2020年2月1~2日の日程で、八ヶ岳の硫黄岳と天狗岳に登ってきました!
硫黄岳と天狗岳は、八ヶ岳の中でも比較的なだらかな山容が特徴的です。
どちらもピッケル入門雪山としてオススメできるでしょう。
目次
本ルートの詳細
初日は本沢温泉に幕営し、初日に硫黄岳、二日目に天狗岳に登頂する計画です。
【初日】稲子湯→しらびそ小屋→本沢温泉→やまびこ荘→硫黄岳→やまびこ荘→本沢温泉
【二日目】本沢温泉→やまびこ荘→箕冠山→根石岳→天狗岳→根石岳→箕冠山→やまびこ荘→本沢温泉→しらびそ小屋→稲子湯
本ルートの一部については、山と渓谷社の「厳選 雪山登山ルート集」に詳細が記されています。
雪山では雪崩防止のため、通行できるルートが限られています。
必ずルートを下調べしてから通行するようにしましょう。
登山開始~しらびそ小屋、みどり池まで
未明の駐車場にて。
2日間の天気は快晴予報です。
ゲート前の駐車スペースには20台ほど駐車可能です。
尚、ここにはトイレはありません。
時刻は7時半。
ゲートをくぐり、登山開始です。
幕営時間を考えると6時にはスタートしたかったのですが、寝不足もあり寝坊してしまいました。
路面が凍結しているので、序盤は軽アイゼン+ダブルストックが登りやすいです。
序盤は林道と登山道が何度も交差している為、注意が必要です。
道を間違えると遠回りになるばかりか、最悪の場合ゲート前に戻ってしまいます。
スゴロクだと「振り出しに戻る!」的な感じですね。
日照時間の短い今の時期には、シャレになりません。
最初のチェックポイント・しらびそ小屋とみどり池を目指して進んでいきます。
木漏れ日が美しいです。
しらびそ小屋に到着です。
今回はしらびそ小屋が営業しており、中で軽食を頂くことも可能です。
(宿泊や食事の提供については、要事前確認)
しらびそ小屋前のみどり池は、完全に凍結しています。
そしてその奥には…稲子岳がそびえ立っています。
稲子岳へと至る正式な登山道はありません。
おそらく、ロープを使って登ることのできる難易度の高い山なのでしょう。
しらびそ小屋は、小屋の中に小動物が遊びに来ることで有名です。
小屋の外にはリスがいます。
小鳥さんも羽を休めています。
幕営地・本沢温泉
つづいて幕営地・本沢温泉を目指します。
木漏れ日が美しい。
まだまだ樹林帯は続きます。
茶色い川です。
これは温泉なんだろうか。
樹林帯の隙間から、たまに硫黄岳が顔を覗かせます。
そして、雪煙が舞っています。
強い風が吹きついているということですね。
本沢温泉に到着しました!
テントの受付をします。幕営料金は一人600円也。
本沢温泉には、日本一標高の高い露天風呂があります。
2日目に入浴する予定です。
入浴料金は一人600円也。山小屋の受付でチケットを購入可能です。
テント場は、本沢温泉の山小屋から5分ほど下った箇所にあります。
テント場のすぐ近くには川が流れており、飲用可能です。
山小屋の方も、ここで水を汲まれていました。
(ただし要煮沸とのこと)
硫黄岳へ
テント設営作業に時間をかけること、1時間半。
時刻は12時を回ってしまいました。
軽身で硫黄岳を目指します。
森林限界を超えるまでは、ダブルストック+軽アイゼンで登っていきます。
木漏れ日が美しい。(本日3回目)
徐々に近づいてくる硫黄岳。
チェックポイント・山びこ荘に到着です。
山びこ荘は冬季休業中です。
もうすぐ森林限界を抜けます。
森林限界を超えました!
ここで、装備を12本アイゼン+ピッケル+ヘルメットに換装します。
こちらは、上州方面の空。
ガスっていますね。
一方、八ヶ岳は晴天です。厳冬期八ヶ岳は、晴天率が高いことで有名です。
なだらかな森林限界上ハイクの始まりです。
遮るものがないため、風をもろに食らいます。
バラクラバやゴーグルを付けて、肌の露出を極力少なくすることが肝要です。
こちらは天狗岳。
明日登る予定です。
硫黄岳頂上は近いように見えて、なかなかたどり着きません。
それでも、景色がいいので楽しい登山です。
なだらかで広大な風景。
硫黄岳の爆裂火口です。
直径1kmもある巨大な火口です。
えびのしっぽに囲まれた道の中を登っていきます。
頂上はもうすぐです。
硫黄岳山頂(2,760m)に到着しました!
背後に見えているのは、赤岳です。
硫黄岳と赤岳は、同じ稜線で繋がっています。
こちらは、火口周辺へとつづく道です。
危険なため、立ち入り禁止となっています。
中央は横岳、右は赤岳です。
硫黄岳~横岳~赤岳の稜線は、厳冬期の八ヶ岳一般登山道の中で1,2を争う難易度の高さです。
こちらは阿弥陀岳。
山頂直下の角度が急で、やはり難易度の高い山です。
こちらは浅間山。
いわゆる浅間山プリンが美しいですね。
時刻は16時過ぎ。
絶景を楽しんだ後、下山します。
日没まであと1時間しかありません。もちろん、山頂にいるべき時刻ではありません。
テント泊なのにスタートが遅れたのが原因です。
すぐに使えるようにヘッデンを懐に忍ばせておきます。
次ページは満点の星空です。