2019年8月17~18日の日程で、御嶽山に一泊二日小屋泊登山にいってきました!
目次
御嶽山の紹介
御嶽山は、標高3,067mを誇る活火山です。大小さまざまな大きさや色の火山湖が点在しており、湖好きな方にオススメです。
御嶽山は複数の山岳から成ります。山によってみられる景色は異なります。最高峰・剣ヶ峰付近は活火山らしい荒涼とした大地となっています。2014年に起きた噴火のため、限られた期間のみ一部の登山道から剣ヶ峰へと登頂が可能です。
御嶽山には複数の登山口がありますが、今回紹介するコースは東側の御岳ロープウェイを使ったものとなります。営業小屋としては五の池小屋、二の池小屋、石室山荘がありますが、今回は五の池小屋を利用させていただきました。五の池小屋はピザやお酒が名物な、おしゃれな山小屋です。
コースの詳細
今回のコースを以下に記載します。
(初日)御岳ロープウェイ山頂駅→女人堂→石室山荘→剣ヶ峰(御嶽山最高峰)→二の池小屋→五の池小屋→継子岳→五の池小屋(CT : 7h)
(二日目)五の池小屋→二ノ池小屋→剣ヶ峰→石室山荘→女人堂→御岳ロープウェイ山頂駅(CT4.5h)
尚、本ルートの詳細は昭文社の山と高原地図 御嶽山 小秀山・奥三界岳 (山と高原地図 40) 」に記載されています。
地図を持たない登山は危険です。必ず地図を持って入山するようにしましょう。
ロープウェイ
いつもどおり前日車中泊し、午前6時過ぎに登山開始です。
センターハウス駐車場は、1500台の車を駐車可能な広大な駐車場です。
センターハウス内に入りリフト券を購入します。
料金は往復2,600円也。
センターハウス内の掲示板。
剣ヶ峰(御嶽山頂上)へは、覚明堂から登るルートのみ解放されています。
ロープウェイに乗り、一気に標高2,480mの七合目まで向かいます。
登山開始~御嶽山直下まで
ロープウェイ終点から1分程度歩いた箇所。
ここから登山開始となります。
序盤10分はよく整備された遊歩道的な道を行きます。
遊歩道の終点にある行場山荘に到着しました。
ここから本格的な登山道の始まりです。
序盤の登山道は沢沿いの樹林帯となっており、気持ちいい道が続きます。
上を見上げると、木々の隙間から青空が差し込みます。
ところどころぬかるんだ箇所も。
転倒防止のためダブルストックがあるとよいでしょう。
それと底のすり減った登山靴は滑りやすく危ないです。
八合目女人堂に到着しました。
御嶽山が目の前にその姿を現します。
しかし、ガスが掛かっていてよく見えない。
恥ずかしがるなよ…脱いじゃえよ…..。
女人堂から15分程度は、深い木々の間の登山道が続きます。
そして森林限界を超えました。
大展望ハイクの始まりです。
次のチェックポイントは石室山荘です。
石室山荘に到着しました。
休憩可能です。
石室山荘のメニュー。
食べ物に交じって御朱印がある…。
そして御嶽山頂上を目指します。
御嶽山頂上(1回目)
二ノ池~剣ヶ峰(御嶽山頂上)の分岐点に到着しました。
ここから御嶽山頂上までの道は、2019年7月1日~10月6日までの間解放されています。
注意書きによると「長期間頂上に滞在しないように」とのこと。
こちらは二ノ池方面。
御嶽山頂上を目指します。
ここから先では、登山者はほぼ全員ヘルメットを着用しています。
万一の噴火に備える為です。
ブログ主もヘルメットを着用し頂上を目指します。
登山道脇に咲いている高山植物です。
御嶽山の高山植物はほぼ見ごろを終えています。
御嶽山頂上直下のシェルターです。
万が一の噴火の場合にはこのシェルターに避難しましょう。
高温のガス対策として濡れたタオルで口元を押さえることも忘れずに。
2014年の御嶽山噴火では、58名の方が亡くなられました。
慰霊碑に冥福を祈ります。
この階段を登ると御嶽山頂上です。
御嶽山頂上(標高3,067m)に到着しました!
