登山向けトイドローンの選び方と、オススメ機種の紹介【200g未満】

ドローンを使うと、山を上から撮影することができます。そのスケール感は圧巻です。最近ではYouTubeやグレートトラバース3でもドローンを使った撮影が多用されています。

一風変わった写真や映像を撮りたい場合に、ドローンは有効です。

今回の記事では、登山向けドローンの選び方と、オススメ機種を紹介します。

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選び方

以下に登山向けドローンの選び方を紹介します。

重量:200g未満

重量が200g未満のドローンがおすすめです。理由は2つあります。

航空法の制限を受けにくい

1つ目の理由は、航空法の制限を受けにくいためです。

航空法には様々な制限がありますが、そのうちの1つを要約すると「重量が200 g以上のドローンを地平面から150m以上の高さで飛ばす場合には、事前に国土交通省に許可を取ること」というものがあります。

山でドローンを飛ばす際には、気が付かないうちにドローンが尾根や谷を越えて、150mよりも高くなっていることがあります。仮にこの動画をYouTubeでアップして通報された場合、50万円以下の罰金刑を受けることになります。

(ただし、重量が200g未満のドローンであっても、許可なく地表面から250m以上の高さにドローンを飛ばすことは禁じられています)

森林管理局への届け出が不要

2つ目の理由は、森林管理局への入林手続きが不要だからです。

森林管理局のHPには「一般の方が、国有林野内で無人航空機(ドローンやラジコン機等で航空法において規定されているもの)を飛行させる場合は、以下「入林届」に必要事項を記入の上、入林を予定される国有林を管轄している森林管理署等に提出して下さい」との記載があります。

無人航空機とは、重量が200 g以上のドローンのことです。重量が200 g未満のドローンは模型航空機に該当するため、上記の制限をうけません。メールで森林管理局にも問い合わせたので、間違いありません。

質問メールの文面と回答


自動帰還機能付き

自動帰還機能の付いているドローンがおすすめです。

ドローンは、機種にも寄りますが10~20分間程度しか飛行することができません。自動帰還機能の付いていないドローンが飛行中に電池切れになった場合、山中や谷底に落下して回収不能となります。

HD画質

HD画質以上のドローンがおすすめです。

ドローンの主な用途は、静止画の撮影よりは動画がメインとなります。
この場合、HD以上であれば比較的綺麗な映像を撮影することができます。

駆動時間

駆動時間の長いバッテリーを搭載したバルーンがオススメです。

ジンバル付き

ジンバルとは「手振れ補正機能」のことです。

ジンバルが無いと映像がブレやすくなります。よってジンバル付きのドローンがオススメです。

通信可能距離

通信可能距離の長いドローンがオススメです。

この距離が長いほど、人が入ることのできない、登山道から離れた山の奥地を空撮することができます。

おすすめ機種

以下にドローンのオススメ機種を紹介します。

DJI Mavic Mini

1機種目はDJI Mavic Miniです。

DJIはドローン最大手メーカーです。中国メーカーですが、その性能は侮れません。

DJI Mavic Miniは日本向けに重量をギリギリ200g未満となる199gに軽量化したモデルです。
しかしその機能面に妥協はなく、フルHD画質を撮影可能なカメラとジンバルが付いているため、綺麗な映像をブレなく撮影することができます。

連続飛行時間は18分と、この重量帯の製品にしては長時間を誇ります。自動帰還機能が備わっているため、仮に電池が切れそうになったとしても自動でドローンは使用者の元に帰ってきます。

尚、DJI mavic miniにはプロペラを保護するプロペラガードや、予備電池が2個ついて計3個となったDJI Mavic Mini Fly More コンボもあります。プロペラによる怪我の心配をしたくない人や、1度に18分以上ドローンを飛ばす人には、DJI Mavic Mini Fly More コンボをオススメします。


~DJI Mavic Miniの主なスペック~

  • 重量…199g
  • フライト可能時間…18分
  • 自動帰還機能…有
  • 画質…フルHD (1920×1080)
  • ジンバル…有
  • 通信可能距離…2km
  • センサー…1/2.3インチCMOS
  • 有効画素数…12MP
  • 焦点距離(35mm判換算)…24mm
  • 絞り…F2.8

DJI Mini 2

2機種目は、DJI Mini 2です。

DJI Mini 2は、DJI Mavic Miniの後継機種です。前期種の重量や機能はそのままで、主に2つの面で性能が高くなっています。

1つ目は画質で、前期種のフルHDから、4Kに変更されています。この分きれいに映像を撮ることができます。

2つ目は通信可能距離で、前期種の2kmから、6kmまで伸びています。この分、登山道から離れた部分をドローンで探索・空撮することが可能になります。

金銭的に余裕があれば、DJI Mini 2の方をおすすめします。


~DJI Mini 2の主なスペック~

  • 重量…199g
  • フライト可能時間…18分
  • 自動帰還機能…有
  • 画質…4K (3840×2160)
  • ジンバル…有
  • 通信可能距離…6km
  • センサー…1/2.3インチCMOS
  • 有効画素数…12MP
  • 焦点距離(35mm判換算)…24mm
  • 絞り…F2.8

G Force INGRESS

3機種目はG ForceのINGRESSです。

INGRESSでは前述のDJI Mavic Miniと比べると、3つの面で見劣りします。

それはジンバルの機能が省かれていること、フライト可能時間が13分であること、そして通信可能距離が300mであることです。

しかし、その分INGRESSの価格は求めやすくなっています。

ただしINGRESSでは「壊れやすい」「不安定」「色があまり綺麗ではない」などの悪評をたまに見かけることがあるため、この機種を買って山で使う場合には人柱となる覚悟が必要です。

~G Force INGRESSの主なスペック~

  • 重量…182g
  • フライト可能時間…13分
  • 自動帰還機能…有
  • 画質…フルHD (1920×1080)
  • ジンバル…無
  • 通信可能距離…300m
  • センサー…不明(情報無)
  • 有効画素数…不明(情報無)
  • 焦点距離(35mm判換算)…不明(情報無)
  • 絞り…不明(情報無)

注意点

山でドローンを飛ばす場合の注意点を述べます。

風の強い日には飛ばさないように

ドローンの安定性は、重量と比例します。
重量が200g未満のドローンは、強風に耐えることはできません。微風~無風の日に飛ばすようにしましょう。

周りの登山者に配慮しよう

人の多い山頂などでは、ドローンを飛ばさないようにしましょう。

山には静けさを求めに来ている人も多く、ドローンの音に不快感を覚える人もいるためです。

山小屋に許可が必要なこともある

周囲に山小屋がある場合には、ドローンを飛ばすのに山小屋の許可が必要なことがあります。

必ず事前に問い合わせるようにしましょう。



今回の記事は以上になります。

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