筆者はこれまでに3回、ネット通販で車のタイヤを購入したことがあります。この場合、費用を実店舗で買う場合の6~7割くらいに抑えることができます。これは、特に値段の高いスタッドレスタイヤを購入する場合には大きなメリットとなります。
(スタッドレスタイヤ単体の実店舗における実売価格は、コンパクトカーの場合4輪で5万円、大型車だと10万円超になります。)
しかし、ネットでタイヤを買うというのは、以下のような不安があるかと思います。
(②取付方法とコスト)取り付けるのは大変じゃないのか。(取り付けられたとしても高い費用が掛かるんじゃないか)
(③品質)粗悪品(B級品)が届くんじゃないか。性能に問題があるんじゃないか
(④サイズ)取り付けるタイヤのサイズがわからない
しかし、実際には全く問題ありませんでした。
今回の記事では、筆者の実体験を元に、ネットでタイヤを買っても大丈夫だという根拠と、どのようにタイヤを選んで取り付ければいいかを解説します。
目次
不安に対する回答と解説
上記の不安に、筆者の実体験で答えると以下のようになります。
(②取付方法とコスト)ホイールセットなら、どこでも取り付けられます。(ガソリンスタンドで2~3000円程度です)
一方、タイヤのみを購入した場合、コストを抑えるためには場所を探す必要があります。(本記事の中で解説します)
(③品質)取付時に取付業者の方に尋ねたところ、問題ないとのことでした
また、後続車が止まるようなアイスバーンの坂道でも、筆者の車は問題なく登っていけました。
(④サイズ)タイヤのサイズは「直径」「幅」「扁平率」であらわされます。簡単に判別できるので、本記事の中で紹介します。
上記回答について、以下に詳しく解説していきます。
製造年月日
筆者が2017年10月27日に購入したタイヤの製造年月は、2017年9月でした。
もちろん、4本のタイヤすべてがこれと同じ日付か、あるいは数日違いでした。
よって、ネット通販でタイヤを購入しても、比較的新しいタイヤが届くという事が言えます。
このほかにも2回、ネットでタイヤを購入したことがありますが、いずれも製造1か月以内の新しいタイヤでした。
取付方法とコスト
「どうやって取り付ければいいのか? 取付コストは高くつくんじゃないか?」という疑問が付きものだと思います。
これは、ホイールセットとタイヤ単品の場合とで状況が異なります。
ホイールセット
ホイールセットとは、タイヤとホイールが一体になったものです。
この場合、ネジを脱着するだけでタイヤとホイールを車に簡単に取り付けることができます。
近所のガソリンスタンドや、オートバックスなどで2~3,000円程度でこの脱着作業を実施してもらえます。
専用の工具と立地があれば自分で交換することも可能です。
筆者も実家に住んでいたときには、自分でホイールを交換していました。
タイヤ単品
タイヤ単品を購入した場合には、事情は複雑です。
タイヤは一見真円のように見えますが、実は微妙に偏肉しており、そのまま回転させるとブレが発生します。そこで、タイヤに重りを取り付けてブレの発生を抑制する「バランス調整作業」が必須となります。
このバランス調整作業には、専門の設備と知識が必要となります。当然個人で実施することはできません。オートバックスやイエローハットにタイヤ持ち込みでバランス調整作業を頼むと、持ち込み金額が発生して工賃がかなり高くなります。(彼らはタイヤを売ること自体を商売にしているからです)
そこで、自身の移動圏内にある個人ショップを探し、バランス調整作業を頼むのが良いです。
筆者が利用したことがあるのは、常磐道柏I.C.の近くにあるガレージSDです。
タイヤのサイズにもよりますが、1本700円からタイヤの脱着・バランス調整作業を行ってくれます。
その他にも、Googleで検索すると様々な個人ショップを見つけることができます。
品質
都市伝説として「タイヤにはA級品(良品)とB級品(粗悪品)とがある。B級品はタイヤが偏肉していてバランスを合わしにくい」というものがあります。
そこで、筆者がネットで買ったタイヤを業者に取り付けてもらう際に、上記についてそのまま尋ねたことがあります。
バランスを合わしにくいということはありませんでした。
日本のメーカーは優秀なので、
そのような粗悪品が出回ることはありませんよ
とのことでした。
また、筆者は3月上旬に、雪の降りしきる中、長野県の五竜スキー場に至る坂道を登ったことがあります。このときに車に着けていたのは、ネットで購入したブリジストンの「ブリザックVRX」というスタッドレスタイヤでした。後続車が止まってしまうようなコンディションでしたが、筆者の車は問題なく登っていくことができました。
このことから、スタッドレスタイヤとしての性能にも特に問題はないということが言えそうです。
タイヤのサイズ
タイヤのサイズは、大きくは「幅」「扁平率」「リム径」の3つの指標で表されます。
例えば、筆者が乗っている車の場合には、純正タイヤのサイズは175/65R14です。これは、幅175, 扁平率65, リム径14であることを現します。
基本的に、純正タイヤと同じサイズ(幅、扁平率、リム径)のタイヤを購入すれば問題ありません。
オススメスタッドレスタイヤの紹介
以下に、おすすめするスタッドレスタイヤを紹介します。
ブリジストン「ブリザック VRX2」
性能重視の場合には、ブリジストンの「ブリザック VRX2」を選んでおけば問題ありません。
筆者も、昔のモデルのVRXを使用しています。
特に筆者の場合は凍り付いた峠道を走ることが多いので、性能重視でスタッドレスタイヤを選んでいます。
各社のスタッドレスタイヤでは、雪上での制動性能にはあまり差はなく、一方で氷上での制動性能に大きな差があります。
ブリジストンはタイヤを発泡させる特許を有しており、この泡が氷表面の水を吸水することで、高い制動性能を発揮します。他社には真似のできない構造です。
東洋タイヤ「GARIT GIZ」
コスパを重視する場合には、東洋タイヤの「GARIT GIZ(ガリット・ギズ)」をオススメします。
雪の降った街中で走るぶんには問題ないでしょう。
合わせて購入したいもの
以下に、タイヤと合わせて購入したいものを紹介します。
タイヤ保管グッズ
自宅でタイヤを保管する場合には、タイヤを紫外線から守るカバーや、タイヤを保管するラックがあると便利です。
エアゲージ(空気圧メーター)
エアゲージを使うことで、タイヤの空気圧を確認することができます。空気圧の減ったタイヤで高速走行すると、タイヤに負荷が掛かりバースト(破裂)する危険性が高くなります。
エアーコンプレッサー
エアーコンプレッサー(空気入れ)を使うことで、ガソリンスタンドにいかなくても、自分で気軽に空気を入れられるようになります。
チェーン
スタッドレスタイヤを購入する場合で、雪の峠道を走る場合には、合わせてチェーンを購入することをオススメします。
雪面の状況が悪く斜度が急な場合には、スタッドレスタイヤだけだと登れなくなることが稀にあります。
尚、個人的には着脱のしやすい非金属タイプのチェーンをオススメします。タイヤのサイズによって、購入するチェーンのサイズも変わることに注意しましょう。
今回の記事は以上になります。