北海道の山に行って水を汲む際には、濾過や煮沸が必須です。北海道の水にはエキノコックスという寄生虫が潜んでいる可能性があるからです。
そこで、携帯濾過器のソーヤーがオススメです。ソーヤーは小型・コンパクト・高性能の携帯浄水器で、バクテリアを99.99999%、微生物を99.9999%除去してくれます。シェアもNo.1です。
ソーヤーを購入・使用する際には、以下の疑問があるかと思います。
②どう使えばいいの?
③使用時の注意点は?
上記疑問に対する結論は、以下のようになります。
②重力で落下させるか、パウチを壊さない程度に手で押せばよいです。
③パウチの破損、使用後の水漏れ等に注意しましょう。
以下に詳しく解説していきます。
目次
選び方
ソーヤーの型番と特徴を以下の表に示します。ソーヤーには①~④の4種類があり、主に重量と直径が異なります。直径が大きいほど濾過スピードが速くなります。(スピードは直径や半径の二乗に比例する)
後述しますが、ソーヤーの濾過スピードは遅いです。よって、濾過スピードを求めるのであれば直径5cmの①や②が良いです。尚、①と②は付属品の数が異なるだけで、浄水器本体の仕様は同等です。(②の方が付属品の数が多い)
反対に軽さやコンパクトさを求めるのであれば③が良いです。
④は、軽さ、濾過能力ともに中途半端な数値となっており、あまりオススメできません。
①~④の濾過能力(寿命)には、違いはありません。
表 ソーヤーの型番と特徴(赤字はメリット、青字はデメリットを示す)
型番 | ①ソーヤー スクィーズ フィルター SP129 | ②ソーヤー スクィーズ フィルター SP131 | ③ソーヤー マイクロスクィーズフィルター SP2129 | ④ソーヤー ミニ SP128 |
定価 | ¥6,050 | ¥7,150 | ¥4,400 | ¥3,960 |
重量 | 71 g | 71 g | 53 g | 55 g |
最大部直径 | 5 cm | 5 cm | 4.5 cm | 3.5 cm |
長さ | 14.5 cm | 14.5 cm | 4.5 cm | 13.5 cm |
濾過能力 | 38万L | 38万L | 38万L | 38万L |
使い方
以下に、ソーヤーの使い方を記載します。
重力で濾過する
沢水を入れたパウチをソーヤーに接続し、重力で濾過しましょう。
ただし、この方法の難点は濾過スピードが遅い事です。
③ソーヤー マイクロスクィーズフィルターSP2129の場合、1リットルの水をろ過するのに約7分掛かってしまいます。

手で持つのが大変という人には、①や②であればフリーハンドで濾過が可能な「グラビティシステム」キットが付属してきます。
潰して濾過する
そこで、沢水を入れたパウチをソーヤーに接続し、パウチを押しつぶすことで濾過することも可能です。押しつぶす力にもよりますが、濾過時間を2分程度に短縮できます。

使用上の注意点
以下に、ソーヤーを使用する上での注意点を記載します。
潰しすぎによるパウチの破損
パウチをつぶして濾過する場合、力の掛けすぎによるパウチの破損に気を付けましょう。筆者の知り合いは、山中でパウチの入り口が壊れてしまい、使い物にならなくなってしまいました。破損対策として、予備のパウチや市販のペットボトルを持っていくとよいです。市販のペットボトルとソーヤーは接続できる構造になっているため、ペットボトルをパウチの代替とすることができます。(ただし、ペットボトルとソーヤーが接続できることを要事前確認)

接続方向
ソーヤーには接続方法があります。ソーヤー本体に矢印で表記されています。かならず、沢水が矢印(FLOW)の方向に流れるようにセットしましょう。

使用後の水漏れ
ソーヤー使用後にパウチを外すと、ソーヤーの入口側から沢水が漏れてきます。そこで、ソーヤーの水を軽く切った上で、ジップロックなどの袋などに収納すると良いでしょう。そのままソーヤーをザック等にしまってしまうと、ザック内を濡らしてしまいます。
また、2回目にソーヤーを使用する際には、出口側に沢水が付いている可能性がありますので、最初の水を少しだけ捨ててから取水すると良いでしょう。

帰宅後には洗浄する
帰宅後には、ソーヤーを洗浄しましょう。洗浄には、付属の注射器を使い、矢印(FLOW)とは逆の方向から綺麗な水を押し出します。

今回の記事は以上になります。