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【レビュー】X-T3とXF16mmF1.4 R WRで撮るブルーアワー(マジックアワー)

本記事では、ブルーアワーを撮影するための機材や、撮影条件について紹介します!

ブルーアワー(マジックアワー)とは

ブルーアワー(マジックアワー)とは、日の出直前や日没直後に、太陽が出入りする方角の空の色が色鮮やかなグラデーションとなる時間帯のことです。

筆者の経験上、日没直後よりも日の出直前の方が綺麗なブルーアワーが見られることが多いです。
(はっきりとした理由はわかりませんが、おそらく朝の方が空気が澄んでいるからだと思います。)

暗所での風景撮影に向いた撮影機材を使うと、ブルーアワーを綺麗に写真に収めることができます。

明るくて広角なレンズが必要

ブルーアワーの光は弱いため、光を多く取り込める明るいレンズ(=F値の小さなレンズ)が必要となります。
また、景色を撮るためには広い範囲を写すことのできる広角レンズ(=焦点距離の小さいレンズ)が適しています。

筆者が使っている富士フイルムの場合、XF16mmF1.4 R WRがオススメとなります。
このレンズは解放f値が1.4と抜群に明るく、さらに換算焦点距離が24mmの広角レンズです。

ブルーアワーの撮影には持ってこいでしょう。

高感度に強く、色のキレイなカメラが必要

ブルーアワーの光は弱いため、ISO感度を上げて撮影をする必要があります。
よって、ISO感度を上げてもノイズの出にくい(=高感度に強い)カメラを使う必要があります。

また、RAW現像(レタッチ)をしない場合には、色を綺麗に出力できるカメラの方が有利です。

筆者の使っている富士フイルムのX-T3は、これらの性能を満たしています。
X-T3は、高感度に強いカメラです。感覚として、ISO3200までであればノイズはほとんど気になりません。
ISO6400まで上げると、写真を拡大したときにノイズがやや気になってくる程度です。

(補足:「高感度に強いカメラを使う」という選択肢の他に、「手振れ補正機能に優れたカメラを使う」という選択肢もあります。長秒撮影をすることでISO感度を下げることができるからです。風景撮影では、長秒撮影をしても景色は流れません。具体的には、オリンパスのOM-Dシリーズが手振れ補正機能の優れたカメラとして有名です。富士フイルムであればX-H1には優れたボディ内手振れ補正が付いています)

X-T3を始めとした富士フイルムのカメラには、写真の色味を手軽に変更できるフィルムシミュレーション機能が付いています。
フィルムシミュレーション「Velviaモード」で撮影すると、写真の彩度が高く(鮮やかに)なります。ブルーアワーのような撮影には最適です。

フィルムシミュレーションには、元祖フィルムメーカーである富士フイルムのノウハウが詰まっています。RAW現像(レタッチ)では再現が難しい色です。

X-T3のオートフォーカス低照度限界は、-3EVでありとても優秀です。
ブルーアワーの光量であれば、問題なくX-T3の像面位相差オートフォーカスが働きます。

ブルーアワー(マジックアワー)の撮影のために、こんなに高価で重いカメラを買えないよ!という方には、以下の記事中で紹介しているコンデジをオススメします。
軽量・(比較的)安価ですが、暗所での撮影能力に優れています。

星空撮影には、高性能なカメラが必要です。 星の光は弱いため、カメラに要求されるのは、「光をたくさん取り込むことのできる明るいレンズ」...

作例紹介

以下に、筆者の撮影したブルーアワーの写真を載せます。
全ての写真に、日の出の何時間前に撮影したかと、カメラの設定値を記載しています。

尚、すべての写真はjpeg撮って出しであり、RAW現像(レタッチ)は行っていません。

甲府夜景

下の写真は、北岳手前のボーコン沢ノ頭から、日の出の71分前に甲府夜景と地平線を撮影したものです。フィルムシミュレーションをVelviaにすることで、彩度とコントラストを強調しています。

地平線はオレンジ色に、空は深い青色に、その中間は水色になっており、綺麗なグラデーションになっています。
このように、グラデーションが掛かった景色を見られるのが、ブルーアワーの特徴です。

