AKVIS Sketchを使うと、わずか数クリックで、写真からクオリティの高いイラスト(スケッチ)を作ることができます。
イラスト化ソフトとしてはクリスタも有名ですが、こちらはイラスト化するのに手動行程が多く、数十分は掛かります。しかも途中でパラメーター設定を間違えてしまうと、イラストが破綻してしまいます。
AKVIS Sketchでは、誰でも数クリックでクオリティの高いイラスト画を作ることができます。
今回の記事では、筆者の撮影した写真を元に、AKVIS Sketchの実例を紹介します。尚、AKVIS Sketchをインストール後、初めの10日間は無償での利用が可能です。気軽に試してみるのもよいでしょう。
・漫画や冊子の挿絵に使うイラストを作製したい人
・Tシャツやマグカップなど、オリジナルグッズ用にイラストを作製したい人
・写真から、楽にイラストを作製したい人
目次
ソフトの使い方
以下に、AKVIS Sketchの使い方を図解します。
⓪リンク先からAKVIS sketchをダウンロード・インストールします。
①AKVIS Sketchを開き、編集したいファイルを読み込みます
②次に、編集技法を「(a)クラシック技法」「(b)アーティスティック技法」「(c)マエストロ技法」の中から選択します。
(a)はシンプルなモノクロ、(b)は鉛筆イラスト、(c)は色鉛筆イラスト、といった風合いになります。
③パラメーターを変更し、イラストを微調整します。
(ただし初期設定のままでも完璧なイラストになるので、調整は必須ではありません)
④▶ボタンを押し、現像を開始します。PCのスペックによりますが、筆者の環境では3~10秒程度の待ち時間が発生します。
⑤現像強度を指定します。左に行くほど薄いイラストに、右に行くほど濃いイラストになります。
⑥ファイルを保存します。
作例紹介
以下に作例を紹介していきます。尚、今回現像に用いたファイルはすべてJPEGです。(公式サイトによるとRAWファイルも読み込めるようですが、筆者の所有している圧縮RAWファイルを読み込むことはできませんでした)
山岳風景
以下は槍ヶ岳の写真です。
上記写真に「クラシック技法」を適用してイラスト化したものを以下に示します。槍ヶ岳が見事にイラストに置き換わってしまいました。かなり自然な風合いになっているように感じます。
さらに、「アーティスティック技法」や「マエストロ技法」を適用したものを以下に示します。
「クラシック技法」とは違った雰囲気のイラストを作製することができました。
街並み
以下は、夕暮れに染まる街並みの写真です。
上記写真に「アーティスティック技法」を適用してイラスト化したものを以下に示します。こちらも同様に、自然なイラストになっているように感じます。
「マエストロ技法」では以下のようになります。
夕焼けの色が残ることで、温かみのあるイラストとなりました。
動物
以下は、夏の御嶽山で撮影した雷鳥です。
上記写真に「アーティスティック技法」を適用してイラスト化したものを以下に示します。
尚、初期設定では鉛筆の芯が太いように見えたので、パラメーターのハッチング強度を初期値の20から12に変更しています。
星空写真
以下は星空と鹿島槍ヶ岳の写真です。
上記写真に「マエストロ技法」を適用してイラスト化したものを以下に示します。
ちなみに、初期設定では線の長さが長く星空感が出なかったので、パラメーターのバランスの数値を初期値の15から70に変更しています。
植物
以下は、夏の北アルプスで撮影したニッコウキスゲです。
上記写真に「マエストロ技法」を適用してイラスト化したものを以下に示します。
尚、元のパラメーター設定ではニッコウキスゲの色が薄く出てしまったため、パラメーターの「元の色」の数値を初期値の25から63まで上げています。
人物(ポートレート)
以下は、ぱくたそさんから拝借した河村友歌(かわむらゆか)さんのポートレートです。
上記写真に「アーティスティック技法」を適用してイラスト化したものを以下に示します。
尚、初期設定では鉛筆が細すぎて肌が汚くなってしまったので、パラメーターのストロークの太さを28から50に、明るさを22から48にそれぞれ変更しています。
ライセンスについて
AKVIS Sketchには3つのライセンスがあります。
最も格安となるHOMEライセンスでは、マエストロ技法を利用することができません。個人利用ならばHOME Deluxe、商用利用であればBusinessを利用するのが良いでしょう。
HOME | HOME Deluxe | Business | |
クラシック技法 | ○ | ○ | ○ |
アーティスティック技法 | ○ | ○ | ○ |
マエストロ技法 | × | ○ | ○ |
商用利用 | × | × | ○ |
ライセンス料 | 8,446円 | 10,439円 | 18,063円 |
尚、AKVISにはこのほかにも油絵、水墨画など様々な現像ソフトがあります。AKVIS Sketchと合わせて試用するのもよいでしょう。始めの10日間は無償での利用が可能です。
また、AKVIS newを購読していれば10%オフで、学生、教職員、60歳以上のシニアの方であれば30%オフでの利用が可能です。
今回の記事は以上になります。