宿泊地・五の池小屋へ
御嶽山頂上を後にします。
2日目に、再度、御嶽山頂上に登る予定です。
二ノ池にやってきました。
火山灰に覆われた、灰色の池と化しています。
御嶽山山頂に最も近い二ノ池小屋です。
営業しており、宿泊可能です。(※要予約)
サイノ河原へと下ります。
ますますガスがひどくなってきました。
ガスと言えば、奴がやってこないか不安です…。
不安が的中しました。
登山者の足を長時間にわたってストップさせる魔物・雷鳥さんです。
雷鳥さんはガスっているときに出没しやすいです。
しかも今回は親子連れでの登場です。
二羽かと思ったら大所帯での登場です。
おのれ、そこまでしてブログ主の足を止めたいのか…。
雷鳥トラップに引っ掛かること十数分、登山再開です。
サイノ河原から摩利支天乗越へと登り返します。
ここを乗り切ると摩利支天乗越です。
サイノ河原を上から見下ろした図。
ガスが集まっています。
摩利支天乗越に到着しました。
ここから宿泊地の五の池小屋を目指します。
五の池小屋を視界に捉えました。
こちらは三ノ池です。
御嶽山には大小の火山湖が点在しています。
五の池小屋に到着しました!
受付をします。宿泊料金は二食込みで9,500円也。(※要予約)
時刻は12時半。
五の池小屋前のベンチに寝ころびながら天候の回復を待ちます。
継子岳周回コース
時刻は14時。
天候が回復しません。
17時の夕食の時間を考えるとこれ以上待つことはできないため、ガスのまま継子岳(ままこだけ)へと周回します。
五の池小屋~継子岳周回コースは、四ノ池の周囲を巡る美しいコースです。
左のピークが継子岳、右のピークは継子二峰です。
継子岳頂上(標高2,838m)に到着しました。
よく御嶽山は独立峰だと言われます。
これは間違ってはいないのですが、実際には御嶽山は複数の山岳から成る山域です。
継子二峰を目指します。
しかし先ほどからガスが全く取れません。
奴が出てこないか、不安です。
不安が的中しました。
登山者の足を長時間に渡りストップさせる魔物・雷鳥さんです。
しかもハイマツから首だけ出してる。
か、かわいい…。
今度は右向いた…。
ブログ主はすっかり雷鳥さんの魔力に侵されてしまいました。
雷鳥さんトラップに引っ掛かること十数分。
雷鳥さんが藪の中へ姿を消した瞬間、正気に戻りました。
継子岳二峰へと向け再出発します。
継子岳二峰頂上です。
個人的には、継子岳よりもこちらの方が山頂碑がかっこいいです。
巻機山よりもその手前のニセ巻機山の方が山頂がかっこいい的な感じだろうか…。
遥か下に四ノ池を見下ろします。
しかし、池という割には水の存在が見えないのは気のせいだろうか…。
かっこいい石を意味もなく撮影してみたり。
四ノ池へと標高を一気に下げていきます。
四ノ池とほぼ同じ高さまでやってきました。
四ノ池から流れている川を渡渉します。
ちゃんと水はありました。
水深は浅く川幅も狭いため、普通の登山靴であれば十分に渡渉可能です。
おなかすいてきたなぁ。山荘に帰りたいなぁ…。
などと考えていたところ、またしても雷鳥さんに遭遇しました。
今年度のブログ主の雷鳥遭遇率は異常に高いです。
ブログ主の前世は雷鳥だったんだろか…。
三ノ池の脇を通ります。
エメラルドブルーの美しい池です。
次ページは、五の池小屋で過ごす満月の夜です。