2022年4月2~3日の日程で、阿寺山(あでらやま)に一泊二日で登ってきました!
目次
阿寺山の紹介
阿寺山は、越後三山の近くに位置する標高1508mの山です。夏には藪が多いですが、藪が雪で覆われる積雪期には展望登山やバックカントリーに適した山となります。登山道や山頂からは越後の名峰を一望することができる好展望台となります。
今回のルート
今回の登山ルートを以下に示します。
【初日】広堀橋→阿寺山→五竜山→阿寺山・北側平地(幕営)
【二日目】阿寺山・北側平地→広堀橋
筆者が知る限り、今回のルートを紹介した雪山登山の書籍は存在しません。対応する昭文社の山と高原地図は「越後三山 平ヶ岳・巻機山 (山と高原地図 15)」となります。
登山開始
広堀橋の前後が除雪されており、約20台程度駐車可能です。
時刻は午前7時。登山を開始します。しばらくは林道歩きとなります。
ツボ足が歩きやすいですが、積雪状況によっては軽アイゼンがあると良いかもしれません。
視界が開けてきました。
いくつもの尾根と谷が入り組んでおり、どこに進んだらいいかがとても分かりにくいです。
GPSがあると重宝します。
夏道はジャバミ沢沿いについていますが、今の時期は雪崩の危険があるため通ることができません。
上の写真の、ジャバミ沢の南側の尾根を登っていきます。
斜度が急になってくるため、12本アイゼン+ダブルストックが登りやすいです。
高度を上げるにつれて、徐々に視界が開けてきます。
左手には八海山が見えてきます。
標高の高い箇所の木々が白く輝いています。
前日に降雨があり、本日の気温が低い為、霧氷(木に氷が付いたもの)が出来ているようです。
登るまで溶けないでいてほしい。
ひたすら尾根を進んでいきます。
斜度が急になってきます。
上りはなんとかなりますが、下りだとピッケルがあった方が安心です。
もちろん12本アイゼンは必須。
木の密集している密度が低くなってきました。
右には白く輝く巻機山が見えてきました。
塩沢市街地の向こうに、妙高戸隠連山が見えます。
天気は晴天です。
八海山が近づいてきました。
今回のルートからは、八海山山頂(入道岳)へと登ることも可能です。
霧氷
霧氷エリアに到着しました!間に合ってよかった。
太陽の光を透過する霧氷が美しい。
霧氷をアップで撮影。
このように、木の表面が氷で覆われています。
美しい霧氷の森を進んでいきます。
霧氷と巻機山です。
以下、霧氷と山シリーズ。
霧氷と巻機山、その2
霧氷と八海山。
阿寺山山頂
霧氷トラップに引っ掛かり時間を食ってしまいました。
阿寺山山頂はもうすぐです。
時刻は12時半。
阿寺山山頂に到着しました!
この時期、山頂標識は雪の下に隠れているようです。
山頂からは、中ノ岳への登山口となる三国川ダムが見えます。
山頂から10分ほど北側に下った箇所にテントを設営しました。
平らな箇所が多いため、設営しやすいです。
ただし、強風のときには風を遮るものがないため要注意。無積雪期には植生を痛めてしまうため幕営禁止です。
五竜岳
時刻は15時半。テントを設営し、小休止していたら時間を食いすぎてしまいました。
これから五竜岳へと向かいます。時刻が遅いので、当然ヘッデンを持って向かいます。
霧氷が落ちているのを発見。
霧氷ブレード!とかいって遊んでいる余裕はあまりありません。
画面中央やや右寄りの山が、目指す五竜岳です。
東側(進行方向右側)は雪庇となっているため、近寄らないよう要注意。
先行者のトレースは西(進行方向左)側の谷についています。しかし、筆者は安全な尾根上を進んでいきます。ノートレースなのでたまに腰ラッセルとなりますが、この上ない喜びですね…。
雪が割れており、ところどころ危険個所があるため要注意。
五竜岳が近づいてきました。
八海山が近づいてきました。
尾根上に大きなクラックがついており、このクラックを避けるようにクラック下部の急斜面にトレースが付いています。
滑落の危険が大きそうなことと、日没までの時間が無いため、今回は八海山を諦めることにします。
五竜岳に到着しました! ここを我々の八海山山頂とします。
どうやら山頂標識はないようです。この先は雪庇と崖となっているため、標識を探し回ると滑落する危険があるため要注意。
テントに帰還
時刻は17時過ぎ。日没まであと1時間しかありません。
下山を開始します。
太陽の高度が下がってきました。
進行方向の尾根も赤く染まっています。
太陽が魚沼市街地の向こう側に沈んでいきます。
夕焼けに染まる八海山が美しい。
街明かりがつきました。
ヘッデンを付けながらナイトハイクし、テントまで戻ってきました。
あまり褒められたものではありません。
翌朝
日時は移り変わり、二日目の未明です。いまのところ晴れていますが、本日の天気は下り坂の予報です。
淡く染まる八海山。
と、巻機山です。
朝日が昇りました!
絶景のテント場です。
予報どおり、巻機山に雲が掛かってきました。
あまり天気が崩れる前に、下山します。
下山
絶景を見ながらの下山となります。
斜度が50度くらいの急な斜面があるため、12本アイゼンは必須です。ピッケルもあった方が良いです。
駐車場までたどり着きました。
好天に恵まれ最高の登山となりました。次回は、もう少し早い季節に来て、八海山まで登ってみたいです。
今回の記事は以上となります。