手持ちで夜景を撮影すると、ノイズが乗ってしまったり、手振れしたりして、うまく撮影できないと悩んでいる方は多いと思います。
ノイズを少なくするためには、シャッタースピードをなるべく遅くすることで、ISO感度を必要以上に高くしないことが重要です。
手振れを起こさないためには、シャッタースピードを遅くしすぎないこと、レンズの広角域を使うこと、カメラをちゃんと構えること、シャッターショックを無くすこと、数枚撮影することが重要です。
本記事では、手持ち夜景を綺麗に撮影する方法を紹介します。
尚、「夜景を綺麗に撮影するためのカメラやレンズを探している」場合には、以下の記事をご覧ください。
目次
手持ち夜景を綺麗に撮影する方法の紹介
レンズの広角域を使う
ズームレンズの場合には、レンズの広角域を使いましょう。
理由は2つあります。
1つ目の理由は、広角ほど手振れしにくく、望遠になるほど手振れしやすくなるからです。
2つ目の理由は、広角になるほどレンズのF値が小さく(=暗いところに強く)なるズームレンズが多いからです。
シャッタースピード優先モードにする
カメラの設定をシャッタースピード優先モードにしましょう。
そして、手振れしないギリギリのシャッタースピードに設定しましょう。
「手振れしないギリギリのシャッタースピード」は、レンズの焦点距離※や手振れ補正の強さによっても変わり、以下の式で表されます。
手振れしないギリギリのシャッタースピード=1/(焦点距離)×2n
(n:手振れ補正段数)
上記式から算出したシャッタースピードを、以下の表に示します。
(35mm判換算) | ||||||||
3.6 |
(表中の値はシャッタースピード [秒])
上記表の見方を解説します。
たとえば、手振れ補正段数が5段で、レンズの焦点距離が24mmの場合、1.3秒までは手振れせずに撮影できるということになります。ただしこれはあくまでも目安です。手振れの有無は撮影者の技能によっても変わります。そして、メーカーによっても性能は変わります。(手振れ補正段数5段をうたっているA社とB社のカメラとで、実際の手振れ補正能力に差があるということ)
よって、シャッタースピードを変えて数枚撮影してみて、その写真を見返すことで各個人のギリギリのシャッタースピードを検討するのが良いでしょう。写真を見返す方法としては、撮影したその場で拡大表示するか、持ち帰ってPCで表示する方法があります。
脇を締めて息を止めて、シャッターを切る。
カメラを構えたら、両足を開いて、脇を締めて、そして息をとめてシャッターを切りましょう。
この撮り方をすることで、手振れを最小限にすることができます。
2秒セルフタイマーを使う or 連射モードにする
カメラの設定を2秒セルフタイマーか、連射モードにしましょう。
シャッターを押す瞬間は、最も手振れしやすいです。そこで、シャッターを押した瞬間と撮影のタイミングとをずらすことで、シャッターを押した瞬間の手振れを無くすことができます。
数枚撮影する
数枚撮影しましょう。
ここまで対策をしたら、手振れするかどうかは運です。数を稼ぐことで、手振れしていない写真を撮れる確率が高くなります。
今回の記事は以上になります。