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【軽量・防塵防滴・色鮮やか】登山にオススメしたいカメラ本体2選

山に登ると、素晴らしい景色を楽しむことができます。
この景色を、記憶だけでなく記録(写真)に残したいと考える方も多いと思います。

カメラメーカーは多種多様あります。Nikon, Canonのツートップから、老舗のペンタックス、新興のソニー、オリンパス、富士フイルムなどなど…
どのメーカーを選ぶべきか、迷いますよね。

各社とも明らかに特徴の異なるカメラを作っています。
そこで、筆者が登山にオススメするメーカー、カメラ本体と、その理由を記事にまとめました。

構造(ミラーレス vs 一眼レフ)

レンズ交換タイプのカメラは、大きく2つに分類されます。従来から存在する一眼レフと、ここ10年の間に登場したミラーレスです。

登山には、ずばりミラーレスカメラをオススメします。
理由は以下の3点です。

  • ミラーが無い構造のため、軽量
  • ミラーが無い構造のため、コンパクト

一方、一眼レフには以下のメリットがありますが、登山をする上ではそこまで必要ではないと思います。

  • 高速連射に強い
  • オートフォーカスが早い

尚、ミラーレスカメラの急速な技術革新のため、一眼レフのこれらのメリットも薄まりつつあります。

メーカー(フジかオリンパスの2択)

ずばり、フジフイルム社のX-T3か、オリンパス社のOM-D E-M1 MarkⅡをオススメします。
どちらも軽量・コンパクトなミラーレスカメラです。

両カメラの代表性能を以下の表にまとめました。
表中、赤字はメリット青文字はデメリットを示します。

メーカー富士フイルムオリンパス
機種X-T3OM-D E-M1 MarkⅡ
色の特徴フイルムシミュレーションのVelviaモードで、鮮やかな発色にできる通常撮影で、綺麗な青で撮影できる。いわゆる「オリンパスブルー」
防塵防塵・防滴 防塵・防滴
耐寒性-10℃ -10℃
センサーサイズAPS-C
(23.5mm×15.6mm)
マイクロフォーサーズ
(17.4 mm x 13.0 mm)
ボディ内手振れ補正無し有り
(撮像センサーシフト式5軸手ぶれ補正)
有効画素数2610万2037万
本体重量489g 498g
大きさ [幅]132.5mm
[高さ]92.8mm
[奥行き]58.8mm
(最薄部35.4mm)
[幅]134.1mm
[高さ]90.9mm
[奥行き]68.9mm
液晶可動 3方向チルト式 2軸可動式バリアングルモニター
ISO感度(常用) ISO160~12800
(拡張) ISO80~51200
(常用)200~6400
(拡張)200~12800
オートフォーカスの低照度限界-3EV-6EV
SDカードスロット数2

登山においてこれらのカメラをおすすめする理由を、以下に紹介していきます。

色見の特徴

各社とも、色鮮やかな発色が特徴です。

富士フイルムでは、フィルムシミュレーションという機能を使うことで、色鮮やかに撮影することができます。

ノーマルモードにて撮影。色の鮮やかさにやや掛ける。

フィルムシミュレーション「Velvia」にて撮影。
木々の緑や空の青が色鮮やかになった。

一方、オリンパスでは普通に撮影するだけで、空の青色を鮮やかに撮影できます。これは、いわゆるオリンパスブルーと呼ばれる発色です。

写真撮影でよくあるのが「数か月たっても現像が終わらなくて、次の山にいけない」という悩みです。

現像とか山ほど積もってるけど時間がなさすぎてしんでる…(滝汗)— ジーコ (@xzy_2000) 2019年5月29日

今すぐにでも愛宕の現像したいんですけどね、その前に選別と現像しなくてはならない写真が山程あるんですよ。具体的には3,000枚くらい(終わらない— 転寝のわーる+/マシュらしき物体 (@Noirouge1794) 2019年4月28日

写真現像が終わらなくて山にいけない、というのは本末転倒な気もしますよね…。(現像を否定しているわけではないです)

ですが、これらのカメラを使う限りは現像しなくてもかなり綺麗な写真を撮ることができます。
実際にX-T3を使っている筆者も、現像するのは星空撮影のみで、昼間の写真を現像することは稀です。

撮って出しでこの色が出るフジ。
RAW現像する時間がなくなって、
とても良い。

X-Pro2 XF35mmF1.4#fujifilm_xseries #今日もX日和 #XPro2 #山口県 #撮って出し #fujifilm #indy_photolife #虹ヶ浜 pic.twitter.com/XMtoUH9mwu— X-Ama2 (@XAma_2) 2019年4月28日

筆者は、山から帰ってきた翌日~翌々日まで写真を整理し、ブログ記事にアップすることができています。

防塵・防滴性

両カメラとも防塵防滴性を有しています。
山ではカメラが埃にまみれたり、小雨に振られることがよくあります。
これらのカメラであれば、安心して撮影に臨むことができます。

コンデジでは防塵防水性は珍しくないですが、ミラーレスカメラで防塵防滴性が保証されている機種は限られています。
いまでこそ、ミラーレスカメラの防塵防滴性能を謳っているメーカーが増えてきましたが、先駆者はオリンパスと富士フイルムです。

耐寒性

両カメラとも-10℃まで動作が保証されています。
筆者のように雪山に登る場合や、春や秋の3,000m峰の早朝には、気温は氷点下まで下がります。
気温が下がると通常のカメラは動作不良を起こしたり、最悪の場合は電源が入らなくなります。

