筆者の登山歴は7年です。最近は、月1~2回程度のペースで山に登っています。
筆者個人のFaceBookで山行写真をupしまくっていたところ、知人を介して、「最近山に興味が出てきており、低山の日帰りや、山小屋一泊登山をしている。もっと沢山、山に登りたいのだけれど、どのように体力を付けていったらいいか教えてほしい」との問い合わせを受けました。
そこで、3人で食事をしながら山の体力をつける方法について語ってきました。そのときの会話をまとめて記事にします。
(尚、山の難易度には体力の他に技術力もあります。本記事では技術力については取り扱いません)
目次
CT(コースタイム)を伸ばす
山にいくたびに、徐々にCT(コースタイム)を伸ばしていきましょう。
CTとは、「登山道の決められた区間を標準的な速度で登った際に掛かる時間」です。昭文社「山と高原地図」を見ると、CTが記載されています。
登山をする際は、山と高原地図を見ながらCTを意識して登ると、自分の実力を客観的に把握することができます。CTが5時間の山にいって余裕があったら、次山行では6時間、その次は7時間…というふうに、徐々にCTを伸ばして行きましょう。そうすることで、無理なく一日に歩くことのできる距離を伸ばしていくことができます。
昭文社のサイトの右上の検索窓に自分の行きたい山を入れて検索すると、どの「山と高原地図」を購入すべきかがわかります。
・山と高原地図には上記の紙ver.の他に、スマホアプリもあります。
スマホアプリの場合、GPS機能を利用することで、自分が現在どこにいるかを把握しながら登山することができます。
標高を高くする
山にいくたびに、徐々に目指す山頂の標高を高くしていきましょう。
標高が高くなるほど空気(と酸素)が薄くなり、呼吸が苦しくなります。富士山頂(標高約3,700m)では、空気の量は地上の2/3しかありません。筆者が初めて富士山に登った際は高山病に掛かり、とても気持ち悪くて景色を楽しむ余裕はありませんでした。
一方で、その2年後に再度富士山に登った際には、山の体力が付いていたため高山病には掛かりませんでした。
このように、標高の高い場所ほど登山は大変になりますが、高所に慣れることで克服することができます。低山から登山をはじめ、徐々に空気が薄い環境に体を慣らしていくべきでしょう。標高が2,000mの山にいって呼吸に余裕があったら、次の山行では2,300m, その次は2,600m…というふうに、徐々に標高を高くしていくと、無理なく体力をつけられるでしょう。
登山者であれば、やはり日本アルプスの絶景に憧れるのではないでしょうか。日本アルプスには標高3,000m級の峰々が連なっています。当然、この分呼吸もきつくなります。よって、いきなりアルプスに挑戦するのはオススメしません。
泊数を増やす
日帰り登山で体力に余裕ができてきたら、次は是非山小屋泊に挑戦してみましょう。
日帰りの山行に慣れてくると、2日目でも登山をする体力が付いてくるためです。
夜の山はとても景色が綺麗です。決して地上では見ることのできない景色を見ることができます。月が隠れていれば、綺麗な星を見られます。月が明るければ、月明りに照らされる神秘的な山並みを見られます。未明1時間前にはブルーアワーに染まる稜線を見られます。日の出や夕日もとても綺麗です。
山小屋が充実している山域は、八ヶ岳、南アルプス、中央アルプス、北アルプスです。以下にオススメの書籍を紹介します。日本全国40カ所の山小屋と、そこに至るまでのルートが紹介されています。(ただし、コロナのため休業中の山小屋もあります。かならず事前に営業確認と宿泊予約をしましょう。)
荷物重量を重くする
山小屋食事付泊に慣れてきたら、次はバーナーや食料を持参するなどして荷物の重量を増やしていきましょう。
それに慣れてきたら、次はテント泊に挑戦してみましょう。テント泊の重量は約10~15kgほどですが、徐々に荷物の量を増やしていくことで、この重量でも背負うことが可能になります。
尚、始めてのテント泊には、登山口から数時間以内の場所にテントを張り、そこから軽身で頂上を目指す「ベースキャンプ型」をオススメします。
以上、山での体力アップ方法について、如何でしたでしょうか。トレッキングポールがあると、体力を補助できるためオススメです。
今回の記事は以上になります。