Luminar4は、SKYLUM社から2019年11月18日に発売された写真現像ソフトウェアです。
Luminar4では、現像ソフトの王道・lightroomと同じようにハイライド、シャドウ、かすみの除去、露出、コントラスト、ホワイトバランス、ノイズ除去等の写真編集が可能です。
上記機能に加え、Luminar4はAI(人工知能)を搭載し、以下のような特徴的な機能を有しています。
(1)AIが写真の空を自動認識して、別の空に置き換える「AI Sky Replacement(AIスカイリプレイスメント)」
(2)AIが写真の人を自動認識して、背景のみ強調する「AI Structure(AIストラクチャ)」
(3)AIが写真の空を自動認識して、空の部分のみから霞みを除去する「AI Sky Enhancer(AIスカイエンハンサー)」
(4)新しい消しゴムツール技術
(5)lightroomとの共同作業も可能(lightroomで編集したrawデータを、そのままLuminar4に送って編集が可能)
(6)買い切り制で、一度ソフトを購入すれば追加の支払いが不要。(lightroomでは年間約10,000円の費用が発生します)
今回の記事では、筆者が撮影した写真を元にしてLuminar4の上記(1)~(4)の機能を紹介します。
尚、この記事の最後にて、Luminar4をお得に購入可能となるクーポンを紹介しています。
・本格的な専用ソフトで写真現像をしたいが、なるべく安く済ませたい!という人
・最新AIを駆使した写真現像に興味のある人
・lightroomの機能に不満を持っている人
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目次
AI Sky Replacement(AIスカイリプレイスメント)
AIスカイリプレイスメントは、空を置き換えることができる機能です。
下記の写真は、御嶽山にある五ノ池を撮影したものです。
夏の雲が発生し、背景が見えません。
上記の写真の空を、AI Sky Replacement機能を使って置き換えてみることにします。
尚、元の写真の色味を活かしたかったため、現像にはjpegデータを使用しています。もちろんrawデータを使うことも可能です。
今回は「bluesky6」を選択しました。
以下に写真を示します。
左が編集前、右が編集後です。
なんと、曇天が見事な青空に置き換わってしまいました…。
とても自然な出来栄えです。編集した写真だとはまず気が付かないでしょう。
さらに、AI Sky Replacementを「Dramatic Sunset3」にし、夕焼けの五ノ池を作ってみることにしました。
今回は元の写真の色味を気にしなかったので、rawデータを用いて現像しました。
単純にAI Sky Replacementを変更するだけだと地上の色が不自然だったので、「ゴールデンアワー」の効果を付けて地上部分をオレンジ色に染めました。
編集した写真を以下に示します。
左が調整前、右が調整後です。
AIを使った夕焼け間近の五ノ池の完成です。
とても自然な出来栄えです。
これから先、筆者が大自然の写真をブログに投稿しても、「Luminar4で編集したんじゃないの!?」と疑われそうな出来栄えですね。
尚、これらの空の模様は、予めソフトウェアにプリセットされているものを利用するのみではなく、自分で作ることも可能です。
AI Sky Replacement(AIスカイリプレイスメント)については以下に詳細記事を作成しましたので、あわせてご覧ください。
AI Structure(AIストラクチャ)
AI Structureは、AIが人を自動認識し、人以外の場所を強調してくれる機能です。
これは、lightroomでは「テクスチャ」や「明瞭度」に相当する機能になります。
…と言っても、何を言っているかわからないと思うので、以下に具体例を載せていきます。
以下の写真は、燕岳の合戦小屋の前でスイカを食べる女性です。
背景の合戦小屋の木が眠い感じになっています。
そこで眠さを消して木の質感を出すために、写真編集で明瞭にしてみましょう。
以下は、上記写真をlightroomのテクスチャを80まで上げて明瞭にした参考例です。
左が編集前、右が編集後になります。
確かに合戦小屋の木は明瞭になりましたが、同時に女性の肌にシミが出来たようになってしまいました。
プラス15歳くらいでしょうか…。
本人に見せたら怒られそうですね。スイカを投げつけられそうな予感がします。
そこで、Luminar4のAI Structureを使うことでこの問題を解決することができます。
以下の手順に従って、AI Structureを設定していきます。
AI Structureの量を80まで上げた写真を以下に示します。
左が編集前、右が編集後になります。
どうでしょうか。背景の合戦小屋の木は明瞭になっていますが、女性の肌はほぼそのままです。
スイカを投げつけられずに済みそうです。
AI Sky Enhancer(AIスカイエンハンサー)
AI Sky Enhancerは、AIが写真の空の部分を自動認識し、空の部分のみから霞みを取り除く機能です。
これはlightroomでは「かすみの除去」に相当する機能になります。
以下の写真は、北アルプスの朝日岳から五輪尾根の木道を下っている写真です。
この日はガスが多く、背景の空が霞んでいます。
以下は、上記写真をlightroomの「かすみの除去」を50まで上げてかすみを取り除いだ参考例です。
左が編集前、右が編集後になります。
空の霞みが取り除かれ、青空となりました。
しかし、中景となる右奥の山が不自然な緑色となってしまっています。
そこで、Luminar4の「AI Sky Enhancer」を使うことでこの問題を解決することができます。
以下の手順に従って、AI Sky Enhancerを設定していきます。
AI Sky Enhancerを設定した写真を以下に示します。
左が編集前、右が編集後になります。
どうでしょうか。
空は曇り空から青空に変化していますが、写真のその他の部分はそのままになっており、自然な感じです。
消しゴムツール
消しゴムツールは、写真の中の不要な部分を削除できる機能です。
以下は、残雪期の火打山頂上で撮影した集合写真です。
写真中央の2人がメインの被写体で、右には他人やデポしたザックが写ってしまっています。
右の他人とザックを、Luminar4の消しゴムツールで消します。
以下に結果を示します。
左が消去前、右が消去後です。
どうでしょう、見事に他人とザックが消えてしまいました。
拡大してみても全く違和感はありません。すごい出来です。
消しゴムツールについての詳細な説明については、以下記事をご覧ください。
Luminar4のお得な購入方法
Luminar4、如何でしょうか。
Luminar4は単体でも、lightroomとの併用でも使えるとても良いソフトです。
是非検討されてみては如何でしょうか。
Luminar4を購入する場合には、以下公式サイトをクリックし購入画面の「プロモーションコードを入力」に「SHIZUKANA」と入力することで、1,000円引きされます。
付属ソフトによって値段が異なりますが、「inspiration edition」か、「plus edition」のどちらかで十分でしょう。
「max edition」にのみ付属しているAurora HDRは、はじめのうちはあまり使うことはないと思います。
今回の記事は以上になります。