(2021/2/28追記:本ソフトはLuminar 4について記載していますが、後続ソフトであるLuminar AIにも全く同じ機能が付いています)
Luminar 4は、SKYLUM社から2019年11月18日に発売された写真現像ソフトウェアです。
Luminar 4では、現像ソフトの王道・lightroomと同じようにハイライド、シャドウ、かすみの除去、露出、コントラスト、ホワイトバランス、ノイズ除去等の写真編集が可能です。
上記機能に加え、Luminar4はAI(人工知能)を搭載し、以下のような特徴的な機能を有しています。
・AIが写真の空を自動認識して、別の空に置き換える「AI Sky Replacement(AIスカイリプレイスメント)」
・AIが写真の人を自動認識して、背景のみ強調する「AI Structure(AIストラクチャ)」
・AIが写真の空を自動認識して、空の部分のみから霞みを除去する「AI Sky Enhancer(AIスカイエンハンサー)」
今回の記事では、これらの機能の中でもAI Sky Replacement(AIスカイリプレイスメント)の実例を紹介していきます。
尚、Luminar4を購入する場合には、以下予約サイトをクリックし購入画面の「プロモーションコードを入力」に「SHIZUKANA」と入力することで、1,000円引きされます。
(購入方法はこちら)
(Luminar 4の機能全般について知りたい場合は、以下記事を参照ください)
目次
AIスカイリプレイスメントの概要紹介
AI Sky Replacement(AIスカイリプレイスメント)は、AIが写真の空を自動認識し、まったく別の空に置き換える機能です。
置き換えることのできる空は29種類が用意されています。
以下に、筆者が撮影した写真にAI Sky Replacementを適用した実例を示します。
左が適用前、右が適用後です。
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上記の写真では山と空との境界がはっきりしており、比較的AIが空を自動認識しやすい状況かと思います。
そこで以下に、特殊な状況下におけるAI Sky Replacementの適用例を紹介していきます。
レベル1・人越し
以下は、大天井岳頂上にて朝日を待つ登山者の写真です。
この写真の背景を、Luminar4のAI Sky Replacement(AIスカイリプレイスメント)で置き換えてみます。
果たして、Luminar4は登山者をうまく認識して、背景の空だけを置き換えることができるのでしょうか。
以下にAI Sky Replacementの適用例を示します。
左が適用前、右が適用後です。(Dramatic Sunset3を適用)
Luminar4は登山者をうまく認識し、背景の空だけを置き換えられていることがわかるかと思います。
レベル2・フレーム越し
以下は、ヘリコプター内部から阿蘇山山麓を撮影した写真です。
この写真の背景をLuminar4のAI Sky Replacement(AIスカイリプレイスメント)で置換してみましょう。
果たして、Luminar4はヘリコプターをうまく認識して、背景の空だけを置き換えることができるのでしょうか。
以下にAI Sky Replacementの適用例を示します。
左が適用前、右が適用後です。
Galaxy 2を適用し、宇宙空間風に仕上げてみました。
Luminar4はうまくヘリコプターを認識し、背景の空だけを置き換えられていることがわかるかと思います。
レベル3・木越し
以下は、曇天の中、紅葉を撮影した写真です。
この写真の背景をLuminar4のAI Sky Replacement(AIスカイリプレイスメント)で置換してみましょう。
果たして、Luminar4は紅葉や木々をうまく認識して、背景の空だけを置き換えることができるのでしょうか。
木のディテールは細かいため、難易度は高いのではないかと予想されます。
以下にAI Sky Replacementの適用例を示します。
左が適用前、右が適用後です。(Blue Sky 6を適用)
Luminar4はうまく紅葉や木々を認識し、背景の空だけを置き換えられていることがわかるかと思います。
レベル4・雪山
以下は、曇天の中、雪山を撮影した写真です。
雪山と曇天とは色や明るさが近いため、AI Sky Replacementで置換するのは難しいように感じます。
以下にAI Sky Replacementの適用例を示します。
左が適用前、右が適用後です。(Blue Sky 4を適用)
Luminar4はある程度曇天を青空へと置換してくれていますが、一部曇天が残り、しかも青空と曇天との間の境目が不自然になっています。
そこで、AI Sky Replacementのパラメーターを微調整し、スカイローカルを132まで上げます。
左が調整前、右が調整後です。
先ほどと比べて、自然に曇天を青空に置換できているかと思います。
Luminar4、恐るべし…。
レベル5・網ガラス越し
以下は、結婚式会場の中から網ガラス越しに東京タワーを撮影した一枚です。
せっかくの結婚式だったのですが、この日はあいにくの曇天模様でした。
この空をAI Sky Replacement(AIスカイリプレイスメント)で青空に置換してみます。
ガラスの網を保ったまま空を置換するのはかなり難しいのではないかと思います。
以下にAI Sky Replacementの適用例を示します。
左が適用前、右が適用後です。(Blue Sky 4を適用)
Luminar4はある程度曇天を青空へと置換してくれていますが、一部曇天が残り、しかも青空と曇天との間の境目が不自然になっています。
また、一部のガラスの網が消えてしまっています。
そこで、AI Sky Replacementのパラメーターを微調整し、曇天を消すためにスカイローカルを148まで上げ、ガラスの網を残すためギャップを閉じるを49まで上げます。
左が調整前、右が調整後です。
先ほどと比べて、自然に曇天を青空に置換できているかと思います。
そして、ガラスの網もほぼ残っています。
Luminar4、やはり恐るべし…。
レベル6・雲海
以下は、雲海に浮かぶ山並みを撮影した写真です。
この写真の空をLuminar4のAI Sky Replacement(AIスカイリプレイスメント)で置換してみましょう。
雲海と空とは色も明るさも近いため、かなり難しいのではないかと思います。
果たして、Luminar4はうまく雲海を認識して、空だけを置換することができるのでしょうか。
以下にAI Sky Replacementの適用例を示します。
左が適用前、右が適用後です。(Galaxy 2を適用)
Luminar4は背景の空だけではなく、雲海もすべて置換してしまいました。
これはこれで、宇宙空間に浮かぶ山のようで綺麗ではありますが…。
これはパラメーターを変更しても修正不可能でした。
ただし、Luminar4は定期的にアップデートされるため、今後に期待したいと思います。
Luminar4、如何でしょうか。
Luminar4は単体でも、lightroomとの併用でも使えるとても良いソフトです。
是非検討されてみては如何でしょうか。
Luminar4を購入する場合には、以下予約サイトをクリックし購入画面の「プロモーションコードを入力」に「SHIZUKANA」と入力することで、1,000円引きされます。
付属ソフトによって値段が異なりますが、「inspiration edition」か、「plus edition」のどちらかで十分でしょう。
「max edition」にのみ付属しているAurora HDRは、はじめのうちはあまり使うことはないと思います。
今回の記事は以上になります。