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高感度ノイズを減らす8つの方法

夜景を撮影したり、うす暗い中でシャッタースピードを速くすると、ISO感度が上がります。
ISO感度が上がると、高感度ノイズが発生し写真のディテール(詳細)が損なわれてイマイチな写真となってしまいます。

今回の記事では、高感度ノイズを減らすための8つの方法をお伝えします。

明るいレンズを使う

明るいレンズを使うことで、その分ISO感度を下げることができるので高感度ノイズを減らせます。

例えば、F1.4のレンズでは、F4.0よりも3段明るくなります。
(F値が1.4→2.0→2.8→4.0と大きくなるごとに、1段暗くなる)

F4.0において最適ISO感度が6400だった場合には、F1.4のレンズを使うことでISO800まで小さくすることが可能になります。
(ISO感度が1/2倍になるごとに、1段暗くなる)

ISO6400と800とでは、高感度ノイズの出方には雲泥の差があります。
当然、ISO800の方が遥かにノイズが少なく撮影可能になります。

単焦点レンズには明るいレンズが多いです。
暗いところで単焦点レンズが好まれるのは、上記が理由になります。

センサーサイズの大きなカメラを使う

センサーサイズが大きいほど、高感度ノイズが小さくなる傾向があります。
マイクロフォーサーズよりもAPS-C、APS-Cよりフルサイズの方が高感度ノイズが少なくなります。
これは、センサーが大きくなる分、受光量が増える為です。

ただし、センサーサイズの大きさを求めすぎると、結局は「100万円近くの値段で、重量も重い中版カメラを使えばいい」ということになってしまいます。
センサーサイズについては、重量や経済性と、高感度ノイズとを天秤にかけて選ぶのが賢明です。

高感度ノイズの低さに定評のあるメーカーを使う

センサーサイズが同じだったとしても、メーカーによって高感度ノイズの出方に大きな差があります。

例えば、APS-CサイズのX-Transセンサーを搭載した富士フイルム社のXシリーズは高感度ノイズに強いことで有名で、JPEG撮って出しであればISO6400でもほとんどノイズは目立ちません。
一方、同じAPS-Cサイズでも、Foveonセンサーを搭載したSIGMAのsd Quattroシリーズは高感度ノイズに弱いことで有名で、ISO800程度でもかなりノイズが目立つようです。
(ただし、Foveonセンサーを貶めるつもりはありません。このセンサーは明るいところでは他社の追随を許さない描写をすると評判のいいセンサーです)

富士フイルム「X-T3」にて未明の稜線を手持ち撮影。
設定はISO3200, SS1/20, F1.4, 16mm.
写真はJPEG撮って出し。
ほとんどノイズ無く撮影できている。


フジフイルム X-T3 XF18-55mmレンズキット シルバー

世代の新しいセンサーを使う

世代のあたらしいセンサーほど、高感度ノイズが出にくくなります。

例えば、2016年発売のオリンパス・OM-D E-M1 MarkⅡでは「新20M Live MOSセンサー」を使っており、2014年発売のOM-D E-M1「16M Live MOSセンサー」よりも高感度に強くなっています。

ちなみに、センサー改良に伴い有効画素数も1,628万画素から2,037万画素に向上しており、技術によって高画素と高感度ノイズ低減を両立していることになります。

(世代が同じ場合)画素数の低いセンサーを使う

センサーの世代(=発売時期)が同じ場合には、画素数が低いほど高感度ノイズが発生しにくくなります。
これは意外かもしれません。理由は、画素数が低いほど、1画素あたりの受光量が増えるためです。
例えば、いずれも2018年秋に発売されたNikonのZ7(有効画素数4,575万画素)とZ6(同2,450万画素)とを比較すると、後者の方が高感度ノイズが出にくいことで知られています。

JPEGを使う or RAW現像する場合には、ノイズ低減処理を実施する

ISO感度が高い状態で撮影した場合には、JPEGをそのまま使った方が(=RAW現像しない方が)高感度ノイズが出にくくなります。
これは、各社がカメラ内のプログラムでRAWからJPEG画像を生成する際に、独自のアルゴリズムでノイズを消去しているためです。
メーカー外のソフト(lightroomなど)でRAW現像を行なってしまうと、上記アルゴリズムが適用されなくなり高感度ノイズが目立つようになります。

以下に、先ほど示した夜景の拡大図を使い、1つの例を示します。
左はJPEG撮って出し、右はlightroomでRAW現像(パラメーターは未調整)したものです。
左よりも右の方がノイズが出ていることが分かると思います。

ただし、メーカー外のソフトでRAW現像を行なう場合でも、ノイズ低減処理をすることでノイズを減らすことが可能です。
特にlightroomのノイズ低減処理は優秀なため、元のjpeg取って出しよりノイズを消すことも可能です。

lightroom CC classicのパラメーター調整画面。
ノイズ低減「輝度」の数値を上げるほど、ノイズが低減される。
(ただし、上げすぎには注意。画像のディテールが損なわれる為である)


以下に1つの例を示します。
左がlightroomで輝度0で現像した写真、右が輝度35で現像した写真です。
左よりも右の方が、ノイズが消えているのが分かるかと思います。

(対象物が静止物の場合)三脚を使う

対象物が静止物の場合には、三脚を使ってシャッタースピードを稼ぐことでISO感度を低くし、高感度ノイズを減らすことができます。

尚、三脚使用時にはカメラの手振れ補正機能をOFFにしておきましょう。
手振れ補正機能をONにしたまま三脚を使うと、暴走します。
また、シャッターを押した瞬間の手振れを防ぐため、レリーズシャッターを使うか、セルフタイマー機能を使いましょう。

(対象物が静止物の場合)手振れ補正機能の優れたカメラやレンズを使う

対象物が静止物で、なおかつ三脚を使えない場面の場合には、手振れ補正機能の優れたカメラやレンズを使うことでシャッタースピードを稼ぎ、ISO感度を低くすることで高感度ノイズを減らすことができます。

センサーサイズが小さいほど、手振れ補正機能が強力になる傾向があります。
例えば、フルサイズセンサーを搭載したSONYのα7RⅣでは手振れ補正能力は最大5.5段なのに対し、マイクロフォーサーズセンサーを搭載したオリンパスのOM-D E-M1 MarkⅢでは、手振れ補正能力は最大7.5段まで上がります。
OM-D E-M1 MarkⅢでは、広角であれば2秒の手持ち撮影でも手振れしないと言われています。

メーカー機種センサーサイズ手振れ補正能力
(最大)
SONYα7RⅣフルサイズ5.5段
富士フイルムX-T4APS-C6.5段
オリンパスOM-D E-M1 MarkⅢマイクロフォーサーズ7.5段



今回の記事は以上になります。

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