先日、オリンパスの魚眼レンズ「ED 8mm F1.8 Fisheye PRO」(以下、fisheye pro)をレンタルし、登山にいってきました。
結果としては、これまでとは違った写真をたくさん撮ることができて、大満足です。
(また防湿庫にレンズが1台増えそうな予感がしています。)
今回の記事では、fisheye proを登山にオススメする理由を6つご紹介します。
目次
隅の歪んだ写真を撮影可能
fisheye proでは、写真の隅が湾曲した「普段とは違った写真」を撮影できます。
以下に、林道をfisheye proで撮影した写真を示します。
このように、何気ない林道も隅の木や影が湾曲することにより、一味も二味も違った写真となります。
魚眼と広角を切り替え可能
fisheye proでは、通常の魚眼モードから、超広角モードに切り替えて撮影することが可能です。
(この機能は、フィッシュアイ補正機能と呼ばれるものです。使い方はこちら。尚、カメラ本体がフィッシュアイ補正に対応している必要があります。)
魚眼レンズでは、脇の歪んだ面白い写真を撮影できる一方で、一歩間違うと写真が不自然になってしまうというデメリットもあります。
以下にfisheye proの魚眼モードで撮影した木々の写真を示します。
これはこれで悪くないですが、人によっては端の木が歪んでいることに違和感を感じるかもしれません。
そこで、fisheye proのフィッシュアイ補正機能を使い、超広角で撮影した写真を以下に示します。
脇の木の歪みが消え、自然な写真となりました。
カメラ本体のショートカットキーにフィッシュアイ補正機能を登録しておくことで、すばやく撮影モードを切り替えることができます。
足元を広く撮影可能
fisheye proは換算16mmの超広角レンズのため、風景と手前の登山道を同時に一枚の写真に収めることができます。
以下に、塩見岳とその手前の登山道を同時に撮影した写真を2枚示します。
手前の登山道を写真に収めていることで、「これから塩見岳に登る登山者」を意識できる写真となりました。
焦点距離の長いレンズで山だけを切り取ってしまうと、遠近感のない平凡な写真となってしまいがちです。
星空撮影に最適
fisheye proは解放f値が1.8と明るく、しかも換算焦点距離が18mmと短いため、星空撮影に最適です。
f値は小さいほど光を取り込みやすくなります。
また、焦点距離が短いほど、シャッターを開く時間を長くしても星が流れにくくなります。
(星が流れないシャッタースピードの計算式:
500÷[換算の焦点距離]=500÷18≒30秒)
(星空撮影についての詳細は、以下記事をご覧ください)
以下に、fisheye proを使って撮影した星空写真を2枚示します。
星が流れず、ノイズも少ない綺麗な星空写真を撮影できているのがわかるかと思います。
手持ち夜景撮影にも最適
fisheye proは手持ち夜景撮影にも最適です。
前述の通りfisheye proの暗所に強い性能に加えて、オリンパスカメラ本体の強力な手振れ補正にも助けられる為です。
以下に、夜明け前のマジックアワーをfisheye proで手持ち撮影した写真を示します。
(尚、カメラ本体は、5.5段の強力な手振れ補正機能を有するOM-D E-M1 MarkⅡです。)
ブレやノイズが無く、綺麗にマジックアワーを撮影できているのがわかるかと思います。
軽量コンパクト、防塵防滴
fisheye proの重量はわずか315gであり、レンズとしては軽量の部類になります。
登山では、荷物が軽い方が体の負担が少なくなり、安全な撮影に繋がります。
また、fisheye proは防塵防滴性を有しています。
埃や雨にまみれることの多い登山では、この防塵防滴性はとても有利です。
(防塵防滴性のないレンズを登山で裸の状態で使っていると、レンズ内部に埃が入るのは時間の問題です。筆者経験済。)
唯一のデメリットは、レンズフィルターが付けられないこと
と、ここまでいいことづくしのfisheye proですが、1つだけデメリットがあります。
それは、レンズが飛び出しており通常の丸型フィルターを付けられないことです。
撮影時に、フィルターを付けたいシーンは多いです。
レンズを守るための保護フィルター、星空撮影時に街明かりをカットする光害カットフィルター、光を柔らかくするソフトフィルター等々…
とはいっても、これはfisheye proに特有のものではなく、魚眼レンズや超広角レンズの宿命です。
どうしてもフィルターを付けたい場合には、角型フィルターを導入しましょう。
関連記事・備品の紹介
ネットショップを比較することで、カメラを数千円~数万円安く購入することが可能です。
レンズの購入に悩んでいる場合には、レンタルして試す方法がオススメです。
現在保有しているカメラ機材の売却を検討している場合には、なるべく高額で売ることが肝心です。
アウトドアフィールドでは気軽に充電できません。交換バッテリーかモバイルバッテリーを持っていくと良いです。
アウトドアでレンズキャップを落とすと、レンズキャップが岩の隙間や崖下に転がってしまい回収できなくなることがあります。レンズキャップに紐を付けることをオススメします。
今回の記事は以上になります。