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高山植物撮影のコツ~絞りとシャッター速度を変更しよう~

先日、四阿山で高山植物を撮影していて気が付いた、オススメの高山植物撮影方法をご紹介します。

尚、この方法はあくまでも筆者独自の方法となりますので、人によっては異論が出るかもしれないことをご承知おきください。

こんな方にオススメの記事です!

  • 絞りやシャッタースピードを変更可能なカメラをお持ちの方(高級コンデジ、ミラーレス、一眼レフ等)
  • 高山植物を上手に撮影したい人
  • 絞りやシャッタースピードの果たす役割を理解している人

コツ1~絞って全体にピントを合わせよう~

絞りが甘いと、花の一部にしかピントが合わず、ぼんやりとした写真になってしまいます。いわゆる被写体深度が浅いピンフォーカスの状態です。

以下にF5.6で撮影したマルバダケブキの作例を示します。
ピントが合っているのは写真中央の花弁のみで、左下の花の花弁や、前後の葉っぱはぼやけてしまっています。
写真としてはイマイチかと思います。

絞りが甘く、花の一部にしかピントがあっていない作例。
F5.6, ss1/60, iso160, 換算焦点距離36mm




一方、絞りをF16以上に絞ることで全体にピントが合い、花の花弁などを繊細に写しだすことができます。いわゆる被写体深度が深いパンフォーカスの状態です。

以下にF20で撮影した作例を示します。
花の花弁や葉っぱ全体に渡りピントが合っており、よく描写できているのではないでしょうか。

絞ることにより、花(マルバダケブキ)の全体にピントを合わせた作例。
花弁、花の表面すべてにピントが合っている。
F20, ss1/125, ISO320

絞ることにより、花(ミネウスユキソウ)の全体にピントを合わせた作例。
花弁、花の表面すべてにピントが合っている。
F20, ss1/90, ISO320



尚、被写体深度はF値だけではなくセンサーサイズにも依存します。
今回の作例はすべてAPS-Cセンサーで撮影しています。
よって、マイクロフォーサーズセンサーであればF16よりも1段F値を小さくできますし、反対にフルサイズセンサーであればF16では絞りが足りないかもしれません。

F値に詳しい人は、「絞ると回折現象で画質が悪化するのではないか…」と考える方もいるかもしれません。
確かにその通りです。
しかし、「全体にピントを合わせるメリット」と「回折現象によりわずかに画質が悪化するデメリット」を天秤に掛け、前者のメリットを取ることを選択しました。

コツ2~風で花が揺れているときは、シャッタースピードを上げよう~

山では風が吹くことが多く、花が風で揺れている場合があります。
このような場合に低速でシャッターを切ると、花がブレてしまいます。
このブレは手振れ補正では修正することができません。

以下に、風に吹かれるナハラアザミを低速シャッター(1/34)で撮影した作例を紹介します。
花がブレて撮影されているのがわかるかと思います。

風に吹かれるナハラアザミを低速シャッターで撮影。花がブレて撮影された。
F20, ss1/34, ISO160



以下に、風に吹かれるハクサンフロウを高速シャッター(1/1000)で撮影した作例を紹介します。
花を止まって撮影できているのがわかるかと思います。
さらに、花だけではなくその上を細かに動く蜂も止まって撮影できています。

風に吹かれるハクサンフロウを高速シャッターで撮影。花と蜂を止めて撮影できた。
F20, ss1/1000, ISO2500

風に吹かれるクルマユリを高速シャッターで撮影。花を止めて撮影できた。
F20, ss1/500, ISO2500

尚 、「F値が高い状態でシャッタースピードを上げるとISO感度が高くなり、高感度ノイズが増えるのでは…」と考える方もいるかもしれません。
確かにその通りです。
しかし、「花全体にピントを合わせて尚且つ止めて撮影できるメリット」と「高感度ノイズが出るデメリット」を天秤に掛けて、前者を取ることを選択しました。
ちなみに、今回撮影に用いたX-T3は高感度ノイズが出にくいカメラとなっており、ISO6400までであればほとんどノイズは気になりません。

撮影機材の紹介

カメラ本体

今回の撮影には、富士フイルムから発売されているミラーレスカメラ「X-T3」を使用しました。

富士フイルムのXシリーズは発色の良さに定評があり、特に今回のような高山植物の撮影には、フィルムシミュレーション「Velvia」モードを使用すると色鮮やかに撮影することができます。

高感度ノイズにも強く、ISO6400までであればほとんどノイズは気になりません。

X-T3ではシャッタースピード、絞り、ISO感度がそれぞれ独立したダイヤルとなっているため、手軽にこれらの設定を変更することができます。
今回の高山植物の撮影のように、頻繁にカメラの設定を変更する場合にはとても使い勝手がよいです。

レンズ

レンズには、同じく富士フイルムの「XF10-24mm F4 R OIS」を使用しました。
超広角~標準域までをカバーするズームレンズです。
標準域を使えば今回のように高山植物を撮影できますし、広角~超広角域を使えば、山の稜線や風景をダイナミックに撮影することができます。

注意点

尚、今回のテクニックは暗いところでは使えません。
F値を上げたり、シャッタースピードを速くすると光の取り込み量が少なくなるためです。
暗いところでは、ある程度の被写体深度の浅さは許容しましょう。


今回の記事は以上になります。

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