X-A7を登山用途として考えてみた【軽量・コンパクト・安価】

富士フイルムから、レンズ交換式ミラーレスカメラX-A7の発売が発表されましたね。
X-A7は、上位機種のX-T3と比べると下位機種の位置づけとなります。
しかし、下位機種といえども、X-A7ならではのメリットが多数存在します。
そこで今回の記事では、上位機種のX-T3と比較をしつつ、X-A7を登山に使った場合のメリットとデメリットを考えます。

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性能比較表

以下に、X-A7とX-T3の性能比較表を記載します。
表中の赤字はもう一方の機種と比較した場合のメリット青字デメリットとなります。

X-A7X-T3
発売日2019年10月下旬2018年9月6日
センサーサイズAPS-CAPS-C
撮影素子銅配線整合画素CMOSセンサーX-Trans CMOS 4センサー
画素数約2,424万約2,610万
本体サイズ
(横×高さ×奧)
119.0mm
67.7mm
41.1mm
132.5mm
92.8mm
58.8mm
本体重量
(バッテリー込)
271g
(320g)
489g
(539g)
フィルムシミュレーション
液晶の回転バリアングル式
(レンズ側に向く)
3方向チルト式
(レンズ側に向かない)
瞳・顔検出機能
カメラから
スマホへの
画像転送
自動転送可能手動で転送可能
防塵防滴性
使用温度0~40℃-10~40℃
耐寒性
ローパスフィルターレス

メリット

以下にX-A7の主なメリットを記載していきます。

軽量

X-A7のメリット1つ目は、軽量である点です。

電池込みの本体重量はわずか320g、レンズキットのXC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZと組み合わせた場合でも、トータルの重量はわずかに455gです。
これは500mLペットボトル1本分よりも軽いため、撮影へのストレスをほとんど感じないでしょう。
一方、X-T3は本体と電池だけで489gの重量があります。
(とはいっても、一眼レフカメラと比較するとこれでも十分軽い方なのですが…)

山岳撮影ではそれなりに体力がないと撮影をするのが億劫になり、撮影機会が減ります。
軽量を誇るX-A7であれば、体力をそれなりにカバーすることが可能です。

色が鮮やか。フィルムシミュレーション使用可能

X-A7のメリット2つ目は、上位機種のX-T3と同様にフィルムシミュレーションが搭載されている点です。

フィルムシミュレーションとは、写真の色味を手軽に変更できる富士フイルムオリジナルの機能です。
特に山岳撮影においてはフィルムシミュレーション「Velvia」モードで撮影することで、写真の彩度が高く(鮮やかに)なるため個人的にオススメです。
フィルムシミュレーションには、元祖フィルムメーカーである富士フイルムのノウハウが詰まっています。RAW現像(レタッチ)では再現が難しい色です。

以下にフィルムシミュレーションの実例を記載します。
左側が標準モード、右側がフィルムシミュレーション・Velviaモードです。
右側のVelviaモードの方が、緑や空の青が鮮やかになっていることがわかるかと思います。

バリアングル液晶

X-A7のメリット3つ目は、背面液晶をカメラ側に向けられる点です。

これは上位機種のX-T3には搭載されていない機能になります。
登山をしていると、絶景を背景に自撮りしたいことも多いかと思います。
このようなときでも、X-A7を使えばバッチリ撮影することが可能です。
筆者はX-T3を普段使用しているため、自撮りをしたい場合は心の目でシャッターを押しています。

瞳・顔認識可能

X-A7のメリット4つ目は、X-T3と同様に瞳・顔認識可能な点です。

X-A7では大型のセンサーを使っているためピントを合わせた箇所意外がボケやすいです。
よって、登山者を撮影した際に背後にピントが合っていると、登山者の顔がボケます。帰宅して写真を見返したときにガッカリすることでしょう…。
X-A7に搭載されている瞳・顔認識機能を使えばこの心配はいりません。
高速・高精度で登山者の顔に自動でピントを合わせてくれます。

スマートフォンに写真を自動転送可能

X-A7のメリット5つ目は、スマートフォンに写真を自動転送可能な点です。

近年では、instagramやtwitterなどのSNSで写真を共有する人も多いかと思います。
X-A7であれば、電波の通じるところであれば即座に写真を共有することが可能です。

次ページではX-A7のデメリットを紹介します。

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