚山には3年前に登ったことがあります。そのときの記事はまたいずれ。
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こちらは、噴煙を上げる硫黄岳です。
登山禁止の山になっています。
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標高が低い場所ほど紅葉が綺麗ですね。
下山
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登ってきた道を諏蛾守越まで戻ります。
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久住山(左)と星生山(右)の大パノラマを見ながらの下山となります。
この景色も見納めです。
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諏蛾守越を通り過ぎ、長者原(ちょうじゃばる)へと下山していきます。
広大なガレ場ですが、黄色い矢印のため道はとてもわかりやすいです。
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目の前を横切る林道が見えてきました。
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林道に出ました。
しばらく林道を歩いていきます。
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標高を下げるにつれて、明らかに紅葉が増えてきました。
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林道と登山道を交互に進みます。
このあたりの黒土は、霜が溶けておりとても滑りやすいです。
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またまた林道。
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このあたりは紅葉最盛期です。
以下、目の保養に紅葉の写真シリーズ。
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林道脇には白水川が流れています。
白水川は活火山・硫黄岳を源流とする酸性の川であり、そのため茶色い色をしています。
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樹林のトンネルを進み切ると、長者原へとたどり着きます。

駐車場・長者原に無事下山しました!
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くじゅう連山、最高の山行をありがとうございました。
次は5月下旬のミヤマキリシマの時期か、10月中旬~下旬の紅葉の最盛期にぜひ訪れたいものです。
3日間の一連記事を読んでいただいた方、長々とお付き合い頂きありがとうございましたm(_ _)m
今回の記事は以上になります。
