富士フイルムのレンズ・XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS(以下XF100-400mm)は、換算で150-600mmをカバーする超望遠ズームレンズです。
超望遠域では、独特な写真を撮ることができます。
小さいものや遠くのものをアップで撮るのはもちろんのこと、強力な圧縮効果を使い奥行感の消失した不思議な写真も撮ることもできます。
今回の記事では、筆者がXF100-400mmを使って撮影した作例をご紹介します。
ボディ本体はすべてX-T3で、手持ち撮影です。
目次
小さいものを撮影した作例
以下の2枚の写真は、桜の木に留まった鳥を撮影したものです。
(1枚目は雀、2枚目はヒヨドリ)
桜の木の麓から、数メートル上の鳥を撮影しています。
どちらもサイズの小さな鳥ですが、アップで撮影できています。
近づきすぎると鳥は逃げてしまうため、超望遠レンズでのみ撮影できる作例でしょう。
遠くのものを撮影した作例
以下の2枚の写真は、湖を散歩する鳥を撮影したものです。
(1枚目は鴨、2枚目は白鳥)
撮影地点と鳥との距離は数十メートル離れていますが、アップで撮影できています。
以下の2枚は、テニスプレイヤーを撮影したものです。
撮影者とプレイヤーとは10メートル程度離れていますが、アップで撮影できています。
スポーツ撮影では、高速シャッターを使うと被写体を止めて撮影できます。
XF100-400mmでは、超望遠レンズの割にはF値が小さい(=明るい)ため、ISO感度を上げることなくシャッタースピードを稼げるのも特徴です。
圧縮効果を使った作例
以下の2枚の写真は、夕暮れの街を撮影したものです。
超望遠レンズの強力な圧縮効果により奥行き感が消失し、歩行者、信号機、車がすぐ近くに配置されているような不思議な写真となっています。
ミニチュアの街といった感じでしょうか。
以下の写真は、朝焼けの駅のホームを出発する列車を撮影したものです。
圧縮効果により6両もある車両の奥行感が消失しています。
以下の写真は、桜とビルを撮影したものです。
一見、ビルのすぐ近くに桜が咲いているように見えますが、実際にはビルと桜は1.5キロも離れています。
圧縮効果によってビルと桜が近くにあるように見えています。
以下の写真は、桜道を歩く人を撮影したものです。
圧縮効果により、後の桜がすぐ近くにあるように見えています。
関連記事・備品の紹介
XF100-400mmで撮影した動物園フォトの紹介記事です。
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風景撮影では保護フィルターを装着することをオススメします。アウトドアのフィールドではレンズに埃が付着します。付着した埃をそのまま拭いてしまうとレンズに傷をつけてしまいます。保護フィルターを使うことでレンズを傷から守ることができます。よほど安いフィルターを付けない限りは、フィルター装着による画質の劣化はありません。個人的には、HAKUBA「XC-PRO」のコスパが高くオススメです。反射率がわずか0.3%で、防汚、撥水機能が付いており汚れにも強いです。
水面を取る場合にはPLフィルターもおすすめです。水の反射を取り除き、透き通った水の中を撮影できるようになります。
レンズキャップを落とすと、レンズキャップが岩の隙間や崖下に転がってしまい回収できなくなることがあります。レンズキャップに紐を付けることをオススメします。
ネットショップをうまく利用することで、レンズを数千円~数万円お得に購入することができます。
レンズの購入に迷っている場合には、レンタルして試し撮りすることも可能です。
現在保有しているカメラ機材の売却を検討している場合には、なるべく高額で売ることが肝心です。
今年は超望遠レンズで、一味違った写真撮影に挑んでみるのもいいのではないでしょうか。
今回の記事は以上となります。