2017年2月18-19日の日程で、厳冬期の赤岳、横岳、硫黄岳に一泊二日の山小屋泊で登ってきました!
目次
厳冬期・赤岳~横岳~硫黄岳縦走ルートの紹介
本ルートは、南八ヶ岳を代表する赤岳、横岳、硫黄岳の縦走路です。
稜線上では雪をまとった美しい稜線を堪能することができます。
本ルートは、厳冬期の八ヶ岳一般ルートの中でも1,2を争う最難関のルートです。
厳冬期の赤岳単体に安定的に登れるようになった登山者のみが挑戦を許されるルートです。
(赤岳単体でも、十分難易度は高いです)
本ルートについては、以下書籍に詳細が記載されています。
今回のルート
(初日)美濃戸口~美濃戸山荘~行者小屋~文三郎尾根~赤岳~赤岳展望荘
(二日目)赤岳展望荘~横岳~硫黄岳~赤岳鉱泉~美濃戸山荘~美濃戸口
駐車場~登山開始まで
時刻は深夜3時。
車で美濃戸口駐車場にたどり着きました。
美濃戸口手前の上り坂は、この時期アイスバーンの斜面と化します。
昼間のうちに溶けた水が夜間の寒さで凍る為です。
2WDの車でも来れますが、スタッドレスタイヤが絶対必須です。
(筆者の車はスタッドレスタイヤを履いていましたが、スタックしかけました)
登山口にあった軽食やさん、J&N。
時刻は移り変わり6時半。
二日分の駐車料金¥2,000を支払ったのち、装備を整え登山開始です。
序盤は軽アイゼン+ダブルストックで登っていきます。
(12本アイゼンだと、林道の雪の下に隠れているアスファルトでアイゼンを丸めてしまうでしょう)
行者小屋まで
曇天模様の中、樹林帯を進んでいきます。
北八ヶ岳名物・孤高の木
(注:ブログ主が勝手に名づけました。よってググってもこの記事しか出てきません)
ひたすら歩き続けると、徐々に視界が開けてきます。
時刻は9時半。
行者小屋に到着しました。
持参した昼食を食べたのち、装備を12本アイゼン+ピッケル+ヘルメットに換装します。
さらに森林限界を超えるため、風対策として「バラクラバ+ネックウォーマー+ゴーブル」を装備します。
ちなみに、行者小屋にはテント場があります。
難関の文三郎尾根を越え、赤岳山頂へ
時刻は11時。
文三郎尾根の急登直前までやってきました。
写真を撮ったりして、意気を新たにするメンバーたち。
文三郎尾根を登っていきます。
このあたりから難易度が上がってきます。
アイゼンとピッケルを雪面に効かせ、滑落しないように登っていきます。
文三郎尾根の途中にて。
赤岳へ向け再出発。
それにしても、曇天模様の雪山はモノクロの世界です。
写真だけでなく、現地にいてもモノクロに感じます。
登ってきたルートを振り返る。
結構な高度感です。
分岐に差し掛かりました。
赤岳までもう少しです。
赤岳山頂を視界に捉えました!
同行者のウェアーが全身黒なので、景色の一部としか思えない。
徐々に近づいてくる赤岳。
時刻は12時半。
赤岳山頂(標高2,899m)に到着しました!
厳冬期の赤岳に無事登頂でき、感無量です。
赤岳山頂には祠があります。
宿泊地・赤岳展望山荘
写真中央やや右下の赤岳展望山荘へと向かいます。
本日の宿泊地です。
稜線上の痩せた尾根歩きとなるため、転ばないように注意しながら進んでいきます。
時刻は13時。
赤岳展望荘に到着しました。
赤岳展望荘は事前予約必須です。
(当然、予約キャンセル時も必ず連絡しましょう。)
また、厳冬期には営業していない日もあるため、こちらも要確認です。
赤岳展望荘内部の、食堂と寝室を繋ぐトンネルです。
ダンジョン感あふれる作りになっています。
受付を済ませてパーティータイム。
各自が持ち込んだお酒で宴会を開始します。
つまみもたくさん。
重い日本酒を担いでいただきました。
スパークリング日本酒のため、開封時は吹きこぼれとの闘いです。
サラミまで。
雪山の技術を教えていただいた上に、ご馳走まで頂き感謝のしようもありません。
外に出てみたところ、晴れ間が広がっていました!
これは、星空が期待できるんじゃなかろうか…
時刻は移り変わり17時。夕飯です。
赤岳展望荘の夕飯はバイキング方式となっており、豊富なメニューから食べ物をチョイスすることができます。
とても美味しいので、これを目的に来てもいいかと思います。
夕食後に外に出てみたところ、先ほどの晴天は消えガスが広がっていました。
星空撮影用に担いだ三脚は用を成さなさそうです。
歩荷できてこの上ない喜びです。(ドMか…)
翌日は、本山行最大の核心部である稜線を超えて、横岳と硫黄岳に至ります。