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【もう迷わない】山岳撮影におけるシーン別、F値(絞り)の設定方法とレンズの選び方

前回の焦点距離に関する記事はこちらを参照

山岳撮影において特に大事となってくるカメラの設定値は、焦点距離F値(絞り)シャッター速度の3点です。
この中でも筆者が2番目に大事だと考えるのが、F値(絞り)です。
F値の果たす役割を理解しておくと、撮影できる写真の幅が広がります。

F値(絞り)の役割は2つあります。1つ目は光の取り込み量、2つ目は写真ボケです。
以下に筆者の撮影した写真を交えながら解説をしていきます。

F値(絞り)の役割1。光の取り込み量

F値を下げるほど、光を取り込む量が多くなります。
よって、夜景や星空を撮りたいときは、F値を下げて撮影します。

以下に、F値を下げて暗所で撮影をした作例を示します。

6月上旬の尾瀬ヶ原から、燧ケ岳と山小屋を前衛として星空を撮影した作例。
F1.4, ss30, ISO500, 24mm

1月のボーコン沢ノ頭(北岳)から、マジックアワーの甲府夜景と富士山を撮影した作例。
F1.4, ss1, ISO1600, 24mm

星空を撮りたいときは、最低でもF2.8以下に設定した方が良いです。

ところが、F値は無限に下げられるわけではありません。
レンズの種類によって最低F値が決まります。
レンズの商品名に記載されているF〇〇の値が、この最低F値になります。

例えば、富士フイルム社製のXF16mmF1.4 R WR という商品名のレンズの場合、F値を1.4まで下げることができる、ということを表しています。




一方、XF10-24mmF4 R OISの場合、F値を4までしか下げられないことを意味します。
(ただし、このレンズを貶めるつもりはありません。このレンズは明るい場所ではすばらしい写真を量産します。)




夜景や星空を撮りたいときは、なるべくF値が小さいレンズを選びましょう。

F値(絞り)の役割2。写真のボケ

F値を下げるほど、写真の背景(or前景)がボケます。
F値を上げるほど、写真の奥行全体に渡ってピントが合います。
以下に、同じ被写体をF値を変えて撮影した作例を示します。

3月のシッケイの頭(仙ノ倉山)にて宴会中の場面を撮影した作例。
手前の人物にピントが合っているが、奥の山並はボケている。
F11, ss1/1000, ISO400, 118mm

上と同様の場面を、F値を上げて撮影した作例。
人物と背後の山並みの両方にピントが合っている。
F22, ss1/400, ISO400, 125mm

ボケを意識した場合のF値の使い分けは、
「特定の被写体を目立たせたいならF値を下げる」
「風景撮影のように、全体にピントを合わせたいならF値を上げる」
と覚えると良いです。

ただし、F値を極端に上げすぎることには注意点もあります。
以下にこの理由を解説します。

(注意点1)暗いところでは気を付けよう

前述のように、F値は光の取り込み量とも相関があります。
室内や、うす暗い屋外などで全体にピントを合わせたいがためにF値を上げると、光の取り込み量が少なくなり、その結果として手振れやノイズのひどい写真となってしまいます。

(注意点2)写真の解像度が低下します

風景撮影などで全体にピントを合わせようとしてF値を極端に上げすぎると、写真の解像度が下がります。(これは回折現象と呼ばれる現象のためですが、今回は詳細については割愛します)
一般的に、F値が8のときに写真の解像度が最も高くなります。
F値の上限は、可能なら11、上げたとしても16程度が良いです。

今回の記事は以上になります。
山岳撮影におけるF値(絞り)の設定方法とレンズの選び方について、如何でしたでしょうか。
次回は筆者おススメのレンズを紹介します。

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