【夜景・星空】OM-1で長秒手持ち撮影するコツと作例【OM SYSTEM】

「この美しい夜景や星空をせっかくなら写真に収めたいけれど、三脚を立てるのはめんどくさい…」という方がいらっしゃるかもしれません。この場合にはOM SYSTEM(旧オリンパス)製のカメラがオススメです。なぜならば他社にくらべて手振れ補正能力が頭2つ分ほど飛びぬけており、10秒で手持ちしてもブレずに夜景や星空を撮影することができるからです。

今回の記事では、OM SYSTEM製のOM-1を使って夜景や星空を撮影するコツと、作例を紹介します。

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撮影場所

福島県・白河市にあるグランドエクシブ那須白河 ザ・ロッジにて手持ち夜景・星空撮影を行いました。当ホテルのデラックスツインルームやスイートルームでは、正面に那須連山を眺められるロケーションになっています。(ただし、念のため予約時に備考に「那須連峰が見える部屋希望」と記載した方がよいです)

グランドエクシブ那須白河 ザ・ロッジの客室からの眺め


これらの部屋のベランダはそこまで大きくなく、三脚をギリギリで立てられるかどうかという大きさになっています。よって、手持ち撮影をした方が撮影の自由度は上がります。

グランドエクシブ那須白河のベランダに三脚を立てている様子

使用機種

本記事で紹介する写真を撮影した機材を紹介します。

カメラ本体

カメラ本体としてはOM SYSTEMのOM-1を使用しました。他社のカメラでは通常5段の手振れ補正能力というカメラも多い中、OM-1はボディー単体で最大7段という驚異の手振れ補正能力を有しています。これがどれくらいすごいかというと、条件が揃えば10秒以上の手持ち撮影をしてもブレが発生しないというレベルになります。



尚、後継機種のOM-1 Mark Ⅱでは、ボディ単体で8段というもう1レベル高い手振れ補正能力を有しています。金銭的に余裕があればこちらの方がおすすめです。

レンズ

レンズには同社のM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROを使用しました。ズームレンズとしては明るいF2.8を有しており、夜景には割と強いレンズになります。標準域でズーム可能なため、広角で景色を広く撮影したり、あるいはある程度目的の被写体を切り取って撮影することも可能です。

カメラ設定

手持ち夜景撮影するためのカメラの設定を紹介します。

手振れ補正ON

背面の「OK」ボタンを押し、手振れ補正モードを「S-IS Auto」にしましょう。初期設定ではこの設定になっているはずです。

Sモード

ダイヤルをS(シャッタースピード優先モード)にしましょう。さらに、右上のダイヤルを回してシャッタースピードを任意の値に設定します。本記事中では5″(5秒)、8″(8秒)、10″(10秒)の3つの設定で撮影をしています。

手持ち撮影アシスト

背面の「MENU」ボタンを押し、「手持ち撮影アシスト」をONにしましょう。これによって、撮影中に四角い画面が出てくるようになります。四角の中の点の位置が初期値からずれないように、なおかつ四角の左右の縦のバーの長さがなるべく短くなるように気を付けながら撮影することで、手振れを抑制することができます。

星空AF

背面の「OK」ボタンを押し、AF方式を★AF(星空AF)にしましょう。星空AFの使い方は、背面液晶やファインダーのフォーカス範囲に星を収めて、カメラ背面右上の「AF-ON」を押すだけです。3~5秒程度かけて、自動でピントが星に合います。もちろん、拡大してみても星はまったくブレていません。

ナイトビュー

背面の「MENU」ボタンを押し、「ナイトビュー」をONにしましょう。これによって、目視では視認できないような暗闇の風景を、背面液晶やEVFで視認できるようになります。



なお、前述の星空AFやナイトビューモードについては、下記記事でも詳しく紹介しています。

【星空AF】星景写真のピントや構図合わせにはOM-1やOM-5が最適
カメラで星景写真を撮る際には「暗くて構図が合わせられない」「家に帰って写真を見返したら、星にピントが合っていなかった」などのトラブルが付き...

作例

作例を紹介します。なお、いずれの作例もjpeg撮って出しで、未編集となっています。

5秒

シャッタースピード5秒の作例です。

ぱっと見、星は点で写っており、ブレていません。「4Kモニタで写真を等倍まで拡大して見たときに、星がブレていないこと」を成功と定義するのであれば、成功確率は7割ほどです。脚で撮影したものと差が無い写真を得られます。

5秒の無圧縮の写真はこちら

焦点距離16mm, F2.8, 露出時間5秒、ISO1600, 露出補正0


10秒

シャッタースピード10秒の作例です。

同様に、成功確率は7割ほどです。秒と比べると確率は下がりますが、同じ写真を数枚撮っておくことで、成功写真を得られる可能性は高まります。10秒手持ち撮影してもこのレベルの写真が得られるのは、ひと昔前では考えられなかったことです。

10秒の無圧縮の写真はこちら

焦点距離12mm, F2.8, 露出時間10秒、ISO800, 露出補正0

15秒

シャッタースピード15秒の作例です。

成功確率は4割ほどです。もちろん撮る人の技量や、状況(寄りかかれる場所があるか、強い風が吹いていないか、など)にもよります。細かく見ると写真左上の写真が流れていますが、どの写真でも同じ方向に流れているため、これは手振れではなく地球の自転だと思われます。

15秒の無圧縮の写真はこちら

焦点距離12mm, F2.8, 露出時間15秒、ISO800, 露出補正0

まとめ

他社のカメラで夜景や星空を撮るときは、三脚が必須となります。また、スマートフォンではノイズが乗ってしまい綺麗な写真を撮ることはできません。OM SYSTEM製のカメラを使うと、手持ちで綺麗に夜景・星空を撮れるという新たな撮影体験をできることを紹介しました。

今回の記事は以上になります。

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