【lightroom実例】一輪の花を寂しく見せるRAW現像テクニック

去年、白馬岳の近くで一輪のニッコウキスゲを撮影しました。
撮影した直後にはいい写真だと思ったのですが、時間が経って見返してみると、何かが違うように感じます。
違和感の1つは、背景が明るすぎて花の存在感が弱まっていることです。
2つは、一輪の花自体は寂しそうなのに、写真全体からは明るい雰囲気を感じてしまうことです。

そこで今回の記事では、Adobe社のlightroomを使って一輪の花を寂しく見せるRAW現像方法を紹介します。

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現像のイメージ

一輪の花が寂しく咲いている雰囲気を出したいです。
現像の方向性としては「花以外の場所を暗くする」「彩度を落とす」といった処理を中心に仕上げていきます。

最初に答えを出してしまうと、以下写真の右側が現像後の写真になります。
(左は現像前です)

現像フロー

以下にlightroomの現像フローを説明します。

円形フィルターと露出

まずは、花以外の部分を暗くしていきます。
lightroom画面右上の円形フィルター(○ボタン)をクリックします。



明るくしたい部分(花の部分)をドラッグし、円形フィルターの範囲を選択します。




写真の出来栄えを見ながら、「露光量」の数値を下げていきます。
今回は-1.28まで下げることにします。



以下の右側に円形フィルター適用後の写真を示します。(左は適用前です)
花以外の部分が暗くなました。



円形フィルタ(○ボタン)を再度クリックし、円形フィルタ編集画面を閉じます。

テクスチャ

現在のところ、写真がぼんやりとしており温かみを感じます。
一輪の花に温かみなど似合いません。(注:筆者の偏見です)
輪郭を強調して寂しな雰囲気を出していきたいところです。

そこで、花の輪郭を強調するためにテクスチャを掛けます。
写真の出来栄えを見ながら、「テクスチャ」の数値を上げていきます。
今回は+52まで上げることにします。



以下の右側にテクスチャ適用後の写真を示します。(左は適用前です)
ぼんやりとした雰囲気が消え、寂し気な雰囲気が強まったかと思います。

彩度

写真中の黄色や緑の色が強く、生命力を感じます。
一輪の花に強い生命力など似合いません(注:筆者の偏見です)

そこで、彩度を下げることで生命力を弱めてやります。
写真の出来栄えを見ながら、「彩度」の数値を下げていきます。
今回は-20まで下げることにします。



以下の右側に彩度適用後の写真を示します。(左は適用前です)
写真の彩度が下がり(色味が弱くなり)、寂し気な雰囲気が強まったかと思います。

補足

以下に2点補足します。

RAWファイルを使用

今回の現像はRAWファイルで行っています。
これは、JPEGよりもRAWファイルの方が調整の幅が広がるためです。(もちろん、JPEGでも調整幅が比較的狭いだけで、ちゃんと現像可能です)

撮影したカメラはマイクロフォーサーズ

今回現像した写真は、マイクロフォーサーズセンサーを有するオリンパス製の「OM-D E-M5 MarkⅡ」に、キットレンズ「ED 14-150mm」を付けて撮影しました。
マイクロフォーサーズセンサーでは、フルサイズセンサーよりも現像の幅が狭くなると言われがちですが、問題なく現像できています。



lightroomを使用可能な契約プランは複数あります。
この中でも、月額980円で利用可能なフォトプランをオススメします。
lightroomの他に、photoshopも使用可能となるとてもコスパの良いプランです。ちなみに、lightroomだけを購入した場合でも、月額は980円となり変わりません。

今回の記事は以上になります。

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