これらのカメラを使う上では、少なくとも-10℃までは心配をする必要がありません。
-10℃以下でも、普通のカメラよりは動作が安定しやすいです。

2月の赤岳~横岳間の稜線にて。気温は約-20℃。鼻をかんだ瞬間に凍り付く気温。X-T1(X-T3の前々機種)をザックに外付けしていたが、問題なく動作してくれた。一方、同行者のカメラは電源が付かなかった。

1月の深夜に、X-T3を使い北岳と星空を撮影。
気温は約-15℃。こちらも問題なく動作してくれた。


ここまでは、両カメラに性能の差はありません。
ここから先は、両カメラの性能比較をしていきます。

センサーサイズ

X-T3の勝ち。

X-T3のセンサーはAPS-C, 一方でOM-D E-M1 MarkⅡのセンサーはマイクロフォーサーズです。
APS-Cは、マイクロフォーサーズの約1.65倍の面積比を誇ります。センサーが大きいほど性能が高く、具体的に以下の点において有利になります。

  • 高画素化が可能になり、画質が良くなる
  • 背景がボケやすい
  • 高感度ノイズが出にくい。つまり、暗いところでの撮影時にノイズが出にくくなる

ただし、背景のボケや高感度ノイズの欠点については、明るいレンズ(F値の小さなレンズ)を使うことで解消することも可能です。

F値については以下記事をご覧ください。

前回の焦点距離に関する記事はこちらを参照 山岳撮影において特に大事となってくるカメラの設定値は、焦点距離、F値(絞り)、シャッター速...

ボディ内手振れ補正

OM-D E-M1 MarkⅡの勝ち。

OM-D E-M1 MarkⅡでは5軸5.5段分の手振れ補正が効きます。
さらに、手振れ補正機能付きのレンズとシンクロすることで6.5段分の手振れ補正が効きます。

オリンパスの手振れ補正は他社に比べて圧倒的に優れており、普通の人で1秒、慣れた人であれば2秒以上の手持ち撮影が可能となります。

月明りに照らされた山並みや、マジックアワーの撮影程度であれば、OM-D E-M1 MarkⅡであれば問題なく手持ち撮影可能でしょう。
三脚使用による荷物の重量化や、構図の制限を避けることができ、大きなメリットがあります。

一方、X-T3にはボディ内手振れ補正は付いていません。一部のレンズにはレンズ内手振れ補正がついていますが、手振れ補正がついていないレンズの方が圧倒的に多いです。
よって、X-T3で暗所手持ち撮影をする場合、ISO感度を上げざるを得なくなり、その分ノイズの乗った写真となります。

(補足:OM-D E-M1 MarkⅡであっても、星空撮影時には三脚は必須です。理由は、星空撮影では20秒程度シャッターを開きっぱなしにする必要があり、さすがにこの撮影を手持ちで行えるほどの手振れ補正機能は無いためです)

有効画素数

X-T3の勝ち。

X-T3は2610万画素、OM-D E-M1 MarkⅡは2037万画素です。
画素が高いほど、緻密な写真となります。
(ただし、OM-Dの画質が悪いと言っているわけではありません。こちらもとても良い画質を誇る優秀なカメラです。)

重量・大きさ

引き分けです。
両カメラとも軽量・コンパクトを誇る優秀なカメラです。
(ただし、OM-D E-M1 MarkⅡの方が、交換レンズの重量が軽いです。よって、totalで考えた場合にはOM-Dに軍配が上がります。)

液晶

OM-D E-M1 MarkⅡの勝ち。

OM-Dの液晶はバリアングルとなっており、レンズ側に向けることが可能です。
よって、山を背景に入れながら自撮りすることが可能です。

一方、X-T3の液晶はレンズ側を向きません。
自撮りする場合は心の目で見る必要があります。

オートフォーカスの低照度限界

OM-D E-M1 MarkⅡの勝ち。

この値が小さい(絶対値が大きい)ほど、暗いところでもオートフォーカスが効くということになります。
ちなみにですが、X-T3の低照度限界である-3EVも、かなりすぐれた数字です。
筆者が試したところ、半月の明かりでもオートフォーカスが効きました。

2月の乗鞍岳。X-T3を使い未明の登山道を撮影。
オートフォーカスを使用したところ、迷わずにスッとピントが登山道に合った。

ISO感度

X-T3の勝ち。

X-T3のISO感度下限は常用で160です。拡張モードで80まで下げることができます。昼間にシャッタースピードを長くして滝を流して撮影したい場合などに活きてきます。

(補足:シャッタースピードを長くするほど光を多く取り込んでしまいます。よって、ISO感度を下げ、絞りを大きくすることでトータルの光量を小さくしないと、全体が白飛びした写真となってしまいます)

常念岳へ至る一ノ沢登山道にて、ss1/8秒にて川を流して撮影。
機種はX-T3。
ISO160, f22


まとめ

富士フイルム社製カメラには、フィルムシミュレーションモードといって写真の発色などを手軽に変更できるモードが搭載されています。

フィルムシミュレーションモードの1つであるVelviaを使うことで、とても美しい写真を手軽に撮影することが可能です。
以下記事では、Velviaで撮影した作例を紹介しています。併せて一読いただければ幸いです。

富士フイルムから発売されているミラーレスカメラ・Xシリーズには、フィルムシミュレーション機能が搭載されています。フィルムシミュレーションと...



今回の記事は以上となります。
カメラ購入の助けとなれば幸いです。
尚、両カメラにおすすめするレンズ記事を以下にまとめてあります。
合わせて一読いただければ幸いです。

レンズによって、吐き出される絵や、得意とする被写体、時間帯が異なります。どのレンズを付けて山にいこうか、あるいはどのレンズを購入すべきか、...
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