SeaFrogs製・一眼カメラ用防水ハウジングの紹介

ミラーレスカメラや一眼レフといった一眼カメラに防水ハウジングを付けて水中撮影することで、コンデジよりも綺麗な写真を撮影することができます。一眼カメラ用の防水ハウジングのメーカーとしてはAOIやNauticamが有名ですが、値段が数十万円もするため、簡単には手を出すことができません。そこで、10万円以下で購入可能なSeaFrogsの水中ハウジングをおすすめします。防水性や操作性に優れているコスパに優れたメーカーです。今回の記事では、SeaFrogs製の防水ハウジングの機能、使い方、使ってみた感想、注意点を紹介します。

SeaFrogs 防水 水中カメラ ハウジングケース
<本ブログではアフィリエイト広告を利用しています>

SeaFrogsとは

SeaFrogsは、香港に籍を置く一眼レフ・ミラーレス用の防水ハウジングを作っているメーカーです。水深40~60mで使用可能な、sony, canon, nikon, om system, panasonic, 富士フイルムといった各社カメラ用の防水ハウジングを製造しています。他のメーカーの防水ハウジングが20万円以上する一方で、SeaFrogsでは他のメーカーの約半額以下に値段が抑えられているのが特徴です。

今回購入したハウジング

今回は、富士フイルム社製のミラーレスカメラ・X-T3用のハウジングを購入しました。機種ごとに専用のハウジングを購入する必要があります。例えば、同社のX-T4やX-T5の場合には別のハウジングを購入する必要があります。



また、ハウジングによってつけられるレンズが異なります。今回のキットにはXF18-55mmF2.8-4 R LM OISXC16-50mmF3.5-5.6 OIS II Sを取り付けられるようになっています。これ以外のレンズでもハウジング内には収まるかもしれませんが、ズームレンズの場合にはズームすることはできず、また画角によってはケラれる可能性があります。

X-T3用ハウジングの機能紹介

この防水ハウジングを付けることで40メートルの深さまで潜ることができます。防水ハウジングの上からでもカメラの各種設定を操作することが可能です。一部操作できない機能もあり、これはハウジングの型番によって異なります。例えば今回購入したハウジングの場合、ハウジングの外部から操作できる/できない機能は以下の通りとなります。絞りやフォーカスモードなど操作できない機能については、ハウジングにカメラを入れる前に設定しておく必要があります。

ハウジングの外から操作できる機能一覧
・電源
・シャッター
・レンズのズーム
・シャッタースピード
・ISO感度
・露出補正
・AF位置
・撮影モード(静止画/録画/連射)の切り替え
・EVF/モニターの表示切替
・瞳AFのON/OFF
・測光エリア

ハウジングの外から操作できない機能一覧
・絞り
・フォーカスモード(AF/C-AF/MF)

seafrogsハウジングの上部ダイヤル

seafrogsハウジングの背面ダイヤル

seafrogsハウジングの左側面ダイヤル


ハウジング内部には水没センサーが付いています。万が一使用中にハウジング内に水が入ってきた場合にはブザー音が鳴り明かりが点滅します。カメラが完全に水没する前に救出することも可能です。

セット方法

ハウジング内部にカメラをセットする手順を以下に紹介します。

カメラ本体から余計なものを外す

まず、カメラから、レンズフードやショルダーストラップなどを取り外します。ショルダーストラップについてはpeakdesign社のアンカーリンクスを付けているとワンタッチで着脱しやすいため便利です。

カメラのダイヤルボタンのロックを外す

次に、カメラの撮影中にシャッター速度やISO感度などを変更したい場合、これらのダイヤルのロックを解除しておきます。ハウジングの外からロックボタンを押すことはできないためです。

ハウジング内にカメラをセットする

そして、ハウジングの蓋を開け、カメラをセットします。この際、カメラの前面部分の各種ダイヤル(電源、撮影モードなど)と、ハウジングのダイヤルの位置が合うようにセットします。この位置がずれていると、ハウジングの外部からこれらのダイヤルを操作することができなくなります。