ISO感度は1600ですが、ノイズはほとんどわからないレベルかと思います。

【body】X-T3【lens】XF16mmF1.4 R WR【setting】WB:sunlight, f:1.4, ss:1s, iso:1600, fl:16mm, EC:0EV【FilmSimulation】Velvia【other】三脚使用

下の写真は、上記写真のフィルムシミュレーションをVelviaからProvia(標準)に変更したものです。
彩度が明らかに下がっているのがわかるかと思います。
このように、富士フイルム製のカメラでは、フィルムシミュレーションを変更するだけで写真の色味を自由自在に変更することができます。

このフィルムシミュレーションの色味は、RAW現像(レタッチ)では再現が難しいと言われています。

【body】X-T3【lens】XF16mmF1.4 R WR【setting】WB:sunlight, f:1.4, ss:1s, iso:1600, fl:16mm, EC:0EV【FilmSimulation】Provia(Standard)【other】三脚使用

南アルプスの山並み

下の写真は、仙丈ケ岳に向かう稜線の途中から、南アルプス北部の山並みを撮影したものになります。撮影時間は日の出の41分前です。

地平線がオレンジに、空の上部は深い青色に、その中間は水色に染まっています。

【body】X-T3【lens】XF16mmF1.4 R WR【setting】WB:sunlight, f:1.4, ss:1/30s, iso:800, fl:16mm, EC:0EV【FilmSimulation】Velvia【other】手持ち

下の写真は、上記と同じ写真を日の出57分前に撮影したものです。
上記写真とグラデーションの出方が変化しており、空の深い青色部分の割合が増えています。
このように、ブルーアワーの時間帯には、空の色が1分単位で変化していきます。

【body】X-T3【lens】XF16mmF1.4 R WR【setting】WB:sunlight, f:1.4, ss:1/20s, iso:3200, fl:16mm, EC:0EV 【FilmSimulation】Velvia【other】手持ち

下の写真は、上記と同じ写真を日の出68分前に撮影したものです。
空の深い青色部分の割合が、さらに増えています。

また、ISO感度を6400まで上げていますが、拡大して注意深く見ないとノイズには気が付かないレベルです。
X-T3の高感度性能は恐るべしです。

【body】X-T3【lens】XF16mmF1.4 R WR【setting】WB:sunlight, f:1.4, ss:1/5s, iso:6400, fl:16mm, EC:0EV 【FilmSimulation】Velvia【other】手持ち

日光連山

下の写真は、前白根山から、日の出22分前の日光連山を撮影したものです。
先ほどまでの写真とは異なり、日の出時刻が迫っているため空に深い青色の部分はありません。空の大部分を薄い青色が占めます。

尚、例外的にこの写真だけはXF16mmF1.4R WRではなく、XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WRを用いて撮影しています。

【body】X-T3【lens】 XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR 【setting】WB:sunlight, f:8, ss:1/15s, iso:800, fl:33mm, EC:0EV 【FilmSimulation】Velvia【other】三脚使用

中央アルプス

下の写真は、木曽駒ケ岳~空木岳を縦走中に、地平線を撮影したものです。
時間は日の出の25分前です。

上の日光連山の写真と時間に大差はありませんが、下の写真では空の青色部分の割合が増えています。
太陽が出てくる方向に南アルプスの巨大な山塊があり、この山塊が太陽の光を遮っている為でしょう。

このように、ブルーアワーは撮影環境の影響を大きく受けます。

【body】X-T1【lens】XF16mmF1.4 R WR【setting】WB:sunlight, f:1.4, ss:1/80s, iso:200, fl:16mm EC:-1.7EV 【FilmSimulation】Velvia【other】手持ち

まとめ

富士フイルム社製カメラには、フィルムシミュレーションモードといって写真の発色などを手軽に変更できるモードが搭載されています。

フィルムシミュレーションモードの1つであるVelviaを使うことで、とても美しい写真を手軽に撮影することが可能です。
以下記事では、Velviaで撮影した作例を紹介しています。併せて一読いただければ幸いです。

フィルムシミュレーション・Velviaとは 富士フイルムから発売されているミラーレスカメラ・Xシリーズには、フィルムシミュレーション...



今回のブルーアワーの記事は以上になります。

別途、XF16mmF1.4 R WRで撮る星空写真の記事を書いています。
合わせてご覧いただければ幸いです。

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