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山岳・風景撮影の構図~日の丸構図編~

日の丸構図とは

漠然と写真を撮ると、ついつい被写体を写真の中央に配置しがちです。
このように、被写体を中央に配置した構図を、「日の丸構図」と言います。
日本国旗「日の丸」のように見えるためです。

日本国旗 日の丸 特大サイズ 150cm×90㎝

日の丸構図で撮影した写真は、平凡でありふれた雰囲気になりやすいです。
よって、日の丸構図は一般的には難しい構図と言われています。
(三分割法などの方が、扱いやすい構図と言われています。)

ですが、そんな難しい日の丸構図でも、以下のコツを抑えることで、見栄えのよい写真を撮ることができます。

コツ1 中央に魅力的な被写体を配置する

写真の中央部に魅力的な被写体を配置します。
美しい高山植物、めずらしい雷鳥、朝焼けに染まる山、笑顔の美人や子供…なんでもよいです。
自身のセンスを信じましょう。

コツ2 周辺部分が目立たないようにする

写真の周辺部分(日の丸でいう白字の部分)が、目立たないようにします。そうすることで、写真を見る人の視線が中央の被写体に向かうようになります。
具体的な方法としては、「周辺部分を暗くする」「周辺部分をぼかす」「周辺部分をシンプルにする」が挙げられます。

コツ3 周辺部分が、中央の被写体を引き立てるようにする

写真の白地の部分が、中央の被写体を引き立てるようにします。
具体的には、「左右対称の構図とする」「中央と周辺部分とで異なる寒暖色を用いる」などです。

日の丸構図の作例紹介と解説

以下に、筆者の撮影した写真を交えて、日の丸構図と前コツについて解説していきます。

周辺部分が暗いパターン

以下の写真は、未明にテントを撤収している際に、雪壁の上に置いたランタンを撮影したものです。
まだ太陽が登っていないため、周辺部は暗くなっています。これによって、写真をみる人の視線が自然と中央のランタンに向かいます。

中央部…ランタン
周辺部…未明の暗闇



以下の写真は、登山道脇に咲く高山植物を撮影したものです。
周辺部は日陰のため暗くなっています。これによって、写真を見る人の視線が自然に中央の高山植物に向かいます。
反省点としては、f=8と絞りが足りなかった為、高山植物の一部にピントが合っていないことでしょうか。

中央部…高山植物
周辺部…日陰

周辺部分がシンプルなパターン

以下の写真は、小枝にとまる2羽の小鳥を撮影したものです。
周辺にはシンプルな空しかありません。
これによって、写真を見る人の視線が自然と中央の小鳥と小枝に向かいます。

中央部…2羽の小鳥と小枝
周辺部…空



以下の写真は、朝焼けに染まる御嶽山を撮影したものです。
周辺部の左右と上はシンプルな空です。
周辺部の下はシンプルな雪面です。
これによって、写真を見る人の視線が自然と御嶽山に向かいます。

中央部…朝焼けに染まる御嶽山
周辺部…(左右と上)空、(下)雪面



以下の写真は、朝焼けに染まる仙丈ケ岳を撮影したものです。
周辺部の左右と上はシンプルな空です。
周辺部の下はシンプルな尾根です。
これによって、写真を見る人の視線が自然と仙丈ケ岳に向かいます。

中央部…朝焼けに染まる仙丈ケ岳
周辺部(左右と上)空、(下)尾根

中央部と周辺部とで異なる寒暖色を用いるパターン

以下の写真は、クロアゲハを撮影したものです。
周辺部には一面のツツジが咲いています。
中央部のクロアゲハは黒色(寒色)、周辺部のツツジは赤(暖色)となっています。
これにより、暖色であるツツジが寒色であるクロアゲハを引き立てています。

中央部…クロアゲハ(寒色)
周辺部…ツツジ(暖色)

周辺部分がボケているパターン

以下の写真は、木の上に芽吹く新芽を撮影したものです。
接写することで周辺部分をぼかしています。
これにより、写真を見る人の視線が、自然と中央の新芽に向かいます。

中央…新芽
周辺…ボケ



以下の写真は、日没後のキャンプ場にて乾杯をする瞬間を撮影したものです。
中央部には泡立つビールを配置しています。
F=1.4の明るいレンズを使って周辺をぼかしています。
同時に、日没直後のため周辺部が暗くなっています。写真を見る人の視線が自然と中央のビールに向かいます。
また、空の青は寒色であり、ビールの黄色は暖色です。
寒色が暖色を引き立てる効果もあります。

中央部…泡立つビール
周辺部…ボケ&暗闇

周辺部分が左右対称パターン

以下の写真は、蓼科山頂の鳥居を撮影したものです。
周辺部と鳥居が左右対称となっています。
左右対称の構図が、中央の鳥居を引き立てています。

中央…鳥居
周辺部…ガレ場



以下の写真は、月に照らされる飛騨山脈(北アルプス)を撮影したものです。
周辺部の山並みが左右対称となっています。
左右対称の構図が、中央の飛騨山脈を引き立てています。

中央部…飛騨山脈
周辺部…山並み



今回の記事は以上になります。

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