蓋を閉じる

さらに、ハウジングの蓋を閉じます。この際、髪の毛などを挟まないように注意します。

ハンドルのセット

最後に、別売りのハンドルをハウジングの底部にセットします。水中ではこのハンドルが無いとハウジングをうまく手で持つことができないためです。

セット後の確認

ハウジングの中にカメラをセットしたら、ハウジングを水中に入れる前に、必ず以下の項目を確認します。

ダイヤルの確認

まず、ハウジングの外から各種ダイヤルを操作できることを確認します。よくあるのが「ズームできない」「撮影モードを変更できない」などです。この場合、カメラのボタンとハウジングがうまくかみ合っていないことが原因です。ハウジングを開け、位置を再調整します。

気密性の確認

次に、気密性を確認します。できれば別売りの真空アラート検知システムを使い、ハウジングを開閉する度にチェックするのが確実です。開閉時にゴミを挟み込むと、気密が損なわれてしまうことがあるからです。

これが無い場合には、カメラを取り付けていない状態のハウジングを水中に沈め、中に水が入ってこないことを一度は確認した方が良いでしょう。

水中で使用した感想

さっそく今回のカメラを、宮古島でのダイビングやシュノーケリングで使ってみました。

抜群の透明度とサンゴが特徴的な沖縄県・宮古島の海にて。空はあいにくの曇天模様


以下の写真は、ダイビングにて、水深5mほどの位置で撮影したスズメダイです。小さい魚なので、防水ハウジングの外からレンズのズーム倍率を最大にしてアップで撮影しました。

F4, 1/100s, ISO160, 35mm判換算83mm


以下の写真は、シュノーケリング中に出会った、サンゴからエサを食べるウミガメです。撮影者の体の位置が安定せず小刻みに揺れてしまったので、やりすぎかもとは思いましたがハウジングの外からダイヤルを操作し、シャッタースピードを1/2000秒に設定しました。その結果ISO感度は2500まで上がってしまいましたが、センサーサイズがAPS-Cと大きなミラーレスカメラのため、ノイズはほとんど気になりません。コンデジの場合、このISO感度ではノイズが増えてディテールが損なわれてしまいます。

F3.6, 1/2000s, ISO2500, 35mm判換算54mm


以下の写真は、同様にシュノーケリング中に出会った、スズメダイと共に泳ぐウミガメです。ウミガメとスズメダイの位置が刻一刻と変わるため、ハウジングの外からカメラの設定を連射モードに変更して撮影しました。

F4, 1/2000s, ISO3200, 35mm判換算73mm

使用時の注意点

SeaFrogs製の防水ハウジングを使ってみて気が付いた注意点を、以下に記載します。

カメラの設定はEVFや液晶画面で確認した方が確実

カメラの各種設定をEVFや液晶画面で確認するのが確実です。というのも、防水ハウジング自体にシャッタースピード等の目盛りが付いてはいますが、位置合わせ線が付いていないためにイマイチ分かりにくいためです。

カメラがバグる動作を行なわない

カメラがバグる動作を行なわないようにしましょう。X-T3の場合「動画撮影中に電源ボタンを押すと稀にフリーズし、電池を抜くまで治らない」というやっかいなバグがあります。筆者は水中でフリーズさせてしまい、水面に出てハウジングを外し、電池を抜くという冷や汗をかくような作業を実施してしまいました。自身が使っているカメラのクセを事前に把握しておくことが望ましいです。

まとめ

ダイビングとシュノーケリングで本ハウジングを2日間使用しましたが、ハウジングに関する不具合は特にありませんでした。今後は(ブログのテーマである)山だけでなく、海でも積極的に本ハウジングを使って撮影をしていきたいです。SeaFrogs製防水ハウジングに関する今回の記事は以上になります。

SeaFrogs 防水 水中カメラ ハウジングケース
error: Content is protected !!