【2024年版】星空を撮影できるコンデジ3選

星空撮影には、高性能なカメラが必要です。

星の光は弱いため、カメラに要求されるのは、「光をたくさん取り込むことのできる明るいレンズ」「弱い光を増感できる大きなセンサー」の2つです。レンズ交換タイプの高価なカメラじゃないと、星空を撮影できない!と思う方も多いですよね。ですが、安価なコンデジ(コンパクトデジカメ)の中にも、大きなセンサーと明るいレンズを兼ね備えた、星空を撮影できるものがあります。中には、レンズ交換タイプと同等か、それを上回る性能のものもあります。

今回は、星空を綺麗に撮影できるコンデジを3つ紹介します。

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選定基準

以下の基準でコンデジを選びました。

コスパの良い星空撮影用コンデジの選定基準
・弱い光を増感できる大きなセンサー(1.0型以上)
・多くの光を取り込めるレンズ(F2.8以下※)

※レンズの明るさはF値で表されます。値が小さいほど明るいレンズになります。

【SONY】サイバーショット DSC-RX100

1つ目はSONYのRX100です。

RX100のセンサーサイズは1.0型です。これは、コンデジの中では大きい部類に入ります。レンズはF1.8であり、かなり明るい部類に入ります。重量は、今回紹介する機種の中で、最軽量となる213gです。持っていることを忘れる軽さでしょう。

今回紹介する3機種のうち、「機種名 星空」でググった場合に最も多くの星空撮影例が見つかるのが、RX100になります。RX100は、「元祖・星空を撮影できるコンデジ」です。

(補足)
RX100は現在、第8世代まで発売されています。
最新世代のRX100M7は値段が高く、実売価格が約17万円(2024/5/3現在)と、RX100の約4.5倍もするのに対し、カメラとしての基本的な性能にそこまで大きな変化はありません。よって、特にこだわりがなければ、初代RX100を購入するのが良いでしょう。

【Canon】PowerShot G1 X Mark II

2つ目はCanonのG1X MarkⅡです。

G1X MarkⅡのセンサーサイズは1.5型です。これは、SONY RX100の1.5倍の大きさを誇ります。その分星空撮影に強いということになります。レンズはF2.0であり、これもかなり明るい部類に入ります。重量は516gであり、やや重いです。しかし、500mLペットボトル1本分と思えば、大したことはないでしょう。

G1X MarkⅡには、今回紹介する機種の中で、唯一星空夜景撮影モードがあります。このモードで撮影すれば、難なく星空を撮影できます。ただし、余裕があればマニュアルで設定を追い込んだ方が、より良い星空を撮影することができます。

(補足1)
現在、G1X MarkⅡは生産完了品となっていますが、市場には中古品が出回っています。状態の良い中古品があれば良い選択肢となります。

(補足2)
G1X MarkⅡには、 後継機種のG1X MarkⅢがありますが、こちらも生産完了品となっています。

【RICOH】GR Ⅲ

3つ目はRICOH(リコー)のGR Ⅲです。

GR Ⅲのセンサーサイズは、今回紹介する中で最大のAPS-Cです。これはSONY RX100の3.2倍の大きさを誇ります。APS-Cは、一般的な一眼レフやミラーレスカメラで採用されている大きさです。星空撮影にはめっぽう強いです。レンズの解放F値は2.8となり、前述の2機種に比べるとやや暗いですが、センサーの大きさを考えると十分な明るさです。重量は257gであり、持っていることを忘れる軽さです。

尚、GR Ⅲの最大の欠点はズーム撮影ができないことです。(焦点距離が換算28mmの広角で固定されています)

星空や風景を撮影する上では、これは問題にはならないでしょう。一方で、動物やポートレート(人物)を撮影したり、山をアップで撮影するといった用途には不向きです。

尚、類似機種のGR Ⅲxは焦点距離が換算40mmの標準域で固定されており、星空撮影向きではありません。

まとめ。結局どれがいいの?

星空撮影を第一に考えるのであれば、RICOHのGR Ⅲをオススメします。センサーサイズがAPS-Cと大きいので、ノイズが少なく、星をとてもきれいに撮影できます。



星だけでなく、動物、人物、山をアップで撮影したい場合には、CanonのG1X MarkⅡをオススメします。最もズーム倍率が高く、さまざまな被写体の撮影に対応可能です。



軽量でズームも使いたい!という場合には、SONYのRX100が良いでしょう。今回紹介した中では最も歴史があり、元祖「星を撮影できるコンデジ」です。

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