最近は登山ブームもあり、人気(にんき)の山は登山者でごった返しています。特に槍ヶ岳などでは、山頂に登るのに1時間待ちになったりすることもあります。まるで某テーマパークのようですね。できれば、静かに山を楽しみたいという方も多いかと思います。そこで「ナイトハイクする」「平日の登る」「悪天候予報から晴天予報に変化した日に登る」「山小屋の営業期間外に登る」などの方法でひとけを避けることができます。
今回の記事では、人気(にんき)の山でも人気(ひとけ)を避けて登る方法を4つご紹介します。
目次
ナイトハイクする
ナイトハイクをすることで、人気を避けて登ることができます。
夜に山に登る人はほとんど居ないため、往路では人がとても少ないです。例えば、紅葉の時期の巻機山には100人以上の登山者が入山します。筆者がこの時期の巻機山にナイトハイクした際には、往路では2人程度としかすれ違いませんでした。紅葉最盛期の巻機山を静かに楽しむことができました。
また、初心者向けに気軽に絶景が楽しめる雪山として知られる黒斑山(浅間山の外輪山)には、晴天時にはやはり100人以上の登山者が入山します。筆者がこの時期の黒斑山にナイトハイクした際には、やはり往路では誰ともすれ違いませんでした。朝焼けや雪山の絶景を独り占めすることができました。
ただし、暗闇の中を歩くナイトハイクには低体温症・転倒・道迷いなどの危険が伴います。危険がないようにナイトハイクをすることが重要です。ナイトハイクと遭難は紙一重です。
平日に登る
平日に登ることで、人気を避けて登ることができます。
特に連休中のアルプスなどでは、山小屋の寝室スペースが満杯になって食堂に布団を敷いたり、テント場が埋まってしまって幕営不可能となることがよくあります。そこで、連休の前に休みを付けることで、確実にテントを張れたり、大きなスペースの布団で眠ることができます。
筆者が過去に登った山行では、裏銀座や赤石岳がこの例に該当します。
悪天候予報だったけれど好天予報に変化した日に登る
当初は悪天候予報だったけれど、好天予報に変わった日に登山をすることで人気を避けることができます。
たとえば、台風が直撃するはずが予報に反して台風が逸れた日などです。筆者が北岳に一泊二日で登った際には、まさにこの条件でした。通常この時期の北岳山荘では布団1つに二人で寝ることが多いとのことでしたが、このときは布団2つ分のスペースを1人で使える人の少なさでした。
山小屋営業期間外に山深い山に登る
アルプスの山小屋が営業期間外となる10月~6月の間に登ることで、人気を避けて山に登ることができます。(営業期間は山小屋や山域によって異なります。また、G.W.や年末年始には営業する場合もあります)
筆者が10月の聖岳に登った際には、まさにこの条件でした。50張のテント場は結局2張までしか増えず(冬季小屋内に登山者の方はいましたが)、とても静かな山を楽しむことができました。
ただし、アルプスの10~6月には積雪がある場合があります。夏山装備で登る場合には、事前に積雪状況や積雪予報を確認し雪が無いことを確認した上で登るようにしましょう。
今回の記事は以上になります。