登山のルール5選【意外と知らない】

山はとても美しいです。美しい虫の声、整備された登山道、野生の動物…。しかし、ルールを守らないとこれらの美しさを阻害するばかりか、時に山が人間に牙を剥くこともありえます。今回の記事では、意外と知られていない(?)山のルールをお伝えします。

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稜線上や人の多いところでは熊鈴を外そう

「山では熊よけのために熊鈴を付ける」というルールを知っている方は多いと思います。その一方で「見晴らしのいい稜線上や、他の登山者が多いところでは熊鈴を外す」というルールをご存知の方は少ないのではないでしょうか。理由は、見晴らしがいい場所や、他の登山者がいて賑わっている場所では、熊は人間に寄ってこないためです。このような場所では、熊鈴の音で自然のせせらぎを邪魔してしまいます。

ちなみに、熊鈴をザックから外すのがめんどくさいという場合には、東京ベルから出ている熊鈴「森の鈴」をオススメします。ベルの部分を下に引っ張るだけで簡単に消音できる優れものです。

ストックにはキャップを付けよう

トレッキングポール(ストック)使用時には、ポールの先端にゴムキャップを付けましょう。

理由は、ゴムキャップを付けずに金属部分が露出していると、登山道を痛めてしまうためです。以前、朝日連峰の登山小屋の御主人がおっしゃっていたのですが、ゴムキャップを付けないと登山道は100倍早く劣化してしまうそうです。手入れをしないと、登山道はすぐに荒れてしまい登れなくなってしまいます。これは精神論ではなく本当の話で、たとえば登山道が部分的に崩落して通行止めとなってしまい、近くに迂回路が作られていることはよくある話です。山小屋の人などが登山道を毎年整備してくれているので、登ることができています。感謝すると同時に、ゴムキャップを付けるようにしましょう。山によっては、「ゴムキャップを付けていないとこの先入山禁止!この山小屋でゴムキャップを買っていってね」というところもあります(例:鳳凰三山など)。ちなみに、雪山ではスリップ防止のためにゴムキャップを外した方がよいです。もしゴムキャップが無い場合には、予め購入しておきましょう。

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すれ違い時には、登りが優先

登山道上で他の登山者とすれ違ったら、登りの人が優先です。下りの人は、道を譲ってあげましょう。

とはいっても、これはあくまでも原則の話です。状況が異なればこの通りではありません。例えば、下りの人が通っている登山道が狭く、登りの人が通っている登山道が広かった場合には、下りの人を通してあげましょう。

後ろから早い人が来たら、道を譲ってあげよう

自分の後から早い人が来たら、道を譲ってあげましょう。

スープの汁を捨てないようにしよう

山で食べるご飯(通称:ヤマメシ)はとても多いです。しかし、この際にラーメンの残り汁や、うどんなどを温めた汁を地面に捨てないようにしましょう。これは、山を汚すからという精神論ではなく、動物が人間の食べ物の味を覚えてしまうからです。特に、熊が人間の食べ物の味を覚えた場合にはとても厄介です。その熊は子供に人間の食べ物がおいしいということを教えるので、その熊の一族は末代まで人間を襲うようになります。



今回の記事は以上になります。

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